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どうして?立教系4中学軒並みダウン


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隔年現象ではなかった立教志願減
立教新座、欠席者2.5倍の背景
早期決着志向で立教池袋は敬遠?
立教女学院来年度も下降線なら…
・香蘭人気もややクールダウン

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隔年現象ではなかった立教志願減

 立教大学系の4校の中学は、軒並み志願者減となった22年度入試でした。多くの中学校で見られる、前年度の実質倍率が高く、受験を敬遠した「隔年現象」というわけではなく、わずかですが2年続けてのダウンとなりました。

 女子だけでなく男子にも人気の立教です。23年度は自然と持ち直すかもしれませんが、将来を見通したうえで「立教ブランド」がどうなのか?ということを親御さんも考えているのかもしれません。

立教新座、欠席者2.5倍の背景

 1月25日に第1回目の入試が行われた埼玉の男子校・立教新座は前年比4%増(61人増)の1802人が出願。22年度の立教系4校の中で唯一出願者が前年を上回りました。

 しかし、当日は前年より受験者数が33人少ない1647人で、155人が欠席。前年の61人の2.5倍となりました。ちょうど新型コロナウイルスの「オミクロン株」による感染者が急増した時期で、2月1日の東京受験解禁日を前に、感染リスクを避けての判断をした親御さんが一定数いたとみていいでしょう。新座が本命だった生徒は受験に踏み切っています。

 2月3日の2回目入試は定員の40人ちょうどしか合格を出さないという入試が19年から4年連続続いています。1回目に入試では実質倍率が2倍台前半と、人気校にしてはそれほど高くないことから、熱望組は早稲田や慶應の「併願組」に負けないよう、1回目入試で「必勝」を期します

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早期決着志向で立教池袋は敬遠?

 立教大学の池袋キャンパスに隣接している、こちらも男子校の立教池袋は2回の入試機会があり、出願者は前年度比9%減(51人減)の499人でした。2回目の入試で前年比15%減(35人減)になったのが目立ちました

 立教池袋は明大明治や青山学院中等部の入試もあり、毎年「附属狙い」の受験生は直前まで迷うといいますが、今年は明大明治も志願者を減らしています。受験生は1日午前の第1志望校は別として、1日午後、2日中までに合格を確保しておきたいという心理が働き、2倍台後半の実質倍率の立教池袋を受験校から外したのかもしれません。

 その流れから2回目の入試が5日になる入試で志願者が減っても不思議ではありません。新座と同じく、池袋も志願者に関わらず定員20人に近い人数しか合格は出さないことから、倍率も8倍以上になるため敬遠される状況にあります。

立教女学院来年度も下降線なら…

 ここ3年続けて受験者数が300人を超えていた立教女学院ですが、22年度は277人に。前年度比で13%減(42人減)となりました。1度の入試機会しかないので、第1志望組の受験生はトライしているため、合格者数は129人と前年の134人とそれほど変わりませんでした。

 その年によって女学院志望者が多少変動してもどうということはないのですが、23年度も下降線をたどるとなると女子に人気のあった立教も「転換期」を迎える時期にさしかかった、と言えるかもしれません。23年度の志願者動向に注目です。

香蘭人気もややクールダウン

 最後に立教への推薦枠が97人ある香蘭女学校は19年に2月2日午後入試を導入以来、「穴場」から一転して人気校になりましたが、20年をピークにややクールダウン。21年度比で1回目入試で出願者数で4%減(18人減)、2回目に至っては13%減(101人減)となりました。2回目の倍率は4年目で初めて3倍台(3.9倍)でした。

 女子の理系志向が年々強まり、理学部はあるものの、どちらかというと文系大学の立教より、進学校受験をして将来は理工系の大学へと考えている層も確実に増えています。立教へ進むにしても最近は進学校に指定校推薦も多くあり、そのルートでも、と思い描いているかもしれません。時代は動いています。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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