お試し?意外と「ガチ」な首都圏会場入試

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絶好の実戦の場 「首都圏」入試
「ガチ」な西大和、ラ・サール
「熱望組」多数の早稲田佐賀
・「自信」という「お守り」を買う

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絶好の実戦の場 「首都圏」入試

「前受け」受験は何も埼玉や千葉だけではありません。距離的に「遠征」が難しい場合などは、関東圏以外の中学校の「首都圏会場」入試を使うという手もあります。

一部の中学校を除いて、まさに「お試し受験」。埼玉、千葉の中学校を本命にしている場合でも本番の入試での「練習試合」になります。主だった模擬試験もなくなる年明けに、受験生には絶好の実戦の場になります。

「ガチ」な西大和、ラ・サール

偏差値的には各レベルの学校が「首都圏会場」受験には揃っています。

最難関校レベルでは奈良の西大和学園(Aライン=合格可能性80%偏差値男子67、女子69 四谷大塚合不合判定テスト4月実施の偏差値、以下同)が「力試し」で受験する子が多いです。特に男子は開成狙いの子にその傾向があり「西大和に合格すれば8割方開成も行ける」といわれており、合計得点も開示されることから人気があります。

22年度は男女192人が出願し、191人が受験し、合格者は101人で実質倍率1.9倍。合格者を「乱発」する首都圏会場入試としては、意外と「ガチ」な入試で、模試とは全く違う緊張感、熱気を受験生は体感できます。

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難関、上位校を目指している生徒は愛媛の愛光(男子58、女子59)や北海道の函館ラ・サール(男子57)などを最初に受けることも考えられます。両校とも地元で行う入学試験より東京の方が難易度が高く、前受けと言えども気の抜けない戦いになります。

ラ・サールは22年度、251人受験し159人合格。100人近くが落ちるわけですから、「前受け」としてはやや辛口、模試気分で受けると痛い目に遭います。

「熱望組」多数の早稲田佐賀

最近の注目株は佐賀県の早稲田佐賀(男子57、女子59)です。1月上旬に早大の本部キャンパス(東京・西早稲田)で首都圏入試が行われます。中高一貫校で早稲田大学系属校で、高校在学者数の半数が早大に推薦入学できます。

東京や横浜で行われた学校説明会のネット予約は「瞬時」に満席。背景には完全附属の早大学院、系属の早稲田実業や早稲田中学が、Aラインで軒並み偏差値60超という難関校に該当することから、少しでも「入りやすい」ところに、という気持ちが如実に表れています。

確かに3年くらい前は「入りやすい」偏差値帯でした。しかし、偏差値的にも中堅校レベルで早稲田の系属校に入り、早大へ進めるならと人気が急上昇。もう数年前の「穴場」的な中学ではなくなりました

1月上旬から中旬にかけて行われる「首都圏会場」入試では、佐賀へ6年間寮生活をするつもりで受験する「熱い」戦いになります。最近は女子でも寮生活をも辞さず、という「熱望組」も増えています。22年度の1月首都圏入試は男女計551人が受験し、315人が合格、実質倍率は1.6倍でしたが、240人近くが不合格でした。

12月には「新思考」入試を導入、2月にも首都圏会場入試をもう1度やるなど、東京圏の生徒獲得には積極的です。

「自信」という「お守り」を買う

中堅校を志望している受験生には佐久長聖(長野、1回目男子49、女子51)が最適。多くの受験生が合格する入試で、それほど心配する必要はありません。本番の雰囲気を味わう絶好の機会です。

子どもにとっては1つ合格をもらうと勇気百倍。「本戦」に入る前に、良い「お守り」を手にすることになります。受験料は2万〜3万円しますが、志望校受験の前に「自信」というお守りを買ったと思えば、意味のある投資です。

もちろん受験するからには入学を視野に入れている受験生もいます。しかし、この「首都圏入試」は「練習試合」の意味合いが色濃いことは確かです。

会場が大学のキャンパスだったり、イベントホールのようなところだったり、大型会議室だったりとさまざま。できれば大学や学校の施設を使った場所で受験すると、より「リアル」さが増します。

模擬試験などで中学校の教室を使った試験は経験済みとは思いますが、やはり本番とはひと味違います。

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