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激戦必至!日大系2校と「すべり止め」の日大系


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東京だけでない日大系人気の理由
半減の日藤「必殺技」で回復傾向
・「千葉日なら届く」という心理
MARCH附属校狙いの層と戦う
・「日大ファン」以外は針路変更も

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東京だけでない日大系人気の理由

 中学受験の日大附属校人気は東京だけにとどまりません。首都圏では神奈川と千葉にある3校も22年度入試は志願者を増やす流れになっています。

 日大附属系は偏差値で見れば「中堅校」のカテゴリーに入りますが、売りは何といっても日本大学への推薦入学。加えて推薦の権利を持ったまま、他大学受験が可能なことです。大学入試改革の見通しがいまだに混とんとしている中で、「確約」を保持して「挑戦」もできるというのは、子どもの持ち偏差値が50前後の親御さんにとっては魅力的な選択肢になります。

半減の日藤「必殺技」で回復傾向

 21年度入試で志願者数が前年比61%と激減した日大藤沢(神奈川県藤沢市)。背景には入学定員を120人から一気に半数の60人にしたことにありました。附属小学校から進学してくる60人の枠をそのまま一般受験の定員から差し引き、「半減」という形になったのです。

 22年度も一般での募集は60人と変わりませんが、今年は一転して志願者が回復傾向にあります。声の教育社が発行する「スーパー過去問」(赤本)が今年は品切れ状態で、現在書店に並んでいるものがなくなれば手に入らないといいます。志願者増の傾向の一因は、2月2日の午後入試の新設です。午後3時開始で、科目は国語と算数(各50分、100点満点)の2科目。募集人数は若干名 としており、午後入試は高得点の方の科目を2倍にして計算、計300点満点としているのが大きな特徴です。 昨今流行りの「午後入試」の威力は「狭き門」のはずの学校でも志願者を増やす「必殺技」になっています。

 日大藤沢の合格可能性80%偏差値は2月1日の1回目が男子45、女子46(四谷大塚合不合判定テスト4月実施の偏差値)。4日の2回目は男女とも1ポイントずつ上昇します。2日の午後入試は男女とも48の設定。午前中に法政二1回目(80%偏差値男子56、女子58)、神奈川大附属2回目(男子54、女子56)、湘南学園B日程(男子50、女子51)などの試験を終えた子が受験することが予想され、志願者増は必至です。日藤第1志望なら倍率がそれほど高くない(21年度男子2.4倍、女子1.4倍)1回目で仕留めないと、展開は苦しくなります。

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「千葉日なら届く」という心理

 日大の準附属、千葉日大一中(千葉県船橋市)はすでに12月1日に「自己推薦」入試(21年度まで第一志望入試)を実施。定員70人対し、前年比約8%増の262人の受験生を集め、実質倍率は男子が3.2倍、女子が2.6倍の入試になりました。この「前哨戦」が示す通り、22年度も激戦になることが予想できます。

 千葉は東邦大東邦(男子61、女子64)、芝浦工大柏 (男子53、女子55) 、専修大松戸 (男子52、女子54) などの大学附属校がありますが、いずれも偏差値60以上あるいは50以上です。千葉日大一の80%偏差値は1月21日の1期入試で男子43、女子44。大学附属志望でも持ち偏差値で芝柏や専松が厳しい子でも「千葉日なら届く」という心理が働いているのは否定できません。大学附属人気、とりわけ「日大くらいまでのライン」は譲れないととなれば、千葉日は注目株です。

 22年度入試から「繰り上げ合格の対象者」として自己推薦入試と第1期入試の両方を受験した生徒が対象になると変更になりました。自己推薦が残念だった子の多くが1期目も受験するでしょう。26日の2期目は21年度男子は実質倍率5.4倍で、1月の受験で最大激戦入試となり、女子も4.7倍でした。2期目でのチャンスは少ないと見た受験生は1期目に集まります。中堅の大学附属として「代わりがきかない」存在だけにやはり志願者増は必至でしょう。

MARCH附属校狙いの層と戦う

 日大附属系の中学校は他の大学附属校志望者の併願校としてよく候補に挙がります。これが2回目以降の80%偏差値を高くしている要因です。中学側としても第1志望で目指してくれる生徒は生徒で嬉しいのですが、レベルの高い子に受験してもらい少しでも偏差値が上がる施策として複数回の入試を実施します。こうして学校の「レベルアップ」を図り、受験生を集め人気が出るようにします。私学ですから「人気」は安定した学校経営に欠かせません。

 複数回、それも日程が後になればなるほど偏差値は上昇していきます。合格者を絞り、トップ層しか合格を出さないからです。志望順位が高い子は、1,2回目までには合格しておかないと、回を追うごとに苦しくなることを肝に銘じておいてほしいと思います。

 具体的に日大系附属を併願してくるのは、立教池袋、明大中野や法政系2校、中央系2校などの偏差値50台後半の附属校志望者です。附属狙いの受験生(親御さん)は、「附属シリーズ」で固めてくる傾向が顕著です。日大系附属の志望順位が高い子と成績では一段高いところにいるのがMARCH附属校狙いの層。本命はボーダーラインの子も日大系では多くが合格を取ります。まさに「天敵」です。

「日大ファン」以外は針路変更も

 ただ、今回の日大医学部附属板橋病院を巡る背任事件の影響で、併願組は方針を変更する可能性が大きくなりました。日大系でなくても東洋大京北や芝浦工大や東京電機大などの「東京四工大」、成蹊、成城学園などの選択肢もあります。MARCH受験組は「日大ファン」ではないので「針路変更」は難しい話ではないからです。

 一方で「日大ファン」を含む日大系熱望組の「撤退」はほとんどないでしょう。日本一のマンモス大学で卒業生も多数、中小企業を含めると会社社長数も日本一という日大にはファンは多数います。ファンはなかなか「アンチ」になれないものです。理事長逮捕は気になるかもしれませんが、今のところ日大附属中学受験からの「撤退」は少ないとみられます。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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