悩ましい…日特「難関校コース」

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志望校特化コースなしは心細い
行動しないと何もしてくれない
「別ルート」はギャンブル
・日特で時間とお金を無駄にしない

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志望校特化コースなしは心細い

難関校に次ぐ「上位校」(明確な基準はありませんが四谷大塚の偏差値で55以上60代前半)やGMARCH系の大学附属校が第1志望になる子は、「日曜特訓」でフィットする講座を見つけるのが難しいです。

大手進学塾の学校名が付く「冠講座」は、男女御三家やそれに準ずる「難関校」、早慶附属・系属校に限られていることが多いからです。

男子なら海城や芝、本郷、女子なら鴎友や吉祥女子、洗足学園などの「人気校」ではありますが、「難関校」とまではいかない中学を第1志望として目指す子は、たいてい「難関校コース」などの名称の講座に集められます。

難関コースでは、自分の志望校とは傾向の違う問題に取り組むケースもよくあることで、効果的とは言いにくいかもしれません。

成績別のクラスで上位なら、志望校は違えど近いレベルの子が集まるのでまだ良いのですが、真ん中やそれより下になると、志望校も違えば子どもが抱えている「課題」も十人十色。最大公約数的な「日特」では、少々心細いです。

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行動しないと何もしてくれない

日特の「難関校コース」を少しでも効果的に使うには、土曜特訓と同じように担当の先生との密な連携がカギになります。

授業で扱った問題のうち、どれを重点的に復習するのかを毎回先生に確認します。また、授業中にその回のテキストの内容をすべて終わることはないので、残った問題の中で、家でどれに取り組めばいいかを先生に尋ねます。

子どもが聞きづらいのならば、親御さんが事前に電話を入れておくなり、手紙やメモを添えるなりして先生側に積極的にアプローチをしておきます。授業が終わった後、子どもが先生のもとへ聞きに行けばよい状態にしておくのです。

課題を提示してもらうだけでなく、記述問題の添削、質問で理解不十分な箇所の解説もお願いします。先生も入試直前で何かと多忙かとは思いますが、忙しいからこそ、こちらからアクションを起こさない限り、何もしてくれません。

「別ルート」はギャンブル

思い切って「日特」に参加せず、「別ルート」で志望校対策に徹するという手も「あるにはある」といえます。個別指導塾、家庭教師、あるいは「親塾」という手段です。

個別指導塾は料金的にも時間的にも「一番選択しやすい」のですが、中学受験をきちんと指導できる先生は「希少」です。個別の先生は多くが「時間給」で働いていますが、中学受験を指導する先生の時給としては低くて「人材」が豊富、というわけにはいきません。

大手塾に属している個別指導の方が、テキストに沿っての指導が前提なのでまだ「有効」です。しかし、この時期になると「デキる」先生は既に手一杯。一番大切な6年終盤の「詰め」を任せられる先生に巡り合う確率は…という感じです。

家庭教師も同様、売れっ子や実力のある先生とご縁があるケースは「奇跡的」です。秋を迎える前に「手を打っている」親御さんは結構いるもので、何か伝手でもない限り、最後の追い込みを任せるのは、かなりの「ギャンブル」です。

指導できるのなら「親塾」が一番有効です。ただ、親御さんがわが子相手に「冷静に、短期を起こさず」接することができるかどうか、子ども自身が「合格のために」と割り切って、指導を素直に聞き入れるかどうかという、かなり難易度の高い「山」があります。

「別ルート」の選択は、場当たり的だと失敗します。5年生の生徒の親御さんは、1年後を想定して春先から対策を練ることをお勧めします。

日特で時間とお金を無駄にしない

志望校対策ばかりに関心が偏り、それ以前の「基礎」がグラグラ、という子も実は目立ちます。6年生の秋、この状態だと「日特」に普通に参加していても意味はありません。

入試実践問題を演習したところで、できない、分からないところが多すぎて「栄養」にならないからです。朝から晩まで弁当持参で座っているだけの状態では、時間とお金の無駄です。

かといって不参加で、自分で勉強するとなっても、おそらく無理です。参加するなら、できる問題を確実に、もう少しでできそうな問題を自力で解答をできるようにするなど、独自のスモールステップを決め、入試本番まで対応できる問題を増やしていきます。

志望校対策ではなく、受験校「全滅」を避けるための策です。それでも勉強は中学受験で終了ではありません。進学した中学での再スタートのために、トライを積み重ねて行けば「できる」という感覚を身に付けておくことは大切です。勝負は「志望校合格」以上に、「入学後の6年間」です。

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