「あと1点」で泣かない中学入試の漢字と語彙

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「重ね書き」「消し残り」に注意
横着は命取り 必ずきれいに消す
厄介な読解素材文中の同音異義語
積み重ねた語彙力が差になる
・漢字とことばで得点を拾う

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「重ね書き」「消し残り」に注意

 中学入試は合格最低点のラインの前後1~4点以内に40人程度がひしめき合うといいます。「あと1点足りなかった」で泣かないために、一番手っ取り早く、しかも注意すれば「その1点」が拾えるのが95%超の学校で出題される国語の漢字です。

 漢字の書き取りでは「とめ、はね、はらい」を意識して書くのは当然ですが、「重ね書き」と「消し残り」の注意はあまり耳にしません。子どもは緊張状態で入試に挑んでいます。大人が思ってもみなったことをやってしまいます。

横着は命取り 必ずきれいに消す

 漢字の「重ね書き」とは、一度解答欄に書いた漢字の横棒が薄かったとか、斜めに書いてしまったとかで付け足すように書いた結果、重なり部分ができて二重線のようになってしまうことです。一度きれいに消して書き直せば事は済むのですが、そこは子どもです。横着して、付け足してしまい二重線のようになってしまうのです。

 採点の甘い中学は不問に付されますが、偏差値帯が中堅校以上の中学では正解にならない可能性が高いです。「消し残り」という事例もあります。早く書き直したいがためにササッと消して、前に書いた字の一部が残ってしまい、紛らわしい字になって結果的に〇がもらえないということになります。

 漢字の書き取りはしっかり、きれいに消してからあらためて書き直します。解答は受験した学校の先生が見るものです。相手にきちんと伝わらなければ意味がありません。しっかり消して書き直しても10秒程度。「急いては事を仕損じる」といいます。入試での1点は貴重です。横着は命取りになります。

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厄介な読解素材文中の同音異義語

 漢字の書き取り問題は、読解の素材文の中のカタカナを漢字にするという形式もあります。このタイプで気を付けなければならないのは同音異義語、同訓異字です。

 読解問題の中にある漢字書き取りは、独立問題以上に文意をきちんと拾わなければ、正解になりません例えば、駒場東邦で出題された問題で「気持ちがオサまらないまま…」という漢字の書き取りがありました。「オサ」の部分を漢字にするのですが、候補として「収」「治」「納」「修」などが挙げられます。

 ここでの正解は「収」。怒りや気持ちを鎮(しず)める場合はこの字が妥当です。気持ちを抑える場合はどのオサめるなのか…、普通の漢字の問題ではあまり直面しないので、考えてしまいますが、文意に沿って解答すべき漢字があるということを再度受験生は認識してもらいたいところです。

積み重ねた語彙力が差になる

 小4から受験勉強を始めて以来、読解問題で数えきれないほど多くの語句に接し、それとは別に知識としてことわざや慣用句、四字熟語に触れてきたと思いますが、どれだけ得点に結びついているでしょうか。

 語彙力強化に頑張ってきた受験生とそうでない受験生は、明らかに国語の成績で差がつきます。今さら嘆いても仕方がないので、せめて振り返りをしてください。塾のテキスト、プリント、市販でもチェックに丁度良い「でる順過去問 ことわざ・語句・文法 合格への1204問」(旺文社)などの問題集もあります。知っていれば、ダイレクトに得点につながります。読解を解く上での手掛かりにもなります。

漢字とことばで得点を拾う

 入試直前になって、急いで語句の勉強をしても身に付くものではありませんが、テキストなどで出てきたものに目を通すだけでも違います。身に着けている語彙力を確認する意味でも復習は効果があります。

 中学受験は試験当日まで子どもの伸びは見られます。直前に確認したものが出題された、という例も多々あります。「1点勝負」の中学入試。漢字とことばで得点を少しでも多く拾ってください。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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