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「二月の勝者」にみる入試で「あと10点」をとる


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「勝負師」佐倉先生
「あと10点」を取る秘策
中堅校ほど出題ヒントは具体的
「同じ偏差値で7人中6人合格 」
「あと10点」の秘策は「確実に」

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「勝負師」佐倉先生

 12月4日放映の日本テレビ系ドラマ「二月の勝者―絶対合格の教室―」第8話の中で、新人塾講師の佐倉麻衣先生(井上真央)が一人で保護者面談をしなければならない状況に直面しました。当初は黒木先生(柳楽優弥)から、中学受験のことを何も知らず「原始人」扱いされていた「あの」佐倉先生が、と思うと不測の事態とはいえ、1話から観ていた視聴者には感慨深いものがあったと思います。

 “初陣”の佐倉先生、黒木先生顔負けの「秘策」なるものを志望校再検討に揺らいでいる母親に提示し、見事「その気」にさせました。そうなるかどうか確証のない「ハッタリ」に、教室の外から面談の様子をうかがっていた黒木先生は「あなたもなかなかの勝負師ですね。ヤマを張れだなんて。まあ、私も同じアドバイスをしたと思います」と、彼なりの誉め言葉で佐倉先生を称えました。その「秘策」が入試本番で的中するのかどうか、最終回で結果を知りたいところです。

「あと10点」を取る秘策

 過去問で一度も合格最低点に届かず、泣いてばかりの女の子の母親に佐倉先生は算数で「あと10点」を取る「秘策」を口にします。

 「ここ数年、出題されていない単元を捨てて、頻出する単元を固めるんです。出題傾向に合わせて対策すれば、10点増は十分可能です」「鈴蘭女子は12月の説明会で志願者に今年の出題傾向のヒントを出すと明言しているんです。これは追い込みの勉強の際に大きな手掛かりとなります」「それだけではありません。鈴蘭女子は第1志望の受験者を優遇する制度があります。そして香苗さんと同じ偏差値で合格した生徒は7人中6人います。このまま鈴蘭女子を第1志望校として、頑張り屋の香苗さんと走らせていただけませんか」

 「秘策」の根拠となる情報と客観データを示し、母親を納得させた佐倉先生。「秘策」というほど「秘策」ではありませんが、ボーダーライン上にいる受験生には妥当な説明です。

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中堅校ほど出題ヒントは具体的

 「出題されていない単元を捨てて、頻出する単元を固める」というのは、算数では「あり」の作戦です。特に中堅校ではかなり効力のある方法です。上位校、難関校ではいささか「バクチ」のにおいがします。単元は同じでも典型題で出題されるケースはあまりなく、「ひねり」が入ったり、「別角度」からの出題がされ、一筋縄ではいきません。あるいは平気で出題傾向を変えてきます。

 「説明会で志願者に今年の出題傾向のヒントを出す」というのも有力な情報です。ただ、このヒント、学校によって「濃度」がかなり違います。例えばA中学校は「小問集合を5問出します」とアナウンスします。一方のB中学校では「小問集合を5問出します 。和差算、つるかめ算、速さと比、場合の数、相似です」とかなり踏み込んだ、具体的内容です。これも中堅校ほど踏み込んだもので、上位校ほどあっさりした傾向にあります。

 第1志望優遇制度を公言している学校も多いです。複数回受験した場合はその熱意が認められ「合格」となる場合があります。ただし、入試でもそれなりの結果、あと3点で合格だったのにとか「惜敗」のレベルでないと救済はされません。4回の入試壁て受験して熱意を見せても、肝心の学力が…だと、選考の対象にもならないでしょう。さらに合格者の「歩留まり」(入学手続きをする)率が高く、定員オーバーになってしまえば、優遇は事実上ないということになります。

「同じ偏差値で7人中6人合格 」

 佐倉先生の「秘策」で一番説得力があったのは実は「同じ偏差値で7人中6人が合格している」という事実です。かなりの確率です。10点届かないとか、今の時点で偏差値が…など吹き飛ぶ事実です。

 「結果」が出ているというのは相手を納得祖せるのに武器となります。冷静に考えれば、その結果は他人様のものであって、我が子のものではないのだけれど、「同じ」というところがミソ。「うちの子もそうなるのでは」と客観的な数字は思い込ませます。大手進学塾は肌感覚でなく、こういう長年の「数字」を持っているのが強みです。

「あと10点」の秘策は「確実に」

 頻出単元に絞るのでも、出題のヒントを足掛かりにするにせよ、この12月と冬休み「1日1点ずつ上げる」くらいの気持ちで勉強に取り組んでほしいと思います。

 要は「焦らず、欲張らず、確実に」です。ざっと10問やって生半可な理解より、1問でも2問でも理解が足りていなかったところをしっかりやってマスターしたり、ケアレスミスと言われるものを注意深くやることでなくすことの方が着実に得点能力は身に付きます。「あと10点」を積み重ねる「秘策」は「確実に」にあります。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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