「二月の勝者」にみる オヤジの「狂気」

+10
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村 悩み解決のヒントになる受験ブログいっぱいです!

◆中学受験の窓口 今日のメニュー
島津順、ついにキレる
エスカレートする「父親の狂気」
・参戦オヤジの昭和スポ根成功体験
父親は月 「夜道」の時が出番
・父親の「後方支援」が成功のカギ

スポンサーリンク

島津順、ついにキレる

 日本テレビ系ドラマ「二月の勝者―絶対合格の教室―」第8話では、中学受験塾「桜花ゼミナール」吉祥寺校のトップ、Ωクラスで首都圏最難関私立・開成中学を目指す、島津順(ジャニーズJr.の羽村仁成)くんの家庭が「崩壊」しました。

父親(金子貴俊)の中受に対する異常ともいえる執着、息子と妻(遠藤久美子)に対するモラハラと母親への暴力に、順くんがついに我慢しきれず父親を突き飛ばしました。逆上した父親が警察に通報、母と息子は家を出ました。

 中学受験が引き金となり、離婚・別居という話はよく聞きますし、実際にあります。桜花の桂先生(瀧内公美)が言うように、その前から夫婦の関係がうまくいていなかったともいえます。

 一方で中学受験は時に夫婦関係が壊れるほど冷静でなくなり、家族の在り方やさまざまの「もの」の考え方の違いがはっきりする場にもなります。

エスカレートする「父親の狂気」

 「二月の勝者」の冒頭でも出てきた、中学受験の成功は「父親の経済力と母親の狂気」によるものということばがありますが、最近は「父親の狂気」も目立ちます。

スポンサーリンク

 2016年8月、名古屋市で中学受験生の小学6年生が父親に包丁で胸を刺され死亡しました。 父親が自分と同じ私立中高一貫校に合格させるため、日常的に息子へ暴言を浴びせ、暴力を加え、刃物で脅してまで勉強をさせた挙句、刺殺するという凄惨極まりない事件でした。

 19年、父親には懲役13年の実刑判決を言い渡されましたが、「父親の狂気」が度を超してしまい、ついに取り返しのつかないところまでいってしまったのです。

 殺人事件は別として、ドラマの島津くん父のような人が子どもの“伴走”をしているケースは決してレアではなくなってきています。模擬試験の帰りなどファミレスや電車の中で答え合わせをして、子どもを叱責している姿を見かけることもあります。

 勉強計画や子どもの成績をエクセルを使って管理する「エクセル親父」というのも中学受験の話題になっていますが、これも珍しいことではなくなってきています。

 家庭学習の予定が終わるまで寝かせない、出勤前に必ず子どもと勉強する、独自の教材を作って受験勉強をフォローする…。アシストレベルなら熱心に子どもをサポートしていると言えますが、エスカレートすると、それはもう「狂気」です。

参戦オヤジの昭和スポ根成功体験

 中学受験に「参戦」してくる父親はさまざまなタイプがいます。かつて話題の書籍となり、テレビドラマ化された「下剋上受験」のお父さんのような人は稀で、一番多いのは受験や勉強に関して「腕におぼえあり」というタイプ、学生時代にその方面では「ならした」人が多いです。

 特に努力に努力を重ねて、難関国立大学や早慶などに合格したお父さんは絶対的な独自の「成功メソッド」をもっていますので、それを我が子に適用しようとします。「成功体験」の伝承です。

 どちらかと言えば楽しく勉強というより、昭和スポ根的なノリです。「二月の勝者」の中でも島津家の家の壁にも「1番以外はビリも同然」とか「成績トップは当然」などの張り紙がありました。

 できたことを褒めるというより「こんなものがなぜできないんだ!」「気合いが足りない」などと罵倒し、反省を促し、そこから「這い上がってこい!」というのが受験勉強の極意と言わんばかりです。

父親は月 「夜道」の時が出番

 親子でも性格が違うように、父親の受験「成功メソッド」がそっくり子どもに通用するかどうかは分かりません。

 むしろ子どもは子どもなりに塾の先生が言ったことや友人のやり方を参考にして、あるいは自分で考えて勉強法を構築していきます。デキる子ほど自分に合った勉強法を持ってるものです。気持ちよく泳いでいる時はそのままにしておくのが、成績が上がるコツです。

 勉強法が確立していない、勉強法自体を分かっていない、という小学生が大半だと思いますが、そんな時こそ「お父さんはこういうやり方をしてきた」と「参考になれば」的なトーンで折を見て話してみます。

 「こうやれ!」だと反発してくるので、本当に機会を見て子どもの話の聞き役になって、全部聞き終わったところで「お父さんはこうやってきたけど」とサンプルを示す感じが良いでしょう。その後、伴走できるところがあればすればいいのです。

 デキるお父さんは子どもに直接教えることはそれほどしなくても、テストの答案内容やテキストを見て、子どもの勉強の状態がどのようなものか、今どんなことを勉強しているのかをある程度把握しています。

 ある時「出番」となった時に的確なアドバイスをし、塾の保護者会に出ても先生と「通じる会話」をします。母親が太陽なら、父親は月。暗い夜道を子どもがさまよい歩いていたら静かに照らしてあげればよいのです。

父親の「後方支援」が成功のカギ

 崩壊した島津家の救いは順くんが父親に無理やり受験勉強をやらされていたのではない、自分で開成に行きたいと思って勉強をしてきた、と自分の意志をしっかり持っていたことです。ドラマとはいえ、感動せずにはいられないシーンでした。

 父親が中学受験をアシストすることはむしろ良いことだと思います。大切なのは「役割分担」ではないでしょうか。母親がメインで伴走するにしても、父親は母親の手が回らないところをフォローするという立場を貫くというのも1つのケースでしょう。

 勉強面しかり、メンタル面での支えも男親だからこそ冷静にできたりもします。塾の迎えや学校説明会の予約・出席、入試当日のための交通機関や経路の下調べ、受験前日のホテル予約、万が一の場合の受験プランを考えたり、などなど「やらなければいけないこと」はたくさんあります。

 「後方支援」がしっかりしている家庭は、「成功」といえる中学受験になる確率はかなり高いです。(受験デザイナー・池ノ内潤)

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村 最後までお読み頂き、ありがとうございます。マークをクリックして頂くと励みになります!


人気ブログランキング こちらにもとても参考になる中学受験ブログがあります。
Print Friendly, PDF & Email
スポンサーリンク