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脱税「日大のドン」に求刑
日大系「受験しやすい」のが強み
三中女子が「合格しやすい」理由
・入試らしくなってきた豊山女子

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脱税「日大のドン」に求刑

 日本大学の田中英壽前理事長が約1億1800万円の所得を隠し、2年間で約5200万円を脱税した事件。3月7日、検察は「国内有数規模の大学の理事長という立場を利用した犯行で、社会的非難は強い」として懲役1年と罰金1600万円を求刑し、審理は終了し、29日に判決が言い渡されます。

 田中前理事長は「学生や保護者に無用な不安をかけたことを反省しています」と述べましたが、「日大のドン」の逮捕は、日大系中学の22年度入試にどのような「影響」を与えたのでしょうか。

日大系「受験しやすい」のが強み

 結論から言えば、「ほとんど影響はなかった」と言えます。21年度入試から比べれば1都3県に9つある日大系の中学は、全体的に志願者減となりましたが、驚くほど落ち込む学校はなく、人気ゆえの「隔年現象」で、併願を考えていた層が方針を変えた程度で「熱望組」はそのまま受験しました。

 日本一の学生数、OBが築き上げてきた信頼など「日大ブランド」は、そう簡単に崩れるものでありません。加えて飛び抜けて難しい上位、難関校はなくいずれも「中堅校」「一般校」の偏差値帯。出題も基本的なものが並びます。5、6年生からの中学受験参戦でも「届く」難易度です。極端な話、日大系に的を絞って対策を立てれば、合格への道がかなりの確率で広がるといった点で「受験しやすい」中学校なのです。

 23年度は再度日大系志願者は増えるのは必至です。男子の受験もさることながら、最近の傾向として女子の志願者が増えており、その流れは続くと見られ、女子の受験生は今から心して学習に励んでほしいと思います。

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三中女子が「合格しやすい」理由

 日大附属の代表格「ナンバースクール」も22年度は男子の志願者が減る一方、女子は2年連続して増加しました。

 日大二中は女子の志願者で見ると、2月1日の1回目が前年度より5%増(10人増)の216人。結果は実質倍率2.3倍で、受験者202人対し87人が合格し倍率は2.3倍。前年の2.2倍とほぼ変わりませんでしたが、2日の2回目は前年度4.4倍からやや緩和し3.9倍。それでも1回目よりは厳しい入試は毎度のことで、中学受験の鉄則「志望校は1回目入試で仕留める」が生きています

 日大三中は3回の入試で男子が前年比で9%減(91人減)だったのに対し、女子は10%増(53人増)と対照的でした。しかし、ここは女子が「合格しやすい」のが特徴。男子が2~3倍近い実質倍率なのに対し、今年も1回目が1.4倍、2回目が1.7倍でした。三中の学年男女比は3:2ですが、女子の「歩留まり」率が決して良いわけではなく、多めに合格者数を出す傾向にあるのです。

入試らしくなってきた豊山女子

 日大系唯一の女子中学、日大豊山女子は一般入試で10~15%程度の軒並み志願者が減りました。それまでほとんど「落ちない」といわれていた入試で、21年度の1日午後の2科入試では66人も不合格に。前年14人からなんと約4.7倍の増加という驚くべき結果に。これが大きく影響しました。

 この「衝撃」が「ブジョ」志願者に走り、同入試で22年度は10%減。実質倍率は1.5倍で、今年も53人が不合格になりました。2年続けて「入試らしい入試」となったことで、3年目はこれが「標準」となり、女子の日大系人気から見ても23年度の豊山女子は志願者増となるでしょう。

 一方で「英語インタビュー型」「プレゼン(課題解決)型」は2年続けて「全員合格」。もちろん自信のある受験生がトライしているので当然と言えば当然ですが、まだ1年あることからこの手の入試にシフトするのも「あり」です。ただ、入念な入試研究が必要になるので、学校説明会などで親御さんが学校側ときちんとコミュニケーションを取ることが必要になってきます。実は通常入試より「骨の折れる」ことになります。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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