小学校で「ほぼ満点」でも中受で苦戦のワケ

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小学校「満点」も塾最下位クラス
中学受験と小学校の勉強は別物
「ほぼ満点」の危険性
・概ね上位20%が挑戦の中学受験

首都圏中学入試は「関東大会」

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小学校「満点」も塾最下位クラス

 小学校のテストは「ほぼ満点なのに、塾では一番下のクラス」という話は「中学受験あるある」の1つです。小学校のクラスでは「できるほう」のに、塾では偏差値40くらいで「できないほう」に分類される…。中学受験に縁遠い親御さんには、信じられない話かもしれません。

 小学校での勉強の出来は大事です。ついていけないようでは中学受験を考えるよりも、まずは小学校の教科書レベルをきちんと理解できるように親御さんが面倒を見てあげなければなりません。中学受験を目的としない、補習塾で丁寧な先生に手取り足取りみてもらって、学習の「基礎体力」をつけていかなければならないでしょう。 

中学受験と小学校の勉強は別物

 話を戻しましょう。小学校のテストは「ほぼ満点なのに、塾では一番下のクラス」という現象はなぜ起こるのでしょうか。簡単に言うと「中学受験の勉強と小学校のそれは別物」ということです。小学校で「できるほう」に入っていても、中学受験では苦戦する子も少なくありません。

 苦戦の理由は主に3つあります。まずは「小学校のテストは全く難しくない」ということです。A3程度の大きさの単元確認テストでは、教科書に書かれている程度の内容しか出題されておらず、普通に授業参加していれば何も考えず正解できます。算数も数字が違うだけで、計算間違いしなければ、難なく解けます。満点が当たり前なのです。 

 中学受験になると様相は一変します。国語の読解で出題される素材文は、大人が読む小説だったり、論説文であることも珍しくありません。社会の用語にしても、理科の生物や地学分野にしても、高校入試を越えて大学入試に近いものがあります。しかも 理由や現象の原理原則できちんと理解していかないと、点数は取れません。ただ覚えるだけでよいなら、差がつかないからです。 

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 2つ目は、基礎を固めたうえで、それを組み合わせて発展問題を解いていく中学受験の勉強は小学校でやらないからです。単純なルールに基づいてやる計算やパターン問題を解くだけでない、方針を立て、この問題を解くのに必要な材料を集めて攻略していくという、幅広い発想ができるかどうか。現状の小学校の授業、テストでは育みにくいところです。 

「ほぼ満点」の危険性

 最後は「ほぼ」という点に苦戦の原因があります。「ほぼ」というのは計算ミスや漢字で書けない字があったり、知識の詰めが甘く間違えて95点とか90点になるのでしょう。しかし、中学受験では「ミスを誘発しやすい問題」ばかりが出題されるぐらいに思っていた方がよいです。それが小学校のテストでは1つくらいでも、入試になると5つも6つもとなり。結果として点数がとれず、ミスをしない子との差がついて合否の明暗が分かれます。 

 「ケアレスミス」と言って、惜しいとか言っているうちは実力がつきません。一般的にケアレスミスに分類されるような間違いは実力不足からきています。計算問題をきっちり解き切ることができない、漢字の細部に注意が行き届かない、ものごとを表面的に曖昧にとらえている…。「ケアレスミス」防止に神経を使っていくだけで、人によっては偏差値が10くらい上がります。まずは「ほぼ満点」で良しとせず「すべて満点」を目標として小学校のテストも集中していくことが、中学受験での高得点につながります。 

概ね上位20%が挑戦の中学受験

 次に「できるほうに入る」です。これは中学受験をするレベルを考えれば、「できるほう」では中下位にしかならない確率の方が高いでしょう。 

 中学受験を志す子は概ね全小学生の成績上位20%です(東京は30%程度)一番下の層でも、全小学生の中では100人いれば20番目に入ると単純に考えられます(実際には小学校の学習もどうなの?という子もかなりいますが)。しかし、20番では中学受験では「できないほう」に入ってしまいます。

 厳しいようですが小学校では「できる」と断言でき、加えて「あの子はほかの子と違う」という言葉まで聞かれないと、中学受験ではなかなか上位には食い込めないでしょう。 

首都圏中学入試は「関東大会」

 何かを知ること、学ぶことにとても興味があり、先生や他のクラスメートには、もしかしたら「変わっている子」と思われているような生徒がどこの小学校にちらほら存在します。

 このタイプの子は、教科書よりも専門書、図鑑の類が大好き、という特徴もあり、知識が豊富で、好奇心も旺盛です。中学受験に参戦すると、学年に関係なく、思考型の問題などに力を発揮し、難関中学の合格をつかみます。いわば「天才肌」というタイプの子です。よく「大して受験勉強をしなかったのに合格してしまう」子は、この手のパターンです。 「レアケース」なので、真似しても同じ結果にならないことの方圧倒的です。親御さんは「参考程度」として考えておくのが無難です。

 いずれにしても通っている小学校のレベル、クラスの中でのレベル、で中学受験を考えるのではなく、大げさに言えば首都圏1都3県の「関東大会」(開成などは全国大会)くらいのサイズで中学入試を見ておくことです。そう考えると、全体の「真ん中」である、偏差値50だって「大したもの」です。(受験デザイナー・池ノ内潤) 

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