合否を決める社会でトドメの「あと10点」

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算数同等の差を付けられる社会
嫌なもの」は出題される
グラフは「解答のカギ」を見抜く
選択肢問題「ハズレ」の有効利用
・憲法見直し必須 時事は顔写真

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算数同等の差を付けられる社会

 追い込みがきく社会――。受験の世界では古くからそう言われてきました。実際それは「かなり甘い」考えで、中学受験の終盤に社会を残した生徒があまりに膨大な量の学習内容を「積み残した」ことに。多くの先輩が後悔してきました。

 しかし、最後の総復習はとてもやりやすい科目で、「あと10点」プラスが現実的に可能な科目であることは確かです。「算数ほど差がつかない」といわれますが、受験者平均は50点満点でも28~33点程度。詰めをきちんとやれば45点以上も狙えます受験者で平均12点上回れば、算数と同等のアドバンテージとなります。最後まで「もがいて」ください。

「嫌なもの」は出題される

 10点アップ作戦で地理と歴史でやれることは3つ。共通テーマは「漢字のチェック」。地理なら「グラフの読み取り」、歴史なら「選択肢の正誤問題」がカギを握ります。

 地名や人物名、歴史用語は基本的に漢字で答えるのが、中学受験の暗黙の了解です。いい加減に覚えていると本番で「あれっ」となって頭が混乱、焦ってその後に大きな影響を及ぼします 自分が書きづらい、間違えやすいと思ったら、他の人もそう思っています。「嫌だなぁ」と思っているもの、それは「出題される」と覚悟します。逆にきっちり確認し、得点につなげちゃいましょう。

 県庁所在地として「高松市」「松山市」など、易しいものも出題されますが、「岡市」(正解は岡市)などは間違えやすいですし、地名では「佐島」(佐島)も注意。歴史でも「福沢吉」(正解は福沢吉)や「唐使」(唐使)「藤原頼」(藤原頼)「大久保利道」(大久保利)などは間違えやすい字です。

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グラフは「解答のカギ」を見抜く

 地理のグラフ読み取り問題は雨温図、農産物、貿易など、さまざまですが、どれも必ずヒントがあります。出題者が「仕掛けてくれたヒント」を「ヒントとして気が付けるかどうか」が肝になります。

 農産物なら「上位の都道府県」の順番がカギです。できればベスト5までの中で「解答を導く都道府県」を頭に入れておきます。例えば入試頻出の「ぶどう」なら1位山梨、2位長野はよく知っているのですが、3番目以降はあやふやです。山形、岡山、福岡の順になるのですが、ここで4位の岡山を覚えておくと解答しやすくなります。岡山は「マスカット」の産地として有名ですよね。

 これが貿易関係なら「解答を導く品目」をチェック。輸出品で自動車関係が上位を占めたら名古屋港、精密機械が多い場合は成田空港といった具合です。

 塾のテキストなどにグラフの一覧がプリントされたものがあると思います。これをチェックして自分独自の「解答のカギになるもの」を見つけておいてください。「この県が3位にあるのは●●」のようにです。

選択肢問題「ハズレ」の有効利用

 地理や公民にもあてはまりますが、歴史では選択肢問題「正しいものを答えなさい」「あやまっいるものを…」は復習、最後の詰めの「教材」としてはベストです。何が正しいか、何が間違っているかを見分けていくことで、知識・理解の指標になるからです。

 自分の答えが正解かどうかも大切ですが、残りの選択肢のどこが「〇」で、どれが「×」なのかを自分で「解説」できることがカギ。志望校の過去問集である「赤本」には答えだけでなく、その解答の「根拠」まで解説で説明していることが多いです。これを十分活用します。

 正誤問題で狙われるところはよく似ています。これから受験する中学より、前受けで受験した学校や他校の問題で確認する方が入試本番でもう一度同じような問題に「遭遇」する可能性もあります。それはあくまで「おまけ」ですが、単純に一問一答をやり続けるより、選択肢問題は短文記述にも使えることもあり、有益です。

憲法見直し必須 時事は顔写真

 公民はもう一度日本国憲法の主要条文を読み返しがポイントであり基本です。特にコロナ禍での社会保障や公的扶助、格差問題に絡んだ基本的人権などが出題テーマとなりそうです。

 昨秋には衆議院選挙もあったので、国会と選挙制度の確認をします。埼玉や千葉の22年度の入試問題を見ていると環境問題に触れたものも散見されます。大宮開成ではサンマ漁の漁獲激減と地球温暖化の関連を問う問題も出題されました。要注意です。

 時事問題はそう神経質にならなくても大丈夫。直接解答として問われるのは、主に公民の問題と絡めて1,2問程度です。人物でいえば9月に首相になった「岸田文雄」(漢字で書けるように)、昨年トランプ氏から代わったアメリカのバイデン大統領、コロナに感染したイギリスのジョンソン首相は、顔写真とともにチェックです。

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