中学受験 偏差値&成績

中学受験 成功の肝は「復習徹底」


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「ワクワク」が続けば成功する
復習はまず「4つの仕分け」から
「放置」がもたらすもの
偏差値10以上UP「間違いノート
・親御さんも「伴走」する仕分け

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「ワクワク」が続けば成功する

 新年度の進学塾の授業が始まって3カ月目に入りました。帰宅してから子どもたちは親御さんに塾での様子を話してくれるでしょうか。

 塾から帰宅して授業の楽しさや驚きを親御さんへ、やや興奮気味に話をするのはとても良いことです。子どもが塾の授業に「参加」できている証明です。きちんと聞いてあげましょう。この「ワクワク」が続けば、中学受験はうまくいく確率が高くなります。

復習はまず「4つの仕分け」から

 ワクワク感と同じくらい大事なのが授業の復習です。授業終了後から翌週の同じ科目の授業までの1週間、家庭で復習をきっちりやるという「勉強習慣」のサイクル。これが学習面で中学受験を成功させる一番の「肝」です。先取り学習よりも復習に重点を置くのです。

 復習はまず仕分けから始まります。授業でやったことをすべて見直し、主に次の4点に仕分けしてみます。➀自分でできる(なんどやっても自力で解答が再現できる)②説明は分かっても、問題に取り組んだ時に自力では解答できないもの③説明すら分からないもの④答えられるけれど、なぜそうなるのかがよく分からないもの、の4つです。「何が自分一人でできて、なにが自分一人でできないのか」の仕分けが復習の一歩目です。

 ①は1週間に1,2度確認のために復習時間を短めに設けます。③④は「どこまでは分かって、どこからが分からないのか」をできるだけはっきりさせ、塾の先生に質問したり、親御さんの知恵を借りながらできるだけ早く解決します。理科や社会などインターネットや図鑑、資料集を使って解決できそうなものは自力で解決します。

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「放置」がもたらすもの

 一番重点的にやってもらいたいのが②。「できそうで、自力できないもの」です。ここをきっちりやらずに「放置」すると、やがて「分からない」が増殖し、6年生で入試問題を意識した演習に入ってから苦労します。成績や偏差値が思うように伸びないのも元凶はこの「放置」です。6年秋には過去問でも点数は取れず、6年生の1,2月は大きな不安を抱えたままの入試となります。

 さて②のやり方としては、まず子ども自身が問題を数回読み(音読は効果的)、きちんと「読解」します。ここで「分かった!」となる場合も多々あります。子どもならではの「いい加減に読んでいて、問題の意味をきちんととらえていなかった」というのが原因です。また「やらかす」可能性大なので、「問題文の問いかけの場所は必ず〇で囲む」などのルールを決めましょう

偏差値10以上UP「間違いノート」

 次に自分の解答と照らし合わせて「解答解説」をたどります。算数なら「計算間違い」なのか、「気づき」がなかったのかなど原因を探ります。国語の記述なら、自分の解釈が違う方向へ行っていたのか、語彙力がないばかりに理解できなかったのかなどを確認します。

 大切なのは2点。①解答解説をさらっと読んだり、ただ書き写すだけで「ああ。分かった、分かった」と簡単に済まさないこと②自分の間違った解答のこん跡を残し、消しゴムで消さないこと、です。

 間違いポイントは子どもそれぞれで、よく繰り返します。「注意喚起」の意味も含めて、「間違いノート」をつくり、それを折に触れて見直し、自力で解いてみます。間違いノートには「なぜ間違ったのか」の理由を必ず書き込むのが「ミソ」。この地道な努力で偏差値は10~15くらい違ってきます。

親御さんも「伴走」する仕分け

 きっちり復習する、と簡単に言っても子ども任せではなかなかうまくいきません。親御さんもしばらくは、もしかしたら最後まで「伴走」です。

 まずは塾があったその日の寝る前に、子どもから授業でやったことのレクチャーを受けます。時間にして1科目約10分。塾のテキスト、子どものノートを目の前にして、子どもに何をやったか説明してもらいます。「何が分かって、何が曖昧で、何が全く分からない、何が疑問なのか」の仕分けです。

 大切なのは親御さんが聞き役に徹すること。出来が悪くても、理解不十分でも冷静に。その説明とノートなどを参考に、次週の授業があるときまでのスケジュールを組みます。スモールステップとして目標は、塾の復習テストで満点あるいは合格点(80点目安)がとれるようにします

 1週間で復習をやり切ることは分量的にも時間的にもかなりタイトです。次の授業が終われば、当該週の復習とともに1週目の振り返りも少しはしておかないと、せっかく頑張ってやったところが定着していきません。そのさじ加減は、まさに親御さんのサポート力が試されます。中学受験が「親(子)の受験」といわれる1つの所以(ゆえん)です。(受験デザイナー・池ノ内潤)


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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