大学附属・系属校

理系、伝統…大学附属系属校は22年度も殺到


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女子理系、伝統、他大学進学実績
うなぎのぼりの芝浦工大附属
イメージ先行?成蹊人気の背景
東洋大京北復調気配に「他大学」
・早慶、GMARCHの動き

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女子理系、伝統、他大学進学実績

 大学入試改革もフラフラのままで、子供の将来への不安は募るばかりです。中高一貫の大学附属系属校の人気が高止まりしているのも当然です。

 早慶をはじめ、「MARCH」など人気の私大系だけでなく、他の附属中学にも22年度は注目が集まっています。推薦で上の大学へ行くというメリットもありますが、キーワドとして「女子理系」「伝統」「他大学進学実績」が挙げられます。

うなぎのぼりの芝浦工大附属

 共学2年目の芝浦工大附属(江東区)は人気も偏差値もうなぎのぼりです。4回の入試機会がありますが、1日の1回目の合格可能性80%偏差値は男子53、女子55(四谷大塚合不合判定テスト4月実施の偏差値、以下同)。現在の新交通「ゆりかもめ」新豊洲駅から徒歩1分の豊洲校舎に移転するまで、偏差値は40台中盤でしたが、移転後50になり、共学化でさらに伸びました。千葉にある芝浦工大柏と肩を並べるレベルです。

 勢いもあります。21年度の志願者数は男子は前年比2%増(新設の特色入試を除く)で、初年度の女子は347人のを集めました。実質倍率は男子が1回目から6.0倍となり、3回目に至っては341人受験で合格24人の14.2倍…。合格できる気がしない倍率です。手探りだった女子も初回こそ3.5倍でしたが、最後の3回目は9.0倍。45人受験で合格は5人でした。

 これだけ厳しい入試でも、22年度入試も志願者は増えそうです。特に女子の動きが目立ちます。社会不安が増大している時代は理系志望が増えるといいますが、コロナ禍でその流れなのでしょうか。理系で活躍する女子も増えている時代背景の中、就職でも定評のある芝浦工大へ進学できるのは魅力です。

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 ちなみにここの通常入試は3教科入試。社会の試験がありません。各科目で「聞いて解く問題」(リスニング)があるのも特徴です。

イメージ先行?成蹊人気の背景

 吉祥寺にある伝統校・成蹊も今年は人気です。親御さん世代の成蹊は「難関」のカテゴリーに位置していましたが、各中学校が進学に力を入れる中、マイペースで進んできた学校は存在が目立たなくなり、80%偏差値は2回の入試で男子が50~52、女子が55~57。21年度は男子は前年比6%増の志願者を集めましたが、女子は5%減でした。

 にわかに注目を集めているのがコロナ禍が影響しているとも考えられます。21年はコロナの感染拡大の影響で学校説明会が軒並み中止、オンラインでの開催ばかりとなりました。そうなると学校の雰囲気が伝わってきません。

 偏差値や教育内容以上に「この学校に行きたい」という何か感じるものが親子ともにないと志望校は選べないものです。そうなると、頭の中で描いているイメージに頼ることもあります。「伝統」のある成蹊に対して好印象を持っている親御さんは多く、その流れで志望校の1つとして受験校の候補に挙がっていると考えられます。

 子ども自身のインパクトが弱い分、直前になって受験しないという可能性も多分にありますが、模試の動向を見ていますと今のところ志願者増の流れになっています。

東洋大京北復調気配に「他大学」

 2015年に東洋大学の附属、共学校となった東洋大京北も受験者が多い学校です。東洋大学への推薦枠は3年生の65%程度ですが、枠は毎年余る傾向。他大学受験へと進みます。

 その進学実績が21年度「ブレーク」しました。20年度は国公立大の合格者が10人でしたが、15人と増え、早慶に至っては20年度ゼロが一気に10人(延べ人数、以下同)に。MARCHは25人から68人合格と約2.7倍になりました。

 難関校では東大合格者数、中堅校では合格者が出たかどうかで翌年の志願者数が大きく変わってくることがありますが、人気私大の合格者数でも飛躍的に上昇すれば、中堅校志望の親御さんも色めき立ちます。

 21年度は5回の入試機会ですべて前年度より志願者数が下回りましたが、今年は「隔年現象」も手伝って志願者増になる見通しです。1日の1回目は男子が46、女子が47。2~4回目は男女とも2ポイントずつ上昇します。20年度は全体で前年比27%減で、これがどこまで復調するかですが、1,2回目は4倍前後なのでここで「勝負」です。3回目以降は間違いなく狭き門になります。

早慶、GMARCHの動き

 早大系属校の早稲田(新宿区)は相変わらずの人気。第1志望なら1日の1回目入試(64)で合格しないと、合格のハードルは上がります。3日の2回目(67)は開成を受けた受験生らが押さえで受験してくるからです。22年度はかなりの慶應人気です。東京の中等部(港区)も志願者増は必至でしょう。

 GMARCHは多くが志願者増から横ばいの動きです。中でも人気を集めそうなのが、明大中野(2日1回目55)と明大中野八王子(1日A1回目男子52、女子54)、それに中央大附属(1日1回目男子56、女子58)。熱望なら1回目で仕留めないと苦しい戦いにならざるを得ません。1回目必勝です。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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