国語の偏差値が上がる4つの「仕掛け」①

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・国語成績向上へ4つの「仕掛け」
音読で子どもの国語レベルを知る
音読で「黙読」もリズムをとれる
・塾のテキストが有効な理由

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国語成績向上へ4つの「仕掛け」

 国語の偏差値が安定して高止まりしている中学受験生はあまりいません。「国語は具体的な勉強法、解法がない」と言われたりもします。数少ない?勉強法の1つとして読書を勧める子どもの受験を経験した親御さんや塾の先生はいます。しかし、やみくもに本を読んだからといって、成績がアップすることはありません。

 では、「読む」ことは全く役に立たないかというと「素材選び」と「取り組み方次第」で受験国語に通用する有効な手段になり得ます。「仕掛け」は4つあります。「音読」「テキスト活用」「親子対話」「語彙収集です。

音読で子どもの国語レベルを知る

 1つ目は「音読」。声を出して読むことも大切ですが、「どれだけスムーズに読めるか」という点に注目します。必ず親御さんが子供の音読に付き合ってあげてください。家事をやりながらとか、スマホをいじりながらとかはNG。範囲を決めてきちんと聞いてあげます。算数の計算練習、国語の漢字同様、毎日短時間で良いのでルーティーンで、短時間でもしっかり時間をつくることが第一歩です。

つかえずに、棒読みではなく強弱や少し気持ちを込めて文章を読めるということは、話の内容が理解できているということです。出てくる言葉の意味、その場で使われているニュアンスもある程度分かっているということです。それを確認するための「音読」です。親子でパートを決めて読み合いをしたり、質問の出し合いをするなど「ゲーム感覚」で音読を習慣化すると、子ども一人でやるより、内容把握力は一段と向上します。

音読することで、国語の「レベル」を子ども自身と親御さんが客観的に把握できます。これが国語成績アップの「近道」です。早く成績を上げたくて、市販の参考書などで、手っ取り早く記述の書き方や選択肢問題の答えの選び方の「テクニック」を身に付けようとしても、成果が上がらないのは当たり前。文章を「しっかり読める」という基礎なしで、問題が解けるようにはなりません。

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音読で「黙読」もリズムをとれる

 国語が苦手、成績が安定しない子で音読が上手、という子はまずいません。もちろん音読することに慣れていないという場合もありますが、よく分かっていないことをしゃべるのにしどろもどろになってしまうのと同じように、意味がよく分からないものを読めばスムーズには読めません。

 読む「素材」のレベルにもよりますが、物語文や説明文で800字程度の文をスムーズに読めるようになれば、確実に国語の力はついています。選択肢問題でどれが正解か、そうでないかが絞れるようになります。記述問題も反復練習することで、得点できるようになっています。

 テストや入試では音読できませんが、黙読しても「リズム」が取れるようになっています。リズムよく読めている時は、得点も高いです。国語の成績で悩んでいるのなら、しっかり「音読」できることを目標にしてみるのはおすすめです。

塾のテキストが有効な理由

 音読には塾の「テキスト活用」が効果的です。理由としては、中学入試で出題されたそのもの文章だったり、頻出のテーマを扱っているからです。親御さんが音読に付き合う場合、テキストには解説が付いており、問題も用意されているので、入試ではどういうことが問われるのかが分かってきます。

 素材文(出題されている文章)のレベル、長さ、中身…親御さんが把握しておくことは、いざ子どもの学習サポートをしなければならなくなった時に役立ちます。塾の先生に相談する場合にも、話が通じやすく、先制のアドバイスに「ピンとこない」ということを回避してくれます。

 彼らが取り組んでいる素材文は、新書に収録されているものや大人が読む小説など、明らかに大人が読むレベルのものです。それを知れば「なんでできないの!」と結果だけで責めることはなくなります。感情的に咎めると、子どもは一気に受験勉強の戦意を喪失します。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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