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今年は絞る?人気沸騰の広尾学園小石川と獨協


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群を抜いている広尾小石川
定員超えの次年度は合格者を絞る
今年も350人の合格者を出すのか
獨協は午後入試新設で「大成功」
・前年並みから「まさか」に…

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群を抜いている広尾小石川

 22年度が2年目の入試となる広尾学園小石川(東京都文京区)。21年度入試は4日間で11パターンの入試を行い、活気にあふれていました。多分に「本家」の広尾学園人気に引っ張られたものですが、延べ出願数は3200人(2月一般入試)を超え、都内では「1位」となりました。

 人気はさらに過熱、沸騰しているというのが現状です。各模試の志望状況をみても昨年度よりプラスとなっており、特に偏差値的に見て比較的易しい1日午前の本科1回目(合格可能性80%男子49、女子50、四谷大塚合不合判定テスト4月実施の偏差値、以下同)と同日午後の本科2回目(男子51、女子52)が男女とも群を抜いて志願者増の傾向です。

定員超えの次年度は合格者を絞る

 21年度の募集人員は120人(国際生30人を含む)。1年目とあって合格者数に対して、どれくらいの割合で入学するかの「感覚」が手探りで判断が難しかったと思います。結局入学者は定員より約80人多い約200人。つまり「歩留まり」(合格者の入学手続き率)が良すぎたのです。

 入学者が多くて「嬉しい悲鳴」とばかり言っていられません。クラス編成から先生の配置、教室の用意など当初の計画を大きく見直さなければならなかったはずです。そればかりでなく、入学者の定員オーバーは次の年の入試に必ず影響します

 中学入試では前年度定員を大きく超えて入学者がいた場合、次年度の入試では「合格者を絞り込む」傾向が強くあります。前年度の二の舞を防ぐためです。

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今年も350人の合格者を出すのか

 広尾学園小石川の21年本科1回目は男子で2.3倍、女子2.5倍、同2回目は男子3.7倍、女子3.2倍でした。本科3回目が男子13.4倍.3倍、女子12.4倍 、 同4回目が男子15.3倍、女子23.8倍 のとんでもない倍率だったことを思えば、熱望組が1,2回目に集中するのは無理もありません

 しかし、1,2回目の合格者を21年と同じように出して同じように入学手続きをすれば、後半の入試日程で前年並みの「合格する方が不思議」という入試にしなければならなくなります。2年連続大幅な定員オーバーは学校としての「読み」の甘さも露呈することになり、志願者増も絡んで22年度は1,2回目である程度合格者を絞らなければならないでしょう。

 ただ募集要項には350人程度の合格者を出すと予告しています。21年度が341人(複数回受験した合格者を含む)ですから前年並みです。2年目で学校なりの「読み」があってのことなのか、それとも募集人員はあくまで募集人員で、優秀な生徒がいればウエルカムなのか、加えてこれだけの人気校なのになぜ小刻みに入試を行うのか…。

 国際性豊かで医歯薬理系への進学も強く推す勢いのある学校は、いろいろな面で目が離せない入試になりそうです。

獨協は午後入試新設で「大成功」

 広尾学園小石川の人気ぶりが目立った21年度でしたが、同じ文京区の男子校・獨協も志願者を集めました

 最大の要因は1日に午後入試を新設したことです。615人の志願者を集めました。国語・算数の2科入試で検定料は1万円という安さ。80%偏差値は48と、午前中に本命を受験した生徒の併願とあって、他の3回の4科入試の44と比べると高いのですが、新設は「大成功」でした。

 通常の3回もすべて志願者増。前年度比約3割増しとなりました。倍率も最後の4回目こそ6.2倍でしたが、1~3回目は2.4倍~3.3倍と、割と合格者が出た入試となりました。入試結果を見て22年度も人気が継続、1日午後入試、2日午前の3回目、4日午前の4回目は志願者増の動きです。

前年並みから「まさか」に…

 その獨協も合格者の歩留まりが良く、募集人員より2割程度入学者が多かったようです。合格者が21年度ほど出るかどうか、前年並みと思っていると「まさか」になるかもしれません

 機会があれば学校説明会で前年の入学者数数を確認してみてください。定員前後なら例年並みの合格者数、定員より多かったとなれば、緊張感を持っての入試になる可能性があります。(受験デザイナー・池ノ内潤)


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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