親の「受験経験値の差」が子の中受を左右する

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・合格の裏に母親の有効なアシスト
・親の「学習経験値の差」は大きい
・経験値が高くても失敗するワケ
・経験値が高くないからこそ…
合格の裏に母親の有効なアシスト
中学受験の主役はあくまで「子ども」自身です。いくら周囲がお膳立てをしても主役が頑張らなければどうにもなりません。
それは大前提として、主役をサポートするのが母親(父親)の役目です。学習面で言えば、良くも悪くも親御さん、特に母親の「学習経験値」が子どもの受験の行方を大きく左右します。
よく進学塾では「親御さんは勉強面にはタッチせず、塾に任せてください」と釘を刺します。半分正しくて、半分違っています。
中学受験で結果を出している家庭では、大なり小なり「母親の有効なアシスト」があります。
合格体験記で堂々と、赤裸々につづっている方もいますが、多くは語ることなく「塾のおかげ」と「子どもの頑張り」を強調します。
語られない真実として「母親の有効なアシスト」が、合格要因の1つになっていた、というのが正確なところです。
親の「学習経験値の差」は大きい
中学受験の勉強面でアシストができるお母さんの多くが、受験でそれなりの結果を出してきた人です。
独自の「勉強ノウハウ」を持っており、どういう取り組み方をして、どう進めていけば成績が上がっていくかをある程度把握しています。勉強の進め方を、感覚として知っています。
一方、自身があまり受験に向き合ってこなかった学生時代を過ごしたお母さんは、進学塾に「丸投げ」の傾向にあります。高いお金を月々支払っているのだから、勉強をできるようにしてくれるでしょう、という考えです。
家庭でも「宿題したの?」「勉強しなさい」と声がけはしても、具体的にどう家庭学習を進めていくかの具体策はなく、今の子どもの学習状況はどうかなどは十分把握していないことが多いです。
この違いは長い年月の中で大きな差となって表れます。塾での授業も大切ですが、やったことを「使える」域にまで持って行き、自分のものにして結果を出せるように仕上げていくのが家庭学習です。
親御さんの「学習経験値の差」は、家庭学習の質につながり、中学受験の勉強を進めていく上で重要ポイントになります。

経験値が高くても失敗するワケ
ただ、お親御さんが受験勉強の経験値が高くても、子どもの家庭学習で失敗するケースは枚挙にいとまがありません。
自分の成功体験、勉強のやり方を絶対のものと信じ、子どもにカスタマイズせずに進めると、良い結果につながりません。
親子と言えども「別人」です。親御さんがかつてうまくいった方法で、子どもも…というわけにはいきません。むしろ、そのままではうまくいかないでしょう。
大切なのは子どもの「観察」を怠らず、常に客観視することです。自分の受験経験値と照らし合わせて、子どもに合うように勉強の進め方をカスタマイズしていきます。それが当たり前、という感覚を親御さんが常に持ち続けることがアシスト成功の最大のポイントです。
成功と失敗、両方の経験値の「引き出し」が多い親御さんほど、カスタマイズもさまざまな角度からアプローチできて、その子独自の的確なアシストができるようになります。こうなると偏差値、成績とも飛躍的にアップし、高止まりします。

経験値が高くないからこそ…
受験や学習経験値が高くない親御さんでも子どもと一緒に中学受験を「勉強」することで、サポートはできます。
むしろ子どもがどれだけ大変なことに取り組んでいるのかが体感でき、点数や成績の数字だけを見て声を荒げたり、できないことをなじつたりを簡単にすることがなくなります。まさに子どもと共に喜び、悩み苦しみもする「伴走」です。
12歳の受験です。いくらしっかりしていても独力で完結するのは難しいです。親御さんのアシストは必須です。決して子どもだけで「戦い」に挑ませないでください。中学受験は「親子の受験」です。

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