中学受験を「やる気にする」部活動の存在②

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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・施設充実の中高一貫校運動部
・充実施設に「妄想」がふくらむ
・部活かけ持ちで得られる価値観
・居場所があり、いい仲間との6年
施設充実の中高一貫校運動部
私立の中高一貫校、特に都心に校舎がある学校の中には、運動場や体育館に「制約」付きのところも少なくありません。一方、施設の充実度が公立のそれとは比べ物にならないくらい立派な一貫校も数多く存在します。高額の「施設拡充費」もだてに徴収していないのです。
人工芝のグラウンドに夜間照明、トレーニングルーム、シャワー設備も珍しくありません。体育館も広く、中には複数ある学校もあり、水泳部にいたっては室内温水ブールで、真冬でも思う存分泳げ、公立ではあまりない水球部が強い学校もあります。女子ならではの部活もあり、チアリーディングやダンス部などは、毎年入部希望者が殺到するといいます。

充実施設に「妄想」がふくらむ
充実した施設を小学生が目の当たりにすると、「妄想」がふくらみます。このグラウンドで、この体育館で躍動している自分を想像します。小学生のうちに熱中していたスポーツや習い事を思い切りやりたいと、心が動いて中学受験の「やる気」へとつながります。
中学受験で一度スポーツを「お休み」しても、中学に合格して入学してしまえば、4年半から5年半近く(進学校の私立は早いところで高2秋くらいから引退、の部もある)ブランクなくやり続けることができるのもメリットです。中学から高校へ進む、伸び盛りの時期に受験によって競技を離れる必要がないからです。
一部の公立のように、休みなく部活、という中高一貫校も少数派です。「週に3日、1日長くて3時間程度」など活動を規定して、勉強がおろそかにならないようにしている中学もあります。もちろん全国大会を目指すような部は、そんなにユルくはありませんが、「がっつりは勘弁けど、スポーツを楽しみたい」という子が多いのも中高一貫校。個人の志向に合わせて、学校選びは変わってきます。
部活かけ持ちで得られる価値観
中高一貫校の場合は、スポーツ系と文化系の部活をかけ持ちしている生徒も多く、公立にはあまりない特徴です。野球と演劇、サッカーと俳句、バスケットとクイズ研究会…など、組み合わせは生徒の数だけあると言っても過言ではありません。中には3部兼務というツワモノも見かけます。
友人関係も広がり、さまざまな分野に目を向けることで視野も広がります。自分だけでなく周りも「二刀流」「三刀流」ですから、物事を考える「幅」が広がり、他者への理解、共感もできるようになります。中高一貫校の中で陰湿ないじめが少ないのは、「違う価値観を受け入れられるから」という見方もできます。
部活が忙しいと勉強の方がお留守、という生徒も結構います。親御さんは「もう少し勉強を」と小言の一つも言いたくなりますが、中学高校の時期に「自分の居場所」を見つけられるかどうかは、偏差値の高い大学に入るよりも価値があります。大学の方は、部の先輩たち、自分と同じような道を歩きながらも、卒業時にはちゃんと「結果」を出している姿を見ているので、親が思うより心配ないものです。

居場所があり、いい仲間との6年
「居場所があって、いい仲間がいた6年間」。これは人生の貴重な経験です。10代の時に「自分を認める」「自分を認めてもらえる」といった実感を持てれば、日本の若者に「低い」とされる「自己肯定感」を、大人になっても高く保つ源泉になります。10代の経験は人生の「これから」を左右します。
中学受験の勉強で「やる気がない」というのなら、勉強ではなく、中学へ入ってから待っている充実した部活動での生活に思いをはせて頑張るのも大いに「あり」です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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