早大系属、日大系…こんなに違う大学推薦進学

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・ワセダ「半分超」と「ほぼ全員」
「東大・医学部」か「早稲田」か
進学率が大きく違う日大系
「到達度テスト」対策の塾もある
・推薦権保持で国公立挑戦は魅力的

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ワセダ「半分超」と「ほぼ全員」

 53.2%と97.0%この数字だけでは何のことかわからないと思います。これは21年度の早稲田高校と早稲田実業学校高等部(以下、早実)の早稲田大学への内部推薦による進学率です。同じ早大の「系属校」(大学とは経営法人が別だが、結びつきが強い学校)でも大きな差があります。

 受験校を最終決定する段階であれこれ考えているうちに、「大学のことが心配になってきた」という親御さんはとても多いです。大学附属校や系属校を選ぶにしても「6年後はどうなっているのか」と気になります。

「東大・医学部」か「早稲田」か

 東大や医学部受験など他大学受験が毎年約半数いる早稲田に比べ、早実は中学受験の時から将来は早大進学を見据えて志望してきます。

 早稲田は他大学受験の場合、早大への推薦権がなくなるので、まさに退路を断っての進路選択となります。現役で受験に失敗し、浪人して早大を受験、同級生より1年遅れて入学、ということもあります。

 早大と比較される慶大は中学で3校、高校で慶應義塾ニューヨーク学院を含めて5校に分かれますが、毎年95%以上が慶大に進みます。慶應に限らず、大学受験を気にせずに、10代の時に自分が打ち込みたいことに専念できる環境はかなり魅力的です。

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進学率が大きく違う日大系

 全国に30校近くある日本大学系の学校も中学受験では人気校です特に中堅校、一般校受験を考えている親御さんは、知名度、卒業生も各分野で活躍している日大への進学は選択肢の1つ。理事長逮捕も思ったほど影響はない様子で、日大人気はしばらく続きそうです。

 学校によって、半数以上が日大へ進む高校もあれば、1桁のパーセンテージにとどまっている高校もあって、特色は大きく違います。首都圏でも日大豊山(約84%)、日大一(約77%)と内部進学率の割合は高いですが、日大二は30%程度になっています。

「到達度テスト」対策の塾もある

 日大系列の日大への推薦入学のメインルートは、日大系の高校に通う約1万人を対象に行われる「基礎学力到達度テスト」(旧日本大学付属高等学校統一テスト)を経て決まります。高1と高2で各1回、高3で2回実施され、高2以降の3回の結果で進学が決まります。

 20年はコロナ禍で4月のテストが中止になり、9月のみ実施でした。高2での成績は選考の際に20%の割合でしか点数化されないため、事実上高3での“一発勝負”となり、対象の高3生にとっては厳しい状況になりました。

 学部や学科にこだわらなければ、ほぼ進学はできますが、希望学部に進むための到達度テスト対策を行う塾や家庭教師の会社もあるほどで、中学受験が終わっても緩やかですが競争は続きそうです。

推薦権保持で国公立挑戦は魅力的

 日大系列の高校では、到達度テストで獲得した日大への推薦権を保持したまま、国公立大学受験を認めています。早稲田の場合は、他大学受験の場合、早大への推薦権は得られないので大きな違いです。語弊はありますが日大進学が“保険”の役目をして、国公立大を受験するという形になります。

 明治大学系の明大明治や明大中野、法政大学系の法政第一、同第二も推薦権を持ったまま国公立大受験を認めており、中央大学系は中大にない学部の受験なら推薦権を持ったままチャレンジできる仕組みです。

 この“保険”は親御さんから見ると大きなポイント。大学附属・系属校の人気の背景になっていることは間違いありません。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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