中学受験は「つるまない」方が成功する

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・知りたい「ライバル」の学習環境
・「面倒」と思いつつも…
・「つるまない」方がうまく行く
・ 途中から「距離を置く」は難しい
知りたい「ライバル」の学習環境
首都圏の1都3県の中学受験をする小学生の割合は約20%強。5人に1人です。これが東京23区内になると、進学ベースでみると文京区の40%超を筆頭に30%以上が10区(東京都教育委員会調べ)もあり、私立中学受験が珍しくない状態です。
大手進学塾に通っていると、当然同じ小学校、同じクラスの子どもたちが同じ塾になるケースが多々あります。ママ友同士の会話もダイレクトな表現を避けながら、「ライバル」がどんな勉強をしているのかを知りたがります。志望校対策や家庭教師を頼んでいるのかなど、「学習環境」を知ろうと、さまざまなアプローチをしてくる人もいます。

「面倒」と思いつつも…
親御さんの中には中学受験に関しての情報交換や共有をさりげなく持ち掛け、お茶会に誘ったり、LINEなどでのコミュニケーションを図ろうとする人がいます。ここ2年は難しかったのですが、かつてのように学校説明会や文化祭などを誘い合って行くということも今後「復活」するでしょう。受験ママ同士のグループはいたるところで出来上がります。
初めての中学受験の場合、どう進めて良いのか分からず、困惑している中で「同志」を見つけると、暗闇の中で灯りを見つけたようにホッとすることでしょう。相談できる相手がいるというのは、受験生を抱えて精神的に不安になる親御さんにとっては心強いことです。
一方でこういう付き合いを「面倒」と思う人もいます。しかし、子どもが小学校の同じクラスだったり、同じ塾だったりすると、親御さん自身は「そういうのはちょっと…」と思いつつも、子どもが仲間外れにされたらとか顔を合わせた時に気まずい思いをするなどの理由で、渋々「仲間入り」してしまいます。
「つるまない」方がうまく行く
しかし、中学受験はできれば「つるまない」方がうまく行く傾向にあります。受験に関する情報はママ友とつるまなくても、塾の先生などとコミュニケーションを取っていれば十分入ってきます。「ママ友情報」より、塾との連携をしっかりして、子どもの「状況」を常に把握することの方が、受験では成功します。
今後「対面」での学校説明会が復活する中で、ママ友同士で一緒に見学して学校の印象を語り合うより、一人で行って先生をつかまえてさまざまな質問をした方が有益です。みんなで文化祭に行くより、家族で行って子供には自由に回らせ、親御さんは在校生何人かに「取材」をして、「ナマの声」をたくさん収集する方が、志望校を別の角度からとらえるのに役立ちます。

途中から「距離を置く」は難しい
学校説明会でも文化祭でも、何人かのお母さんと一緒に行くと、話は弾むかもしれませんが、先生や在校生に聞きたいことが聞けず、学校説明会も文化祭も遊びに行っておしまいです。4年生くらいの時は雰囲気を感じる程度で構わないので、一緒に行くのもOKですが、5、6年はモードが変わります。
ズルズル引きずられそうな気がするなら、最初からあまり受験ママには近づかない方が賢明。途中から「距離を置く」のは難しいです。どうしても親御さん目線での中学受験情報を得たいなら、終了組の親御さんの方が良いでしょう。志望校とは違っても、私立の中高一貫校がだいたいどのような雰囲気かは分かり、参考になります。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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