中学受験 英語入試のこれから

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英語入試8年で約10倍も…
なぜ英語入試は「半数」止まり?
英語の入試問題作成の難しさ
・英語入試で合格、入学後は大変?

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英語入試8年で約10倍も…

中学受験で英語による入試を実施する学校は多いです。

首都圏模試センターの調べによると、2022年度に英語入試を実施した中学は、146校(帰国生入試を除く)。14年度に英語入試を行ったのが15校で、8年の間にほぼ10倍に増えました。 1都3県の私立中学約300校の半数が英語入試を導入していることになります。

小学校の新学習指導要領改訂で英語が5年生から「教科」として扱われることになって3年が経過しましたが、英語入試導入の勢いは実は「鈍化」している様相です。

21年度から22年度にかけて、英語入試を新設したのは3校のみ。積極的に導入しているという流れではありません。

なぜ英語入試は「半数」止まり?

「グローバル教育」の名のもとに、英語に力を入れている中高一貫校は「ほぼ全て」と言っても過言ではないのが現状です。それでも半数の学校が、特に偏差値的に見て難関校とされる中学が、英語入試を行っていないのはなぜでしょうか

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広尾学園系や三田国際などに代表されるインターナショナルクラスなど、英語に特化したコースを設置したり、帰国生枠は別として、最初から英語ができなくても「独自カリキュラムでできるようにする」というスタンスの中学校は割と多いです。英語教育の手法に各校ともそれなりの「自信」を持っているのです。

難関校は入学後、独自の英語テキストやプリントで授業を進め、生徒たちを鍛えます。自らのメソッドがあり、入学前の生半可な英語力ならいらないという雰囲気も醸し出しています。

それよりも進度の早い中学の授業についていける国語と算数(数学)の基礎力と、英数国に勉強時間を割けるために、入学時点で高いレベルの理社の知識、考察力を持っている子を中学側は「欲しい」と考えています。

英語入試の進化系として注目されるのが、女子校の山脇学園の「英語AL(アダプティブラーニング)入試」です。英語の試験ではなく、出願資格が「英検3級以上の合格」で、これに算数の入試が課されるというものです。簡単に言えば「英語ができるだけではダメで、大学進学を見据えて算数(数学)ができる子歓迎」という入試です。

英語の入試問題作成の難しさ

英語入試は「難度をどのレベルに設定するか」という難しさもあります

帰国子女が受ける英検準2、2級レベルを出題すれば選抜試験として成り立ちますが、そこまでのレベルを広く一般受験生に求めるのは、事実上無理です。

私立の中学入試と言えども、学習指導要領の範囲内で作問するという「建前」から逸脱せざるを得なくなるからです。 

それに英語を入試に全面導入すると大手進学塾がその対策をしなければならなくなり、その余波で、たとえば理社の比重が軽くなるとかの方向へ進むと、塾側が「機構改革」を余儀なくされます。

多くの「人材」を送り込む塾と、それを受け入れる中学校はある意味「持ちつ持たれつ」なので、塾に負担がかかる急な制度改革へ、中学が舵を切るのもためらわれます。 

英語入試で合格、入学後は大変?

現状の英語入試は、オーソドックスな筆記試験にリスニング、面接でのスピーキング、ネイティブとの会話、英語でのプレゼンテーションなどで、学校によって違います。

国語、算数のどちらか1科目と英語というパターンや英語のみなど、パターンもそれぞれです。英検準2級以上で筆記試験免除、面接のみで入学というケースもあります。 

4科目入試でつらい思いをするより、英語で頑張って中学へという選択肢もこれからは十分考えられる入学ルートです。 

ですが、入学後は結構頑張らないと4科や2科で入学してきた子に後れを取ります。中学側は定員確保のため、入試の間口を広げるので英語のみでも入れてくれますが、入学後はふんどしを締めてかかる必要があります。英語で中高一貫校進学も楽ではありません

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