偏差値が必ず上がる 小学校国語の有効活用法

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・小学校の漢字テストは全力で臨む
・小学校では「かたち」を意識して
・教科書音読で「原点回帰」
小学校の漢字テストは全力で臨む
小学校で勉強する国語と中学受験の国語で段違いの差があるのは、読解問題です。しかし、読解問題に本腰を入れる前に、国語は何といっても漢字と語彙力がベースになります。
多くの進学塾では5年生の終わりくらいまでに小学校で習う1026字の漢字が「学習済み」ということになります。4年生や5年生でも塾は小学校と同時進行というより、先取りで進んでいきます。次々と出てくる新出漢字に追われ、復習が不十分になるのを避けるため、小学校で取り組む漢字ドリルなどの宿題や漢字テストは全力で臨んでください。

小学校では「かたち」を意識して
小学校の漢字ドリルは、中学受験の立派な「テキスト」になります。難関校、中堅校を問わず、漢字の難易度はそれほど変わらず、ドリルレベルの問題は頻出です。漢字テストは格好の「演習」の場になりますので、全力で勝負します。
雑でも正解すればOK、と小学校の先生が認めても親御さんは決して認めないでください。細部に注意することが肝要です。トメ、ハネを中心に、「へん」と「つくり」の「距離」も意識します。つまり離れすぎたりしているのは良くありません。中学入試では「きれいな字」は求めませんが、「かたち」は意識した方がベター。字のバランスが悪いと、女子校を中心に、減点の対象になったり、厳しい学校は不正解にするところもあります。
小学校の授業なら、スピーディーな塾の授業より若干時間の余裕があると思います。得点を取ることも大切ですが、セルフチェックしながら漢字は「かたち」を整えることを一番の目標にしてください。親御さんも漢字テスト、漢字練習帳に目を通すことをルーティーンにして、「かたち」と「字の濃さ」(機械採点だと薄すぎる字は読み取り不能で不正解と判定されます)に留意してください。

教科書音読で「原点回帰」
国語の教科書も「使えます」。物語文にしても説明文にしても、塾のテキストよりも易しいですが、中学受験のテキストレベルで四苦八苦しているのなら、まずは「教科書の音読」を完璧にします。
内容の理解が不十分だったり、意味が曖昧な言葉があると、どんなに易しい文章でもスムーズに読めないものです。恐らく同じ現象が塾でも起きているため、読解で得点がとれない、国語の偏差値がいい時とそうでない時の差が激しい、となるのです。中学受験と小学校の勉強の隔たりは確かに大きいのですが、小学校の国語も怪しいのに、中学受験参戦の家庭は年問増えています。そうなると、いくら塾で筋の良い素材文で読解に取り組んでも、栄養分は全く身になりません。
「原点回帰」。ここをしっかりやることで、読解のレベルは確実に上がります。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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