不合格を招く過去問の「2つのNG」

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◆中学受験の窓口 今日の窓口
・過去問の時間は真っ先に確保を
「10年分3周合格点突破」はNG
・叱られたくない12歳がやること
・過去問大切も入試は「なまもの」
・ 本番でものを言う「寄り道」

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過去問の時間は真っ先に確保を

 6年生の12月は通塾日数も時間も増え、家庭学習の時間を捻出するのが難しくなります。あれもしたい、これもしたいと計画を立てても、思い通りに進む受験生は皆無と言っていいでしょう。

 時間の確保が難しい中でも、過去問を解く時間は真っ先につくらなければなりません。1度の機会で4科目すべてやり通すのは大変で、科目ごとに小分けして取り組んでいる受験生が多いことでしょう。やりっ放しでは意味がないので、振り返り、解き直しも必須。1度取り組んだ問題を丸ごともう1回、という勉強は時間的に厳しいでしょう。

「10年分3周合格点突破」はNG

 同じ過去問を何度も繰り返しやるほどの時間は、6年生の終盤にはありません。よく合格体験記などで「第1志望の過去問を10年分3周しました!おかげでやるたびに得点が上がり、入試前には合格最低点を超えて安心して試験に臨めました」などという血と汗と涙の合格のような話があります。すさまじい執念です。

 超多忙な6年生の終盤戦にそれほどの時間がよくひねり出せたな、と関心はしますが、あまりお勧めできる過去問の取り組み方とは思えません。やり直すことが悪いのではありません。過去問を赤本に掲載されている合格点を突破することを目標に何度もやることに意味はないからです。過去問の取り組みとしてこれは「NG」といえるでしょう。

 過去問は合格最低点を超えるためにやるのではなく、自分が受験する学校がどのような問題を出題してくるのかを知るために取り組みます。次にその中で自分は何ができて、何がもう少しでできて、何が歯が立たないのかを見極め、もう少しの問題を自力でできるようにし、歯が立たないものを1つでも2つでも「勝負になる」レベルに引き上げ、入試本番での合格を目指します。

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叱られたくない12歳がやること

 過去問は解き直しなどの復習をせず、採点だけをして合っていた、間違っていた、何点だ、合格点だ、あと何点足りない、とやっても何の進歩もありません。しかし、どうしても合格最低点や平均点に目を奪われ、合格点をクリアしたときは浮かれて放置、点数が悪かった時は「見たくない」とばかり見向きもしない受験生がかなりの数に上ります。

 特に子どもに丸付けや取り組み方全般を任せている場合は注意です。やり直してみて「やった!前より点数が良くなった」となったと親御さんへ報告に来ても、前回の丸付けで正答の記号や言葉を覚えていただけ、あるいは解答を丸写し、という可能性があります。これも過去問取り組みの「NG」といえます。

 子どもを信用しないわけではありませんが、大人から見て「そんなことをしても仕方がない」といったことでも、子どもはやります。親御さんに叱られたくないからです。入試が近づいてきて志望校の問題を目の前にして手も足も出ないのは恐怖ですが、親御さんに叱責されるのはもっと怖いのです。先のことより、目先の嫌なことを避けたがるのが12歳です。

過去問大切も入試は「なまもの」

 過去問への取り組みを「模試での持ち偏差値以上に大切」と位置付ける先生は多いです。多くの進学塾の日曜日に志望校別クラスを編成、過去問や予想問題に集中特化して、傾向と対策を徹底的にやり込み、やることはやった」という状態で入試に臨ませるのもそこにあります。

 出題傾向や問題に一定の規則性が毎年変わらずあるのなら、かなり有効な戦い方です。特にボーダーラインにいる受験生には「いつも通り」の入試問題なら、入念な志望校対策は効果てき面です。志望校別対策が進学塾の「売り」なのも、実力のある子を確実に合格させ、当落線上の子を十分な対策で最後に志望校へ「押し込む」からです。

 しかし、入試問題は「なまもの」です。いつも通りの“直球”ではなく、“変化球”を投げられたら、「三振」の子も多くいます。過去問対策も大切ですが、やはり日ごろの学習で優先順位を付けて弱点を潰していき、入試本番で「出題されたら困る」という分野を減らしていくのが、合格への近道です。

本番でものを言う「寄り道」

 過去問の時間を取りながら志望校頻出問題以外の弱点を潰す手段として、併願校の過去問もしっかり取り組みます。多くの受験生が第1,2志望くらいまでは一生懸命過去問をやりますが、その先は「やらなきゃ」と思いつつ後手に回ります。特に1月の「前受け」校はその傾向が強いです。これが盲点で、志望順位が下でも上位志望に出題されてもおかしくない良問がそろっています。受験する学校の過去問演習をしつつ、第1,2志望の「まさか」にも備えます。

 あるいは塾の先生に相談し、その子にとって「やっておいた方が…」という問題を他の中学の過去問から「紹介」してもらうのも「あり」です。こういう「意味のある寄り道」が入試本番で意外と活きてきます。入試でいつもと違う傾向の問題が出て頭の中が真っ白、になってしまう子もいます。一方で「そうきたか、なるほど」と冷静に解き進める子もいます。結果は言うまでもないです。入試は「まさか」の連続です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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