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男子やや増、女子敬遠の青学
中等部は29点差から15点差に
横浜英和は科目数減も志願者減
・ルーテルフィーバー が残したもの

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男子やや増、女子敬遠の青学

 22年度は、大学附属校・系属校人気が一時期より落ち着いた中学入試になりました。ただ、「隔年現象」の流れの中での微減であり、23年度はまた…ということも十分可能性はあります。

 青山学院系の3校の中学は男子に比べて合格可能来偏差値が高い女子に敬遠の傾向が見られ、男子がやや増えた、というのが22年度のあらましといえます。

中等部は29点差から15点差に

 「本家」の青山学院中等部は2月2日の1回限りの入試。毎年、女子の高倍率、男子より女子の方が合格最低点が20点前後高いことで知られる独特な入試ですが、22年度は若干ですが厳しさが「緩和」されました。

 女子の出願者数は21年度比で12%減(73人減)の545人。実質倍率は5.0倍で93人が合格しました。21年度が6.1倍(90人合格)、20年度も5.4倍(90人合格)ですから、出願者、受験者が減った分、少し「楽」になりました。合格最低点は男子178点に対し、女子は193点で15点高くなりましたが、21年度の29点差から比べればかなり縮まりました

 一方、男子は出願者数が9人減った程度でしたが、実質倍率は3.2倍と前年比の3.0倍よりアップ。合格者数は112人と前年の118人よりも多少絞りました。男女とも受験者数は減りましたが、合格の可能性が高くない受験生やコロナ禍で遠方から通うのに不安を感じる生徒が引いただけで、23年度は「戻ってくる」とみられます

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横浜英和は科目数減も志願者減

 横浜市南区蒔田町にある青学の系属校、横浜英和は22年度入試で大きな変更がありました。3回の入試機会のうち、初回を除き2月2日午後、3日午後の入試は、国語と算数の2科入試になりました。学校側は「受験生への負担軽減と迅速な入試結果の発表を目的として変更」と説明しています。確かに午後入試で4科の試験を行うのは、午前中も受験している生徒にとってはかなりの疲労を伴います。理解できる措置です。

 負担軽減で出願者増も予想されましたが、2日のB日程は男子で前年度比10%減(18人減)、女子も2%減となりました。C日程では男子は4%増も女子は30人以上減り、科目数を減らしたものの志願者増とはなりませんでした。

 青学への進学が20年度の12人から21年度は52人と大幅に増え、系属校としての「存在感」が徐々に出てきていた中での志願者減は、やはり倍率の高さにあるようです。22年度は女子の実質倍率がA日程3.8→2.6、B日程4.9→3.1となりましたが、逆に男子はA、B日程でわずかながら上昇。C日程は「歩留まり」が良かったのか、合格者を前年の男女計70人から53人に絞り、男子の倍率は7.3→10.7へと大幅アップ。女子も5.1→6.0となりました。

 22年度卒業生の青学大進学の数字がどうなるかにもよりますが、競争率は気になります。他の中学校でも青学への推薦が近年充実していることから、23年度は「系属校でなくても」という心理が働き、受験見送りの選択をするケースも出てくるかもしれません。

ルーテルフィーバー が残したもの

 浦和ルーテルはほぼ受験者半減に22年度入試となりました。「ルーテルフィーバー」が落ち着いたと言った方がいいでしょう。青学への本格的な推薦入学の話はまだ先の話で、移行措置として多少は間口が広くなったものの、こぞって、という状況にはまだないことを親御さんも理解したのではないでしょうか。

 それでも「青山学院」の冠が付いたことでの「宣伝効果」はかなりのものでした。サピックスの偏差値表に名前が出たり、ルーテルに興味を持ち、受験候補として検討対象になるケースも増えました。知名度アップで受験生のレベルも上がれば、青学に限らず難関大学の合格・進学実績も上がります。23年度、どれくらいの数が「戻って来る」か注目です。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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