算数の勉強法

5年生冬からの中学受験 キモの算数に必要なこと


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残り1年強 中受参戦は可能か
算数は「体力」勝負
・時間がタイトでも「急がば回れ」
塾に必要な現実的コミュニケーション
・算数専門塾という手もある

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残り1年強 中受参戦は可能か

 受験勉強の中間地点を過ぎたと言える5年生のこの時期、「これから受験勉強をしても間に合いますか?」という問い合わせをよく受けます。通常は3年生の2月から丸3年かけて準備するといわれる中学受験。残された時間が1年強で何とかなるのか、と疑問に思うのは無理もありません。

 結論から言うと、一部の例外を除き1から始めるとなると、3年間かけた子と同じように、となるにはなかなか難しいです。ただ、受験校でいうと中堅校・一般校は手が届きますし、受験勉強そのものにうまく「ハマる」ことができれば上位校合格も可能で、難関校への挑戦権獲得もあり得ます。中でも受験成功のカギを握る算数が軌道に乗れば、大きな期待を抱くこともできます。

算数は「体力」勝負

 中学受験の算数は小学校の授業でやっている内容を「はるかに」上回るものです。小学校のテストで毎回100点の子でも、中学受験参戦レベルの算数では10点なんてことも珍しくありません。それでも「慣れ」とミスをしないための「意識」と「工夫」で、ある程度レベルが上がります。ただ、その域に達するまでに必要なのは、実は「(勉強)体力」です。

偏差値30~40台の 算数が苦手な受験生へ個別トレーニングサービスを提供 する「RISU偏差値リカバリー」の割ヶ谷(わりがや)啓太塾長は、豊富な経験から「勉強体力」についてこう説明します。

 「生徒を見ていてとても感じることは、学習のための体力がどれだけあるかがポイントになるということです。休憩を含めながらも集中してどれだけ椅子に座っていられるか、限界を少しずつ伸ばしていくという行為についていける力が、どれだけ備わっているかも受験勉強を左右すると感じます」。中学時受験は勉強の質も大切ですが、一定量の時間、問題と格闘するという「体力勝負」です。中学受験に参戦する前に、成績を上げるには学力だけでなく、「勉強体力」が必要だという認識を親御さんには持ってもらいたいところです。

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時間がタイトでも「急がば回れ」

 中学受験で必要とされる算数のすべてに触れる、というのは5年冬からでは時間的にはかなりタイトと言わざるを得ません。公開模試などで大問1や2に配置されることが多い計算問題や一行問題は必須として、駆け足ながらもひと通りやった後は「残り時間が少ないということも考えると、思い切って得意分野を徹底的に伸ばして、そこから派生的に伸ばしていくという戦略も、この時期だからこそ考えられると思います」と割ヶ谷塾長は提案します。

 「受験というのは、言ってみれば本番で何点を取れるかの勝負です。残された時間で一番効率的に点数を稼げる方法を考える、というのが有効な戦略になってくると思います」(割ヶ谷塾長)。できない単元で立ち止まるより、できるところ、得意なところを伸ばし、その過程で新たにできるところも増えていくというポジティブな勉強の進め方です。

 ただし、これには条件があります。「あくまで基礎ができていることが前提ではあるので、やはり基礎力はつけてほしいということが根本にあります」。基礎となる計算の正確さ、数の問題、図形でも抑えておかなければならない基本があります。5年生とはいえ、そこは4年生の教材などに戻ってある程度時間をかけることが必要。時間がなくても基礎については「急がば回れ」なのです。

塾に必要な現実的コミュニケーション

 3年間かけて中学受験に臨む場合は、その学習の過程の中で志望校を決めていくという考え方もありますが、1年程度の勉強でトライするなら、スタート時点で志望校など最初から明確な目標設定が必要でしょう。まずは家庭でそれを立て、実現可能か、目標に届くまでには何が必要かを検討します。その方向性が現実的か、実現可能かを専門家である進学塾などで相談するのが次の段階です。

 通塾するという選択をした場合、残された時間内で効果を上げるための塾の選び方について割ヶ谷塾長はこうアドバイスします。「よりその子の強み弱みを理解して、現実的なコミュニケーションをとってくれる塾がベスト。その点において、集団塾では自分自身での能動的な学習が必須、個別指導では個人個人の生徒に対してよりコアにフォローがおこなわれる、という形態を理解した上で、お子さんのタイプにあった塾利用をすることが、効果が出せる道だと思います」。

算数専門塾という手もある

 同じ5年生からの受験でも夏休み前からだともう少し状況は違ったと思います。晩秋から冬にかけての参戦は事実上、新6年生からの参戦です。新4年生となる3年生2月から、あるいはそれ以前からやっている子が各単元を学習し、一定期間を置いてさらに「上塗り」で徐々にレベルを上げていることを考えると、その差はなかなか埋められるものではありません。

 それでも敢えて挑戦というのなら「覚悟」と共に「戦略」が必要です。特に算数は時間がなくても基礎をおろそかにできず、量も積み重ねていかなければならない難しいかじ取りが求められます。その場合、通常の進学塾ではなく、算数専門塾などにお願いするのも1つの手です。イレギュラーな戦いには、「別方向」からのやり方も必要です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

【関連】低学年で苦手を克服し、受験準備を万全に!10億件のデータに基づく成績分析+コーチング 算数の成績を徹底改善する「RISU偏差値リカバリー」

「RISU偏差値リカバリー」 割ヶ谷 啓太塾長
 同社の提供する通信教育「RISU算数」にて、のべ100本以上にのぼる算数レッスンの講師を務める。コロナウイルスで小学校が休校になる中、臨時開設した「RISU小学生オンラインスクール」では全国の小学生向けに授業を展開し延べ20万人の生徒を動員。前職ではテーマパークの子ども向けMCを務める異色の経歴を持ち、『効率よく、かつ楽しい』学びの場づくりを手掛けている。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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