中学受験撤退 親御さんが先に「音を上げる」

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「サポートに疲れた」15%超
電池が切れると「撤退」も
中学受験の「途中下車」難しい
・「看板」よりも「入った後」

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「サポートに疲れた」15%超

 「親が中学受験のサポートに疲れた」15.3%。これは、受験情報のインターネット掲示板「インターエデュ」の「エデュママアンケート」が2018年8月に行った、「中学受験をやめようと思ったことはありますか?」という調査で、その理由として挙がった数字です。 

 「子どものやる気がない」(21.8%)、「成績が上がらない」(16.8%)に次いで3番目に多い理由でした。3年前のデータで、現在では新型コロナウイルスによる生活、金銭面などの不安要素も加わって、違う回答になるかもしれません。それでも一定数「サポートに疲れた」という理由で受験からの離脱を真剣に考えているケースは少なくないでしょう。 

電池が切れると「撤退」も

 家庭学習のスケジュール管理にテキスト整理、体調管理、塾の送迎にお弁当作り、学校説明会への出席…。中学受験での親御さんの具体的なサポートは広範囲にわたります。共働きの家庭の場合はさらに大変で、夫婦で役割を分担ができればまだ良いのですが、どちらかが無関心だと、体力以上に、精神的に追い込まれます。 

 子どもの成績が低迷すると、つい親子バトル、夫婦喧嘩に発展することもあり「中学受験なんてやらなきゃよかった」という言葉も口をつきます。「中学受験は受験生よりも親が先に音を上げる」。中学受験をテーマにした人気コミック「二月の勝者 絶対合格の教室」には、親御さんの負担の大きさを象徴する、こんなセリフが出てきます。まさにその通で、これは経験して人でないと分からない心境です。

  親御さんは自身を鼓舞して何度も立ち上がりますが、あまりにも子供の「残念」が続くと「電池が切れて」しまいます。気分転換で「充電」し、なんとか続けられることもありますが、もうスイッチが入らなくなると「受験撤退」となる場合があります 

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中学受験の「途中下車」難しい 

 しかし、実際「撤退」する家庭は少数です。中学受験のためにかけてきた時間、かかった金銭、「中学受験脱落」という周囲の目(自意識過剰ですが…)、地元公立中学は避けたい、などさまざまな理由で葛藤し、「もうしばらく様子を…」と「続行」の判断をすることが多いです。 

 正直なところ、成績が低迷して、この1年大きな変化がないのなら、夏休み前に受験の「大勢」が見えた、と言えます。どんなに親御さんがサポートしても、あらゆる手を尽くしても、子ども自身が「覚醒」しない限り、「奇跡」「逆転」はなかなか起こらず、受験結果は成績に見合ったものになるケースが圧倒的です。 

 それでもなかなか「途中下車」できないのが中学受験です。「中学受験の列車に乗ることは、周りのみんなも乗るし、なら私たちも、という感覚ですが、実際乗ると途中下車が難しい」。中学受験を終えた親御さん言葉は中学受験撤退の難しさを端的に言い表しています。これから中学受験を考えている場合は、この言葉を重く受け止めてほしいと思います。

「看板」よりも「入った後」

 当初思い描いた志望校が「遥かなる道のり」という現実に、心が折れて親御さんは「撤退」を考えるかもしれません。学校名という「看板」にこだわるからこそ、中学受験で苦しむのです。しかし、中高一貫校はそれぞれの「看板」が違うだけで、その教育内容は極端に違うわけではありません。

 英語教育にしても、ICT教育にしても、取り組んでいる中高一貫校に、レベルの差はさほどありません。中学受験時の成績も、6年後の大学進学時にはどうなっているか分かりません。「入った中学」で大学が決まるのではなく、「入った後」どう過ごすかによって大きく違ってきます。背伸びして志望校に入って「深海魚」になるより、実力相応、あるいは余裕を持った学力で中学に進む方が「出口」は納得する結果になる可能性が高くなります。

 中学受験は長い人生の「途中経過」。志望校合格に越したことはありませんが、それがすべてではないことを、「撤退」が頭をよぎった時に思い浮かべて、再考しても遅くはありません。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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