高偏差値の子と低迷する子の「経験」の差

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・勉強量はウソをつかない

・デキる子は「とことんやり切る」
「経験」の多さと濃さが「自信」
中学受験の「コスパ」は最悪

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勉強量はウソをつかない

 「効率的に」「コスパ」…素材的にはいいものを持っているのに、成績で伸びきれない子の親御さんはこの言葉を口にする傾向があります。「手っ取り早く成績が上がるコツを教わり、最大の効果を発揮して合格を」という狙いが、そこにはあると想像できます。

 しかし、中学受験の世界では「努力と工夫」を重ねてきた子にはかないません。ベタな言葉ですが「勉強量はウソをつかない」のです。時間と質量を兼ね備えた勉強を、地道に積み重ねてきた子が日々のテストで結果を出し、いい流れのまま入試を迎えられます。

デキる子は「とことんやり切る」

 中学受験で成績の良い子、偏差値の高い子は一部の例外を除いて、その子なりに時間をかけて「凄まじい努力と工夫」をしています。それを支えているのが「勉強体力」と「学ぶことへの好奇心と問題を解くための工夫」です

 質が伴った、ある程度長い時間勉強をやるだけの体力、難しいけど解けたら楽しいので攻略してやろうという好奇心と工夫があるから、成績、偏差値とも崩れずに高ポイントを維持できるのです。

 「何時間やれば」「どれだけの量を」という質問をする親御さんもいますが、デキる子は「時間の許す限り」「納得いくまで」というのが答えです。かといって、家で勉強ばかりしているかというと、ゲームもすればテレビも見ますし、習い事や休日にはチームに入ってスポーツをする子も少なくありません。ただ、勉強をやる時は「とことんやり切ります」。どうしてその解答になるのかの「メカニズム」を理解するまで問題をやり込み、塾のテキストは指定されたところだけでなく、全ての問題に挑みます。

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「経験」の多さと濃さが「自信」

 一方、偏差値が30台、50台手前の子のいう「勉強」とは、解法暗記や思考力をそれほど必要としない一問一答形式、「形ばかり」の宿題消化です。解法暗記が通じるのは小テストやほとんど発展、応用問題を出題しない一般校レベルまで。原理原則、理由や背景を理解していなくてもある程度答えられる、一問一答式ができただけでは、合否のボーダーラインにも近づけません。つまり、勉強法の方向転換をしないと、成績も上昇気配を見せないだけでなく、太刀打ちできない状態で入試本番を迎えることになります。

 「とことんやり切る勉強体力もテキストを最後までやり切る時間も学力もありません、何か効率的にやるコツはありませんか」。こういう質問はよくあります。結論から言うとコツは「近道も魔法もないので、楽することを止めて、正面から一歩踏み出すこと」です。

 自分の今のレベルより少し高いレベルの問題にあたると、偏差値の低い子は簡単に諦めて、手も付けません。「面倒」なのとできなくて「傷つく」のが怖いの「合わせ技」で挑もうともしないわけです。手を付けたとしても、算数なら目に入ってきた数字を適当にいじった数遊び、国語の記述なら頭に浮かんだことを適当に字にして並べただけです。

 厳しい問題にもがいて、脳ミソに汗をかかないと「経験」にはなりません。この苦しんだ「経験」が多い子が、デキる子です。「経験」の多さと濃さが「自信」につながります。「自信」が成績につながるのです。挑まない子は圧倒的に経験が少ない=自信がないので、いつまでたっても足踏み状態。受験勉強中は問題の先送りはできても、入試当日はどうにもなりません。

中学受験の「コスパ」は最悪

 自信のない子がいる場合、親御さんの役目は「はじめの一歩」を踏み出すアシストです。まずは1問でもいいです。少し「背伸び」した問題にトライします。親御さんも一緒に考えます。問題が不正解でも全然構いません。「こう思う、こうじゃないかな」と自ら解答へのアプローチをしたことを評価してあげてください。親御さんは、ヒントの助け舟は出しても「答え」までは出さないこと。じれったく、もどかしくてもです。「自分で考え、解答の方針を組み立てた」ことに意味があるからです。

 中学受験のコスパから言えば「最悪」です。金銭と時間の投資に見合った「偏差値」を子どもが弾き出すケースは10人に1人とか、そういう世界です。「それでもなお」というのなら、覚悟を決めて一歩踏み出す必要があります。受験が終わって後悔しないためにも、です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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