2022年8月19日 / 最終更新日時 : 2022年8月22日池ノ内　潤親御さんの役割

中学受験　親子で大きく違う志望校決定「理由」

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・親子で「思い」が違う志望校決定
・受験生が重視する「校舎・設備」
・受験生は「制服、文化祭、部活」
・大切な「成績・学力が相応」の視点

親子で「思い」が違う志望校決定　

志望校、併願校決定に何を「決め手」にするかは、各家庭で十人十色。どれとして同じものはありません。同じ中学を受験するにしても、志望動機はそれぞれあります。

しかし、「校風」や「進学実績」、「施設の充実」など大きなくくりで見れば、一定の「傾向」は見えてきます。

その大きなくくりでも受験生本人の思いと、親御さんの思いとでは、各項目でウエイトの違い(何を重要視するかの違い)が鮮明に違っています。今年4月に栄光ゼミナールが行ったアンケート結果をもとに「親子の違い」を見てみましょう。

受験生が重視する「校舎・設備」

志望校・受験校を決定する上で「学習面」について重視した点について、受験生(502人回答)、保護者(512人回答)それぞれに尋ねたところ、「学校の教育方針・校風」と答えたのは、受験生69.7%、保護者68.4％(いずれも複数回答)と、共に一番多い回答となりました。

違うのは2番目以降で、受験生は「校舎や設備が整っている」(47.8％)が「学校の教育方針・校風」に次いで2位になりましたが、保護者では5位(26.2%)と、20ポイント以上の大差となりました。

保護者で2位になった「中高一貫指導」(51.4％)は、受験生では38.2％で13ポイント以上の差となりました。

中学受験人気の一因とも指摘された、オンライン指導などの「コロナ対応の適切さ」を決め手にした割合は受験生、保護者とも「その他」を除く9項目中一番低く、ともに2.4～2.3％程度。どの一貫校もそれなりに対策をした結果、大差はないと判断したようです。

受験生は「制服、文化祭、部活」

「学校の雰囲気や取り組み」について重視した点で、親子で差が大きかったのは５つの項目で見られました。

保護者は「通学が便利」という点を重視すると回答した割合が63.7％で、受験生の44.8％と18.9ポイントの差がありました。「在校生の雰囲気」を重視する保護者も多く、56.1％に達しましたが、受験生は42.8％で、その差13.3％となりました。

一方、受験生側が重要視しているものの、保護者側がそれほどでも…という項目が「制服」(受験生24.9％、保護者8.4％)、「文化祭などの学校行事が盛ん」(同33.1％、同17.6％)、「クラブ活動が充実している」(37.5％、27.7％)の３つ。勉強以上に校内での「日常生活」に目がいくのが受験生のようです。