中学受験 偏差値が高い3つのメリット①

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偏差値に左右される中学受験
「偏差値が高い」3つのメリット
・高ければ「選択の幅が広がる」
・「身の丈」が行きつくところ

・「そこそこ」にもならない偏差値

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偏差値に左右される中学受験

 22年度の中学入試もヤマ場を越えた感があります。「この日のために」3年間、あるいはもっと長く、あるいは短かったかもしれませんが、それぞれの歩幅で、それぞれの熱量で歩んできた「結果」が出る瞬間。本当に一瞬で「天国と地獄」に分かれる非情な世界が、スマートフォンを握りしめながら、あるいはパソコンの前で受験生の数だけ繰り返されました。

 最初に思い描いた中学校にご縁があったでしょうか。それとも当初の思惑とは違い「こんなはずでは…」という受験になってしまっているかもしれません。最後まで付きまとったのが「偏差値」という2ケタの数字。それだけがすべてではありませんが、この「偏差値」によって中学受験が左右されたことは間違いなさそうです。

「偏差値が高い」3つのメリット

 偏差値の詳しい定義は別の機会に譲りますが、簡単に言えば、自分のテストの成績で、対象となる学校の試験に合格できるかどうかを過去のデータと照らし合わせて見る1つの目安です。

 目安なので絶対的なものではありませんが、中学受験において、偏差値が高いということには、最難関校や難関校に合格する確率が高くなること以上にメリットがあります。

 最難関や難関校といわれる、いわゆる「偏差値の高い中学校」への合格が近くなる、というのは大したことではありません。ここでいう偏差値が高いことでのメリットは大きく3つあります。①「学校選択の幅が広がる」②「勉強のゾーンに入る状態になる」③「親御さんのメンタルが安定する」の3つです。

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高ければ「選択の幅が広がる」

 1つめの「学校選択の幅が広がる」は、偏差値が高ければ躊躇せずに受験できる学校が増え、さらに合格の可能性も高いということです。

 最難関、難関校の中高一貫校の多くは、それぞれの「文化」を持っています。加えて、さまざまな価値観を「否定しない」という土壌があって、どんなタイプの子でも「居場所」がある学校が多いです。13歳から18歳の男女とも一番多感な時期に1日の半分の時間を過ごす空間はとても大切です。部活動も文化部系を中心にユニークかつ活発な活動をしているところが目立ち、受験生もその学校に入りたいというより、その部活に入りたい、というので頑張ってきた子も少なくありません。

 学校説明会をいくつか参加すると、人それぞれ必ず魅力的な学校に当たります。親御さんが「この学校に進学してもらいたい」と強く願うような学校に出会います。その時に偏差値が高ければ、受験することに尻込みしません。前向きに受験勉強を進めることもできます。

 中学受験は、難関校合格や将来の有名大学進学のためだけではなく、自分のやりたいこと、こう過ごしたいという青春時代の実現を勝ち取るためにする選択です。偏差値70だから御三家に、大学合格実績がいい進学校へというのではなく、偏差値70あるのだから気に入った中学、有意義な6年間を過ごせる学校を広い範囲から選べると考えてください。

「身の丈」が行きつくところ

 逆に偏差値が低いと選択肢はおのずと限られてきます。入りたい部活があっても、その学校の文化祭や体育祭で青春したいと思っても、ランチをしたい素敵なカフェテリアがあっても、合格する可能性が低ければ腰が引けてしまいます。

 「身の丈に合った受験」というスタンスも「あり」です。ありですが、「そこそこ頑張って行けるところでいい」という姿勢で最初の受験を経験すると、大学も「行きたいところより入れるところ」、就職も「やりたい仕事よりも就ける仕事」という流れになりがちです。

 どこかで「このままでは…」と気が付いて流路変更するにしても、同じような流れできた友達や学校の仲間たちの群れとは逆行して、道なき道を自ら道を切り拓いていくしかありません。偏差値40程度の定員割れの高校へ進学して、部活や友人関係ははともかく勉強に関しては、流れに逆らった3年間を過ごして大学へ進んだ筆者が体験した世界がまさにそうでした。

 何をもって高い偏差値というのかはそれぞれのイメージで数値が違いますが、少なくとも幅広く選択できるために、全力を尽くして少しでも高い数値をキープしていくことは無駄ではないと思います。

「そこそこ」にもならない偏差値

 親御さんが「ちょっと無理めなので、そこそこの偏差値の学校で」などと言っていると、実際は「そこそこの偏差値」にも届きません。ひと握りの子どもを除いて、「そこそこの」偏差値にするにも、相応の勉強量と質が必要になってきます。

 主役はあくまでも子どもですが、親御さんの関わり方がカギとなってきます。中学受験には親御さんの覚悟も必要なのです。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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