子どもが泣かない「発想の転換」の中学受験

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中学受験で人生は決まらない
一貫校で勉強苦戦だと肩身が狭い
中受より15~20高い高校偏差値
・「合格しておしまい」はNG

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中学受験で人生は決まらない

難関校や上位校への合格を目指していた小学6年生、その親御さんにとって、成績が振るわず「現実を見る」という状況になった場合、おいそれと受け入れられません。

しかし、中学入試で人生が決まってしまうわけではありません。ここは「発想の転換」をして、「合格できる中学」に視線を移すのも中学受験では「正解」といえます。

一貫校で勉強苦戦だと肩身が狭い

背伸びして難関校、上位校に「逆転合格」すると喜びは一瞬。入学後の「第2試合」は、一層の努力が必要となります。

特に英語が小学校でやった程度の「初心者」の場合と、算数が弱いまま入学するとより苦しくなる傾向にあります。

4科入試がメインで行われている中学で2科入試や思考力入試で入学しても、かなり気合を入れて取りかからないと、中学では4科入学組の後塵を拝します。

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背伸びして難関校や上位校に入学しても、ついていくのが大変でまた塾通いとなることはよく聞く話です。

頑張っても頑張ってもという状態になり、意欲を失っては中学受験自体が「誤った選択」だった、ということになりかねません。

6年間は長いです。中高一貫校は部活、行事、海外研修などをより楽しむためにも、日常生活でウエイトを占める「勉強の出来」は大切です。勉強で苦戦すると、中高一貫校では肩身の狭いものです。

中受より15~20高い高校偏差値

中学受験で偏差値的に50以下の「中堅校」「一般校」のカテゴリーの学校でも、高校から入るとしたら偏差値65以上の「難関」「上位校」になることが多々あります。中学受験の偏差値より15~20高い高校は、珍しくありません。

このタイプの中学に「特待生」で入学するというのは「あり」です。経済的にもうれしい特権が得られるだけでなく、「自己肯定感」も増して学習も円滑に回りだします。

成績が良いと、精神的ゆとりから苦手科目にも目を向けることができます。勉強のステージが何段も上がります。勉強ができる子の周りには「人が寄って」きます。同級生しかり、先生も目をかけてくれます。

それが「負担」となる子もいますが、多くは「自信」を持つようになります。大学受験時は、中学受験時より精神的に成長を見せ、厳しい受験も勝ち抜けるタフな子として卒業します。

その「頑張った体験」が社会に出ても糧になって、「自分で物事を考え、判断できる人」として、「自分らしいオリジナルの人生」を歩む可能性が高くなります

一方、最近はどの中高一貫も大学の「総合型選抜」(旧AO入試)の指導が行き届き、「学校推薦型」(旧指定校推薦)も充実しています。

中堅校、一般校の中学も「ここなら」という、難関大学への門が開かれています。中学受験で6年後を考えるのは想像しにくいですが、入学時に余裕のある中学へ進学し、成績上位をキープして推薦権を取得するのも一つの道です。

「合格しておしまい」はNG

実利的な面に目を向ける親御さんの中には、鉄道などを使って通う「遠くの難関校」より徒歩や自転車で通える「近くの中堅校、一般校」を選択する場合もあります。

偏差値や学校の知名度より、通学時間や学習時間の確保、精神的なゆとりを選択するわけです。

中堅校、一般校に通っている生徒でも御三家や難関校に合格してもおかしくないレベルの子は一定数います。「ウチはランクを下げたから、この学校ではトップクラスでしょ」と思って入学すると、「上には上がいる」ということは、中学受験「あるある」です。

それでも「深海魚」になってしまうより、そういう同級生が数人いた方がいい目標になり、子どもが伸びるきっかけにつながります。くれぐれも「合格しておしまい」の中学受験にならないよう、進学先はさまざまな角度から検討してほしいです。

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