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大宮開成、埼玉栄、武南…埼玉人気校の理由


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3割増「復活」した埼玉の前受け
大宮開成 特待入試8倍超の背景
女子は「駅から徒歩」志向!?
終わった「青学系属フィーバー
・中堅・一般校の志願者増は確実

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3割増「復活」した埼玉の前受け

 2022年度の埼玉入試は前年と打って変わって、全体として受験生増(出願者数)となりました。男子校は微減、女子校は横ばいでしたが、共学は前年比で約39%増。トータルで3割増の受験生が出願したことになります。

 埼玉入試が始まる直前に新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が気有職に広がりつつありましたが、出願時点では小康状態だったことで、東京・神奈川受験の「前受け」としての受験が2年ぶりに「復活」。多くの中学で志願者増となりました。

大宮開成 特待入試8倍超の背景

 受験前の模試の志望校判定状況から受験生増が予測できた大宮開成は、まさに「その通り」の出願数となりました。特待入試を含む3回の入試機会で男女ともすべての回で前年を上回り、前年比35%増の4436人が出願しました。難易度(偏差値)も右肩上がりです。

 入学定員が120人から150人に増員されたのも一因ですが、近年の大学合格実績、特に「GMARCH」クラスの大学の合格者数が「いい宣伝」になりました。学習院や法政など、学校別で1位になる大学も複数あり、週刊誌にランキングに掲載されたのは大きかったと推測できます。

 1月10日、14日の1回目、2回目入試の実質倍率は前年とそう変わりませんでしたが、12日の特待入試は男子で前年比53%、女子で30%の志願者増。実質倍率は男子が8.1倍(21年6.5倍)、女子8.5倍(同7.3倍)とかなり厳しい入試となりました。これだけ出願数が増えると「隔年現象」で来年度は減少傾向になるものですが、これから明らかになる大学合格実績次第ではそれも関係のない伸びを見せるでしょう。

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女子は「駅から徒歩」志向!?

 「主要路線の駅から徒歩で通学できる」というのも人気の理由になった可能性があります。特に女子にその傾向が強く見られます。

 埼玉栄は5回の入試機会で前年比40%増の4209人が出願。前年を1200人以上上回りました。埼京線の西大宮駅から徒歩4分というのは、恐らく埼玉県内の私立中学校で「一番近い」学校です。

 女子を中心に前年比で15%増(310人増)の志願者数となった浦和実業学園は、JR京浜東北線の南浦和駅から徒歩10分強。解禁日の1月10日入試の午前と午後入試で、女子の出願者数がいずれも前年比2.3倍以上となった武南も京浜東北線西川口駅から徒歩10分。スクールバスに乗ってまで行くのは…という本音がこの数字に出ているのかもしれません。

終わった「青学系属フィーバー」

 多くの学校が志願者を増やす中で、大きく減少した中学校もありました。「半減」したのが青山学院大浦和ルーテル。2月末現在で合格者数が公表されていないため、入試結果は不明ですが、出願段階では前年比43%減(331人減)でした。「青学系属フィーバー」から冷めた、というのが主因。今から中学に入っても、青学大へは大多数が進学できるわけではない、という「現実」が次第に浸透したからとみられます。

 星野学園(前年比5%減、152人減)、城北埼玉(同13%減、295人減)は明らかに「隔年現象」。23年度は志願者増に転じるとみた方が妥当です。

中堅・一般校の志願者増は確実

 コロナの感染が収束を見せないため、23年度の埼玉入試の展望はまだ何とも言えませんが、「ウイズコロナ」の流れになりつつはあります。22年度の志願者大幅増、復活した前受けを考えると、23年度入試の志願者数は増えることはあっても減少傾向にはならないと推測できます。

 特に中堅校から一般校の受験生は増えるのは確実。首都圏の小学6年生人口は減る傾向ですが、中学受験は年々熱を帯びています。(受験デザイナー・池ノ内潤)


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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