進学塾で下位クラスが「ヤバい」理由

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目標は…「組分け」に躍起になる
「お値段以上」の上位クラス
・下位クラスの授業風景
・あと半年、負の流れを変える

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目標は…「組分け」に躍起になる

 一部の進学塾を除いて、中学受験塾では必ず成績順による「クラス分け」があります。呼び方は各塾でそれぞれですが「組分けテスト」によって概ね1カ月に1回程度のクラス替えが主流です。1ランクずつのアップダウンか現状維持という緩やか塾もあれば、3、4ランクもという「激しい」塾もあります。

 親御さんもテストのたびに戦々恐々。テスト範囲がある場合は、復習に躍起となります。志望校合格が目標なのか、塾の上位クラス入り、維持が目的なのか、時々本末転倒の家庭を見かけます

「お値段以上」の上位クラス

  だからといって、のんびりと下位クラスに甘んじてるのも…です。志望校が難関、上位校でなくても、塾のクラスはできるだけ上の方が、授業を受ける「環境」としては整っているといえます。通常授業ではトップも最下位クラスも同じテキストを使いますが、「濃度」という点では「雲泥の差」です。 

 大きく違うのは授業への「参加」度です。上位クラスの子は先生の問いかけに積極的に答え、その答えに対するクラスメイトの反応も素早く鋭いです。先生の解説を熱心に聞き、時には疑問に思ったことを即質問、先生がさらに深い解説をすると、テキストの端にメモ書きし、これも自分の「学力」の足しにします。練習問題への取りかかりも早く、次から次へと解いていきます。 

 これが授業に「参加している」ということです。「流れ」に乗っているので、授業からの「収穫」が多いのです。俗な言い方をすれば、塾代の「お値段以上」のものを得ています。周囲がそういう雰囲気なので、流れに逆らって授業中のんびり…とは、なりにくく、親御さんが進学塾に期待する「切磋琢磨」という状態が終始続きます。 

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下位クラスの授業風景

 一方の下位クラス授業への「参加」度は低く、授業に熱気というものが伝わってきません。先生はきちんと授業をしてくれますが、クラス全体に落ち着きがなく、授業以外でのおしゃべりやじゃれ合いで先生に注意されることもしばしば。それに加わらないまでも、先生の話を集中して聞く雰囲気ではなく、きょろきょろする子も多く、集中力は散漫です。 

 ノートも板書したものを単に写しているだけで、理解は深まっていない状態です。授業の進度も「各駅停車」。「特急」「急行」の上位クラスの半分程度、もしかしたら3分の1程度しか終わらず、残りを宿題にしたところで、基本もマスターしていないので自力でやり抜くのは困難。できないものがどんどん積み重なっていきます。 

 レベル別で取り組む問題が異なっても、組分けテストは上位に照準を合わせているので、高得点を望むべくもなく、常に下位に停滞したままで時が過ぎてゆきます。好循環になりようもない流れです。

あと半年、負の流れを変える

  入塾した当初は下位クラスでも仕方がありません。最終的に御三家などに進学した生徒もスタートは中位下位クラスということはよくある話です。しかし、入ったクラスで「なんだよこのクラス、こんなところにいたら…」となって、早急に脱出を図るかどうかで、その後の塾での生活は大きく道が分かれます。 

 特待生制度がない場合、同じ授業料を支払って、同じ教材を使っているにもかかわらず、「塾からの収穫」も上位クラスと下位クラスでは違い、月日が過ぎるほどにその差は広がるばかりです。特待制度がある塾なら、下位クラスの子の授業料が上位クラスの免除分の「補てん」に充てられているともいえます。 

 4、5年生は下位クラスにいるならギアチェンジして、秋には上位クラスを目指してほしいと思います。下位クラスの6年生は、自分だけでも強い気持ちで授業から数多くの土産を持って家に帰り、復習に徹し、「負の流れ」を変えます。入試まで半年以上あります。まだ間に合います。次回は下位クラスからの脱却法に触れます。(受験デザイナー・池ノ内潤) 

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