中学受験 親子の「不一致」は悲劇を招く

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受験校は「親子で一致」が前提
無関心の子が言った「ここに行きたい」
折衷案には無理があった
受験するのはあくまでも子ども

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受験校は「親子で一致」が前提

 学校説明会が盛んにおこなわれる季節となりました。各家庭でいくつもの学校が候補に挙がり、実際に足を運び、学校説明会を聞いて夏から秋にかけて絞り込んでいくことになります。

 大切にしたい軸は、どこの学校を受験するにしても「親子で一致」した学校のみを受験するようにすること。特に子どもが乗り気でない学校を、親御さんが強制するのはNG。まずいい結果は出ません。難関校だけでなく、「前受け」校でもそれはあてはまります。「前受け」でリズムを崩すと、後々まで響きます。

無関心の子が言った「ここに行きたい」

 4校受験して、前受けの1校を除き「全滅」した女子がいました。その原因は、「親子の考え方の相違による戦略ミス」この1点に尽きます。親御さんが行かせたい中学と娘が行きたいと思った中学の「温度差」が最後まであって、残念な結果になったのです。

 お母さんは自身の母校である東京の女子御三家を娘にも進学してほしいと願っていました。一方の娘さんの方は、中学受験は「他人事」。勉強に身が入りませんでしたが、5年生の終わりごろに塾の先生から「美術の勉強が本気でできる中学がある」と聞き、初めて目を輝かせました。将来はデザインの仕事がしたいと思っていた女の子が関心を寄せたのが、東京都杉並区にある女子美術大附属中学。自分から「この中学に行きたい」と主張したのは初めてのことでした。

 女の子は母親に「女子美を受験したい」と訴えました。お母さんは話こそ聞いてくれましたが、「美術をやりたいなら、大学へ行ってからでも遅くはない。女子校にも美術部はある」と言って、受験することに難色を示しました。

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折衷案には無理があった

 受験校を決めるのに何度か「家族会議」をしましたが、話しはまとまりせんでした。受験にそれほど積極的でない父親の態度も曖昧で答えがなかなか出ません。2月1日、女子美の第1回目の試験を受けたい娘。母親は「ここが第1志望」と決めた女子校を譲りません。結局、折衷案として1日は母親が希望する女子校を受験し、2月3日に女子美の3回目に挑戦することになりました。

 女の子の成績、偏差値から見ると、お母さんが熱望する第1志望の女子校は模試の判定で合格可能性20%。一方、女子美は1日受験なら80%ですが、定員10名で毎年倍率が5倍以上となる3回目入試だと30%に。80%偏差値が1回目と比べ7も高かったのです。

 結果は危惧した通りになりました。「タラレバ」ですが、娘の希望を尊重し、1日に女子美を受験していれば、2倍に満たない倍率なら成績から見ても合格していた可能性は高かったでしょう。折衷案という、一見うまくまとめた受験戦略は無理があったのです。

受験するのはあくまでも子ども

 「中学受験は親子の受験」といわれるほど、子どもの頑張りとともに、受験戦略の立案、学習管理などで親御さんの資質が問われる場面が多いことは確かです。しかし、受験するのはあくまでも子どもです。その子どもが納得しない、行きたいとは思わない学校を受験しても良い結果は伴いません。

 子どもには子どもの感性があって、それなりに「ピンとくるもの」があるのです。親御さんの意にそぐわない学校を子どもが行きたいということもあるでしょう。何でもかんでも子どもの意思を尊重、とは言いませんが、できるだけ子どもが「よし、やってやる」と前向きになれる受験プランの立案をお願いしたいと思います。成績や偏差値も大事な指標ですが、最後の決め手は「気持ち」ですから。

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