大学附属・系属校

早慶は人気継続 中大好調、四工大は…東京直前動向2


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附属だから?踏み込んだ選択へ
多少は減っても…早慶人気は盤石
元気な中大附 男子は青学を敬遠
四工大附属中学 人気堅調の背景
・実践女子人気の背景にある心理

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附属だから?踏み込んだ選択へ

 中学入試で大学附属系属校の人気が続いていますが、今年度は「憧れ」や「希望」より「合格」にこだわった受験傾向が見られます。コロナ禍も影響して「数撃てば」というケースは鳴りを潜め、より現実的に受験校を絞る(しかも勝てる)戦略に切り替わっている気配がします。

 単純に大学附属だから、という志望校選びから一歩踏み込んで、親御さんが大学に進み、その後の就職まで考えての志望校選択が目立っています。

多少は減っても…早慶人気は盤石

 そうはいってもやはり早慶の人気は急落するものではないようです。いずれも既に募集を締め切っていますが、早稲田大学直属の早大学院前年比5%増(22人増)の470人の志願者を集めました。21年度は3%減だったので、これも隔年現象といえるかもしれませんが、概ね400人台中盤から後半の数字で推移しており、安定した人気といえます。

 共学の早稲田実業中等部は男子こそ定員15人減の影響で前年比7%減(24人減)の337人の出願にとどまりましたが、女子はほぼ例年通りの210人が志願。合格すればその大半が進学する「歩留まり」の良さで有名な早実ですが、「記念受験」組はまずいないとみられ、1日に実質倍率3倍強のシビアな入試が展開されます。

 慶應義塾中等部は男女計1487人が志願。21年度より35人減りましたが、前年8%増ということを考えると、隔年現象の割には十分人気をキープしたといえる志願者数です。早慶を狙う子は違い年月をかけて「この日のために」と頑張ってきただけに、志望校への思いは揺るぎないようです。

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元気な中大附 男子は青学を敬遠

 人気のGMARCH系の附属校はどうでしょうか。元気がいいのが、中央大附属です。1日の1回目入試で前年比男子が18%増(36人増)、女子は7%増(18人増)となりました。男子は21年度に14%減となりましたが、その減少分を埋めて余りあるアップ。女子は前年に引き続きの増加です。

 中大横浜もそうでしたが、就職、特に公務員や資格試験に強い中大の評判は中学受験にもキイているうです。加えて中大附は「自由な雰囲気」が「売り」。これが受験生にも受け入れられています。

 しかし、ここ2年元気のない附属校もあります。男子では青山学院中等部。21年度も前年比20%減(102人減)でしたが、今年はさらに12%減り志願者は369人に。この2年で150人近く減りました

 女子と比べて合格者数も多く、難易度も高くないのですが、コロナ禍の影響で長時間電車に乗って附属校に通うという生徒が敬遠しているのも一因。「青学なら他の私立からでも…」という思いもあるようで、中学受験で6年後を決めなくてもという思いが親御さんにあるようです。

四工大附属中学 人気堅調の背景

 地味ながら人気を維持、やや上昇しているのが工学院大附属、東京電機大附属など、いわゆる東京四工大」と称される大学の附属中学です。

 志願者数は2桁の域を出ませんが、工学院大附1日の1回目入試は男子が前年度比28%増の受験生が志願(28日現在)。適性型入試を新設し、それと合わせると志願者は前年の倍近くになります。同日の午後入試でも男女合わせて前年比27%増(25人増)となっています。

 東京電機大附は1日の午後入試他校の午前入試との「セット」で狙い目で、22年度も前年度並みの志願者を集めていますが、第1志望が比較的集まる1日午前も男子が前年度7%増、女子は前年度と同数が出願しています。

 共学2年目の芝浦工大附属は大人気だった前年度の反動で男子が前年比約3割減と大幅にダウンしましたが、女子は前年度の水準で推移しており、「リケジョ」志望の流れは続いています。

 MARCHなどの総合大学より理系専門の附属校が堅調なのは、やはり大学卒業後を見据えて、というのが背景にあります。男女とも何か専門分野という「武器」を持って社会へ出るという姿勢がはっきり見て取れます。

実践女子人気の背景にある心理

 その他大学附属系で人気なのが実践女子学園。21年度も全試験日程で前年度の志願者数を上回りましたが、今年もその勢いを継続。1日午前の一般入試1回目は、締め切り前にもかかわらず昨年の倍以上の200人以上が出願。まだ締め切りに余裕のある3日以降の試験を除いて、すべて前年より増加しています。

 渋谷駅から徒歩10分という立地もありますが、背景には「合格者を多数出す」という印象があるからと考えられます。1日午前入試は20年度実質倍率が1.3倍、昨年度は2.0倍になりましたが、他の日程は2倍足らずのところが目立ちます。

 「真ん中」の位置にいれば合格できる、となると受験生、親御さんの心理的負担はかなり軽くなります。ただ、今年度はこれだけ増えると、例年通り、とはいかない可能性もあります。

 同じように 「合格者を多数出す」 印象で志願者が集まった男子校の獨協も1日の午前、午後とも前年度を超えています。「歩留まり」が良すぎて、1年生のクラスを増設しましたが、2年連続で同じような状況になるか注目です。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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