ドキュメント2・1 ある受験生の長い1日

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2・1はどんな1日になるのか
到着遅い各駅停車を選んだ理由
「関ヶ原みたいだ」
午後受験への夫のミッション
・22時41分、受験番号0595

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2・1はどんな1日になるのか

 受験生にとって「おめでとうございます」は志望校合格を果たしたときです。2月1日まであと1カ月。「その日のために」使ってきた時間を無駄にしないための、最後の「濃い1カ月」を是非とも過ごしてほしいと思います。

 その1カ月後の2月1日は、どのような1日になるのでしょうか。ある男子受験生をモデルにして母親目線でのドキュメントでお伝えします。自身の場合と照らし合わせて、当日をシミュレーションしてみてください。

到着遅い各駅停車を選んだ理由

5時30分 起床。母はすでに30分前に起き、朝食の準備とある程度身支度を整えた。いつもはなかなか起きてこない息子がこの日は、緊張からか目覚ましが鳴るや否やベッドから出てくる

5時40分 朝食前のいつものウォーミングアップ「10分間漢字と語句&計算問題」に取り組む。さすがに今日は…とも思ったが、本人が「いつも通り」と言うので。「この漢字、今日出たら奇跡だね」なんて言いながらルーティーン終了。
 朝食はご飯派の息子らしくみそ汁と卵焼き、ソーセージに大好物なめ茸。天候は曇天。「雪降るかなぁ」と息子。天気予報では降雪の心配はなさそう。予約していたホテルは3日前にキャンセルしておいた。

6時35分 自宅を出発。通勤時間帯とあって人が多い。10分後駅に到着。快速に乗らず、各駅停車に乗車。親子で並んで座るのは難しくても、最悪息子だけでも40分弱座席をキープして、負担をかけずに移動するという作戦。急にトイレ、となっても乗車間隔が短いので降りやすい。乗換駅への到着は遅くなるが、それも織り込み済みの出発時間設定。

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「関ヶ原みたいだ」

7時30分 1度の乗り換えを経て受験校の最寄り駅に到着。電車内では親子で作った算数と理科の「弱点まとめノート」を熱心に読んでいた。車内は乗客の多さと暖房が効いて蒸し暑かったので、息子だけでも座れたのは大きかった。
 控室で待機できる学校だったので、入室時間よりかなり余裕を持って到着。気持ち的にも「ゆとり」ができた。

7時38分 徒歩5分程度で入試会場へ、教室への誘導まで控室の体育館で待機。正門には各塾の先生が激励のため列をなしていた。「関ヶ原みたいだ」と息子。各塾の「のぼり」が林立している光景に笑っていた。
 通常授業で社会担当の先生を見つけると笑顔で握手。短い言葉を交わし「先生、関ヶ原みたいだね」と言って笑わせていた。

8時 試験会場(教室) への誘導が始まる。試験監督補助の在校生がプラカードを持って受験番号ごとにひとまとめにして誘導する。「じゃあね」と息子。「行っておいで。見直し忘れないでね」と母。親指を立てうなずき、在校生の後についていった。

9時 試験開始。10分後、在校生の父母会が用意してくれた温かいコーヒーを飲みながら、控室に訪れた校長先生のご挨拶を聞く。子どもを送り出した後、学校を後にする保護者も結構いたが、子どもが戦っている今、少しでも近くにという気持ちと何か不慮のことがあった場合にと、控室に残った。
 最初の国語が終わると、問題用紙と模範解答が数カ所に張り出される。保護者が殺到し、スマホで撮影している姿が目立った。

午後受験への夫のミッション

12時40分 最後の理科の試験が終わり、入試終了。試験中母は持ってきた文庫本を読みだすも落ち着かず、体育館の外に出て許されている範囲内で学校敷地内を散策。緊張感がほぐれた10時過ぎからは座席でウトウト
 下の子を小学校へ送り出した夫が合流。12時20分過ぎに夫は学校を後にし「次のミッション」にとりかかった。

13時4分 受験番号順に退室する息子と合流。開口一番「朝やった漢字が1つ、一番最初に出た!」と大はしゃぎ。「算数はできたけど、理社がヤバい」と自己分析しながら駅へ。
 次は午後入試。別の学校へ移動。2科目目の算数が終わってから、持たせていた小さめのおにぎりを2つ食べたとあって、昼食は少し後でも大丈夫。まずは午後受験の学校へと急いだ。

13時31分 午後受験の中学に到着。夫が先乗りして温かい弁当を調達するというミッションを無事達成。午後受験の学校の食堂で腹ごしらえ。食べながら午前受験で手応えのあまりなかった理社の弱点ノートをもう一度見直す息子。午後入試は15時15分スタート。午前受験校の近くで昼食を、とも考えていたが、弁当プランでここまでスムーズに事を運べた

22時41分、受験番号0595

17時30分 算数と国語の2科目受験終了。校舎から出てきた息子はさすがに疲れた様子。「ちょっと難しかった」とポツリ。とにかく1日お疲れ様。2人で帰宅の途に。「やるだけのことはやった」という息子の声に、合否は二の次と素直に思った。

20時50分 夕食と風呂を終えた息子。リビングで弱点ノートに目を通していたが、座りながらうたた寝。明日も入試。ベッドに連れて行き、寝かせることに。大切なのは休養だ。

22時30分 午後受験校の合格発表。パソコンを開いてその時を待つ。爆睡した息子は起きてこない。同36分、予定の時間を過ぎても画面は「しばらくお待ちください」。もしものことがあれば、明日の午後入試も出願しなければならず、じれったく感じる。

22時41分 合格者一覧がアップされる。受験番号「0595」を探す。えっ、どこ、どこ…番号の羅列に見つけ出せないでスクロールしていると、夫が「あった!595!これだよ!」と指をさした。見事「合格」を勝ち取った。とりあえず進学先の1つは確保した。

 朝起きたら息子に合格を伝えよう。2日はまた午前入試。10時に1日午前校の合格発表。ここに合格すれば受験終了になる。「明日で終わりますように」祈りながら、日付が変わったころに床に就いた。

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