「ホテル予約」は中学受験の合否を左右する

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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・ホテル前日宿泊という選択
・後でわかる「予約」の効果
・天気予報を見てからでは遅い
・合否を分ける精神的余裕
・「その日」のために夏に先手を!
ホテル前日宿泊という選択
コロナの感染状況によっても大きく違ってきますが、入試当日の試験会場までの交通手段を考えておくのも親御さんのミッションです。
午後入試は別として、午前中の入試の場合、多くの受験生が電車を使って試験会場へ行くことになります。
日常の小学校生活の中で経験しない「超満員電車」に揺られた後に入学試験に臨む、というのは、大人が思っている以上のストレスです。
乗車する電車の混み具合、ウイークデーか休日かによっても違いますが、子どもに「ベストコンディション」で入試に臨めるよう、試験会場近くのホテルに前日宿泊し、当日はストレスを最小限にして試験にトライする、という選択肢も「あり」です。
後でわかる「予約」の効果
各進学塾の体験記などを読んでいると「電車内での体調不良になった」という話はよく出てきます。
ある女子の話です。混雑の激しい通勤電車の中で気分が悪くなり、途中下車。しばらくベンチに座って休んでいく分回復したものの、次に乗った電車もまた満員。乗換駅まで何とか頑張ったものの、今度は吐き気をもよおし…。
結局、試験開始ギリギリに学校へ到着したものの、狂ったリズムは取り戻せず「すべり止め」だったはずの学校は不合格に終わりました。
その学校の場合、最寄り駅にホテルはありませんでしたが2駅前はターミナル駅で、数多くの宿泊施設がありました。
あらかじめホテルに宿泊していた受験生は、比較的ゆっくり朝食をとり、余裕を持って入試会場に到着。リラックスして試験に臨み合格を果たしました。
入試が終わった後、受験経験者の多くの親御さんから「予約しておいて良かった」という声を聞きます。
すべての受験生には当てはまらないかもしれませんが、入試前日に宿泊するホテルを確保しておくことは、親御さん、受験生本人にとって精神的なゆとりを生み、入試での好結果につながります。
天気予報を見てからでは遅い
もう1つは降雪(悪天候)対策です。
中学受験シーズンは大雪の降る可能性が考えられます。各中学校は交通機関の乱れなどに対応し、試験開始時間を遅らせたりしてくれますが、前日に学校の近くまで来ていれば精神的にも体力的にも余裕ができます。
避けたいのは、試験数日前に天気予報を見て「慌ててホテルを予約しようとしても満室」という事態です。
天候に問題がなければ、キャンセル料が発生するギリギリで取り消せばよいだけのことです。早い段階から部屋を押さえておくのが得策です。

合否を分ける精神的余裕
降雪でホテル予約が威力を発揮したエピソードを1つ。
ある男子受験生がA中学を受験、入試開始時間とほぼ同時に雪が舞い始めました。前日の天気予報でこの事態を予測していた親御さんは、翌日のB中学の受験のため、着替えなどを小型のキャリーケースに入れてA中学の試験会場へ来ていました。終了後、夏から予約していたホテルへ移動しチェックイン。館内に飲食施設、コンビニがあり、雪が降り積もる中、夕食、朝食とも外へ出ずに済みました。
試験当日は大雪。B中学まで電車で2駅、徒歩も含めて25分程度で到着。ホテルに宿泊し、精神的にも体力的にも余裕をもって挑め、合格となりました。
交通機関も混乱し、出勤時間を早めにした人たちが駅に殺到し、かなりの混雑だったという会話が入試会場控室のあちらこちらで聞かれました。
慣れない満員電車、大きく乱れたダイヤ、車内の熱気で気分を悪くする受験生もいたそうです。
「その日」のために夏に先手を!
夏場に冬のホテルの予約?と思うかもしれません。
しかし、中学受験の経験のある親御さんや受験に関して、できることは先手を打ってきた親御さんはすでに動いています。
雪の便りを耳にする初冬や1月に入ってからでは既に満室、ということは毎年受験生保護者の体験記でよく見かけます。
空いていたとしても、駅から遠い、部屋が乾燥していてのどをやられたなど、受験に支障をきたす事例も少なくありません。
夏に来年1、2月のホテルを予約する人はあまりいないからこそ、安くて条件の良いホテルも見つかりやすいというもの。秋になると過去問に追われ、併願校決定、模試と息つく暇もありません。そんな時「うっかりして」予約を忘れた、という話は毎年耳にします。
まだ少し余裕のある夏休みにインターネットを駆使して早いうちに予約をお勧めします。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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