開成か、聖光学院か…追加合格の背景

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意外と多い開成の「追加合格者」
従来の「開成辞退」典型パターン
W合格で「聖光学院」選択のワケ
・W合格の割合は6~7割

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意外と多い開成の「追加合格者」

22年度約50人、21年度は約40人、20年度約60人――。この数字は男子御三家の一角、開成の「追加合格者」の人数です。

開成側は非公表のため、あくまでも「推定」です。各大手塾などで一度発表した合格者数に日々追加されるものを追跡してまとめるとこれくらいの数になるのでは、というものですが「当たらずとも遠からず」の数字です。

第1志望として受験する生徒が圧倒的に多い開成の定員は300人。1回しかない入試で合格者はそれより100人程度多い、400人前後出します。実質倍率は2.5倍から3倍超という入試ですが、正規合格が発表される2月3日以降、毎年のように「追加合格者」が出ているのは、意外です。

従来の「開成辞退」典型パターン

追加合格が出る、ということは「入学者が定員に満たない」ということです。開成のような人気校でも合格者が「蹴る」(入学しない)というのも驚きですが、「蹴った子」はどこへ進学するのでしょうか。

多くは3日に入試が行われる筑波大附属駒場(通称筑駒=ツクコマ)へと流れます。開成、筑駒の「W合格」を果たすと、5割以上は筑駒進学です。開成を選択する子は、独自色が強い文化祭や伝統の「大運動会」をやりたいという「開成ファン」の子。東大合格者数40年以上全国一だから、という子も確かにいますが、そこを意識してはいる子ばかりではないようです。

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コロナ前は関西から灘中学の合格者を中心に「東京制覇」を目指し「開成ツアー」と称して上京。2日に東京ディズニーランドで遊んで、3日の合格発表を見て「合格証」を「おみやげ」に帰阪するという「イベント」もありました。ここでも相当数の合格者が出ますが、入学手続きはしません。

従来はこの2パターンが多かったのですが、ここ数年はそれ以外の中学への進学を決めて「開成辞退」という流れが出来上がっています。

開成中学・高校

W合格で「聖光学院」選択のワケ

最近一番目立つ流れは同じ男子校の神奈川・聖光学院への進学です。進学、校風、通学のことを考えても「開成ではなく聖光へ」と理由がいくつか浮かび上がります。

サピックスの合格可能性80%偏差値で見ると、開成は「67」、聖光学院は「64」ですが、進学実績で聖光は開成に引けを取りません。22年度の東大現役合格者は77人(卒業生228人)で、率に直すと33.78%。これは同じ条件での開成の405人中137人、33.82%とほぼ同率です。

聖光学院はとてもフランクな校長先生の下、開成ほどではないにしても自由な校風で、女子の目を気にせずに「オタク」男子でも伸び伸びでき、親御さんにも人気です。ミッション系でもあり、校内で鳴る鐘の音はなかなかおしゃれでもあります。

神奈川県在住なら朝のラッシュの電車に乗って東京・西日暮里まで行かなくても済みます。特にコロナ禍のご時世です。その点を気にする親御さんも少なくありません。東京でも神奈川寄りに住んでいれば、下り電車での通学に抵抗はないでしょう。ネックは開成が最寄駅から徒歩で3分程度なのに対し、聖光は長い坂道を登って約10分かかるということです。

確定情報ではありませんが、2月2日と4日の2回入試がある聖光学院はここ数年、追加合格者を出している気配がありません。22年度は帰国生入試35人を含め、374人が合格し入学は231人。「歩留まり率」は約62%でした。

蛇足ですが、開成辞退組の中には男女共学の渋谷教育学園幕張(渋幕=シブマク)に進む男子もいます。数はそれほど多くありませんが、年々増加傾向です。共学人気の一端がうかがえます。

聖光学院中学・高校

W合格の割合は6~7割

開成と聖光学院のW合格する受験生の割合は6割から7割程度と推測できます。渋幕も同様の割合でW合格します。両校とも難関校なので併願するとなると、それなりの「自信」がなければ出願しないと推測されますが、その「自信」が裏打ちされた合格率です。

聖光の場合は「即断即決」が迫られます。2月3日午前に合格発表が行われ、午後には開成の発表があります。開成の手続き締め切りは4日ですが、聖光はなんと合格発表当日の午後5時まで。当日「どうする、どうする」というわけにはいきません。多くが「W合格ならこっちへ」という「合意」が事前にできているようです。

「ウイズコロナ」の社会を背景に進学先の選択にどのような変化があるのか、23年度の動向は注目です。一方でコロナに関係なく、偏差値や「看板」によらない進学先選びは今後も増える方向です。進学先の決定は、家庭の考え方が色濃く表れます。

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