第1志望合格の鉄則 理社は「溜めるな」

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・理社を「溜めない」子の入試結果
・偏差値の差は小テストの差から
・社会は「ビジュアル」がおすすめ
・理社得意は身を助ける
理社を「溜めない」子の入試結果
国語と算数に大半の時間を割かれ、つい放っておかれがちなのが理科と社会です。
しかし、頭に入れなければならない知識、理解しなければならない原理原則や理由は、国算よりもはるかに多く、これを「後回し」にすると膨大な量の海に溺れて、入試本番を前に「遭難」してしまいます。
遭難しないコツはただ1つ。習った単元は、その都度溜めずに復習して、マメに確認することです。理社の復習を4、5年生からきちんとルーティーン化している子の入試結果は、最終的に良好です。
5年生の秋の時点で、どこかに「積み残し」があるなら、6年生になる前にクリアにしておきます。6年生になってまとまった時間を取って理社を復習することは、時間的に至難です。やるなら今です。
偏差値の差は小テストの差から
理科で偏差値が50以下の生徒がまずやるべきは、基礎知識の再確認です。
化学分野や物理分野の計算問題は次の段階として、生物や地学系、化学分野の一部にあたる「覚えれば正解できるもの」を隙間なく「徹底的に」やります。4年生のテキストに戻ることが必要なら、ためらわずに戻ります。
これまで理科の成績が芳しくなかったのは、4年生のうちにマメに覚えていけばできるものを「テキトー」にやっていたからです。6、7割程度の出来で満足し、塾で行う前回授業の「確認テスト」にも全力投球してこなかったからです。
甘く見がちですが、処理能力が問われる理科や社会、漢字、計算問題の小テストは「完璧」を目指してください。偏差値60以上と50以下の差は、小テストの小さな差から始まり、徐々に勉強の「精度」の違いとなり、6年になる頃にはもう追いつけないほど大きな差になります。
化学、物理分野の計算を伴う分野は、授業で触れた際に全力で復習して「分からない」状態で放置しないことです。スパイラル方式の塾で、取り組むのが2度目3度目の時は、必ず前回より発展した内容になります。「前回まで」が分かっていないと、一歩も前に進めないのです。
前回のものを時折復習しながら「できる」状態をキープしておき、カリキュラム表と照らし合わせて、次回にその単元が出てきたときは、最初から「乗り遅れ」がない状態で授業に臨みます。理科の計算分野は「乗り遅れる」と、知識分野の3倍以上の時間と労力が必要になります。

社会は「ビジュアル」がおすすめ
5年生秋から冬にかけての社会は「一番忙しい」科目になります。
多くの塾では4年から学んできた地理分野が終わり、夏休み明けから歴史分野に突入します。半年の間に日本のこれまでの歩みをものすごい勢いでやるわけですから、かなりキツいです。ここが社会の踏ん張りどころです。
5年後半は、歴史と同時に1年半で積み上げてきた地理の知識をキープしていかなければなりません。塾によっては、歴史のテキスト(プリントタイプ)の後ろに、白地図を中心に基本の確認ができるような仕組みになっている場合もありますが、基本は自分でこまめに振り返るしかありません。
興味がそれほどない子や社会が苦手な子はただ単に「大化の改新」「織田信長」「富嶽三十六景」とか、「1603年、関ケ原の戦い」とかの歴史用語や年号を「暗記」することに終始します。単純暗記はかなり苦痛です。苦痛は、理社でやってはならない「溜め込み」「放置」の方向へと進みます。
地理や歴史は、図鑑や資料集など「ビジュアル」を駆使することで、勉強が苦痛でなくなります。地図や歴史漫画による学習以上に効果的かもしれません。
図鑑や資料集は漫画とは違い、実際の写真や当時の文化作品、グラフなどがふんだんに使われており、活字だけだと興味を示さなかった子も、印象に残りやすいことから、勉強への意欲がわいてきます。

理社得意は身を助ける
気分転換に科学博物館や歴史博物館、郷土資料館へ足を運ぶのも良いでしょう。ネット上には数々の動画もアップされており、これも役立ちます。雰囲気を味わうことは、理科と社会の勉強では大いに役立ちます。
理社はまとめてできるようで、実はそう楽な科目ではありません。「その都度、その都度」が大切で「マメさ」が生命線の科目です。
入試の「メイン」は国語と算数ですが、理科と社会を整えて入試に臨むと必ず身を助けてくれます。合格へあと「もうひと押し」の場合は、理社を完璧に仕上げるのが先決です。

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