悲壮感漂う「知らない」中学は受験するな

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進学希望校は「早期決着」が鉄則
修羅場と化す4日以降の入試
・顔も知らない相手と結婚できる?
手あたり次第の学校詣で得るもの
・「とりあえず」を避けるために

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進学希望校は「早期決着」が鉄則

 2年続けてのコロナ禍に見舞われた入試もほぼ終了、入学手続きを経て11日に多くの学校が「入学予定者説明会」が行われます。一方で繰り上げ合格の連絡を一日千秋の思いで待ち焦がれている家庭もあるかもしれません。

 2月4日あたりからの入試は各校とも2~4、5回目の試験となり、募集人員が5人とか10人程度のところも多く、倍率も10倍前後になることが珍しくありません。特に最近は「歩留まり率」が高く、合格をもらえば他校に流れずそのまま入学するというケースが多く、定員を確保した中学校は入試の回を追うごとに合格者数を絞る傾向にあります。中学入試は回を増すごとに厳しくなるので、進学を考えている学校は、1回目入試で勝ち取る「早期決着」が鉄則といえます。

修羅場と化す4日以降の入試

 正直なところ、4日以降の入試は修羅場と化します既に合格校を保持していて、その余勢をかって一段難しいところにアタックするという受験生は別ですが、ここまで合格がないとか、「前受け」校の合格はあるものの、実際には「行き先がない」という場合の受験はかなり「追い込まれた」状態です。

 試験会場入りする際の親子の姿は悲壮感が漂っています。控え室の親御さんは何か思い詰めたように一点を見つめていたり、涙ぐんでいる方もいます。外では誰と話しているのか、口論をしている人もいます。

 子どももしんどいですが、親御さんもかなりつらい状態です。「こんなことになるとは…」言葉に出さずとも、多くの親御さんがそう言いたげな表情をしているのが、4日以降の入試で「よくある光景」です。

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顔も知らない相手と結婚できる?

 中には、学校説明会に行ったこともなければ、過去問もやったことのない中学校を受験していることさえあります。最近はインターネットによる出願が主流になったことで、試験前日の日付が変わるまで出願可能だったり、当日エントリーも普通です。

 志望校がダメだった次の手として急きょ「あす試験」となり、偏差値帯が相応なところを、語弊はありますが「みつくろって」受験させる親御さんが急増しています。ホームページをさらっと見ただけで受験決定という「溺れる者は藁をもつかむ」の心境です。

 縁あって合格するかもしれません。それはそれで頑張ってきた甲斐があったというものですが、冷静になってその学校へ入学するとなった場合、それで良いのでしょうか。それは顔もろくに見たこともなければ、言葉も交わしたこともない、どんな人かほとんど分からない人と結婚するようなものです。

手あたり次第の学校詣で得るもの

 そうならないためにも親御さんの「学校研究」は、早くから始めることをお勧めします。子どもが中学受験をすると決めた瞬間から始めます。

 オーソドックスな方法としては各塾や赤本でおなじみの声の教育社か出している、「中学受験案内」なる分厚い本をまず目を通します。場所や校風、学校への所要時間、昼食は弁当持参なのか学食があるのか、学費、偏差値など、さまざまな基準を比較しながら、1つ1つ吟味します。偏差値や場所などを考えず、まずは「ここイイ」と思った学校をピックアップします。ざっと30、40校程度です。

 ホームページ(HP)で紙の情報と照らし合わせて雰囲気や詳細をチェックした後、4年生、5年生前半までは、手あたり次第「学校詣」です。コロナの影響でオンラインが主流で「リアル」の学校説明会参加が難しいのですが、機会があれば説明会は「ライブ参加」を強くお勧めします。やはり「百聞は一見にしかず」。「期待外れ」もあれば「掘り出し物」もあるのが学校説明会。自分の足で来校し、自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じるのが何よりです。

 コロナで軒並み開催見合わせとなった「合同説明会」を有効利用するのも手です。ここではいろいろな学校のブースを訪ねます。ちょっと気になるけど、学校訪問するほどでは…というところや、むしろ志望校でない学校を選んでみるのがポイント。学校、担当者によっては私学の裏話的なことも耳に入り、いい勉強になります。

「とりあえず」を避けるために

 「学校説明会の歩き方」の詳細は、また後日紹介しますが、とにかく親御さんも子どもの通塾に合わせて中学受験の「本格的な勉強」に入ります。学校説明会などを通して、自分で確かめたことは、どんなささいなことでも貴重です。親御さんの学校研究が、その先の受験校決定を左右します。

 2月4日以降、偏差値的にみて合格しそう、入れてしまえば何とかなる、とにかく行き先を決めないと、などの理由だけで、行ったこともなければ、話をきいたところもない「とりあえず」の学校選択を避けるためにも、早期からの学校研究は必須です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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