親御さんの役割

出席すべし!合格に直結する12月の入試説明会


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・12月は「本気度満点」の説明会
・模試以上にリアルなプレテスト
親の「過去問研究」は子を救う
「ここぞ」で踏み込める親御さん

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12月は「本気度満点」の説明会

各中学校ではすでに帰国生入試が行われたところもあり、12月1日には東邦大東邦、国府台女子学院、千葉日大一(いずれも千葉)などでは推薦入試があります。厳密に言えば中学入試がスタートしています。

一方、12月は従来の学校説明会とはひと味違った「本気度満点」の説明会が、各校で行われます。多くは「入試問題説明会」という言葉がタイトルに入っています。

一例を挙げると、開智日本橋学園「入試傾向説明会」、三輪田学園「入試問題にチャレンジ」、明治大学付属明治「入試対策説明会」(以上3日)、浦和実業学園「入試問題学習会」、桐蔭学園「入試体験会」(以上10日)、日本工業大駒場「入試プレテスト」(11日)…。

タイトルはそれぞれですが、入試問題の傾向と対策を学校側が「教えちゃいます」という趣旨です。

模試以上にリアルなプレテスト

このタイプの説明会を行う学校は中堅校、一般校が多い傾向です。その中学校を熱望する生徒、親御さんに、さまざまな形で「入試のヒント」を与え、少しでも合格に近づくようにと学校側が配慮してくれます。

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大まかな出題傾向よりも一歩踏み込んだ、例えば理科なら「水溶液」「てこ」「昆虫」「天気」など単元を指定して教えてくれる学校はよくあります。さらに進んで小問の数や出題内容まで「突っ込んで」公開してくれる学校も最近は増えています

プレテストのような形で受験生に「模擬試験」をを経験させ、当日に解答解説会を行い、本番をイメージしてもらう趣向もよく見られます。入試の予行演習としては、模試以上に「リアル」で本番に近い「緊張感」が味わうことができます。実際にプレテストを受けて、得点が出されると自分の立ち位置や何が足りないかも感じます。入試前に得難い体験です。

親の「過去問研究」は子を救う

入試問題説明会でものを言うのが、親御さんの普段からの「勉強」です。

中学校側のヒントの出し方はさまざまですが、その学校の過去問を研究していれば、何の話をしているのか、どのあたりが狙われるか、頻出問題なのか新傾向なのかが頭に浮かびます。出題パターンが「読める」のです。

中堅、一般校が入試の出題傾向を変えるときは「変えます」とはっきり言うことが多いです。その際は学校側は結構丁寧に説明してくれますが、親御さんがその学校の過去問をイメージできていると、先生の説明からどう変わるのかがつかみやすくなります。

親御さんが過去問に目を通しておくと、素っ気ない難関校の入試説明会でも言葉の端々から「ヒント」がつかめることがあります。あまり「予想」に固執するのは意味がありませんが、出題の方向性をつかめるだけでも最後の追い込みでやるべき課題がセレクトできます。

親御さんの「過去問研究」で、子どもの合格をかなりアシストできます

「ここぞ」で踏み込める親御さん

難関校は各塾で「志望校対策」に力を入れてやってくれますが、偏差値的に見て中堅校、一般校は大手進学塾の場合、授業でその学校に特化した対策をしてくれるところはほぼありません。個人塾や、個別、家庭教師ならそれも可能ですが、経済的に誰もが利用できるものではありません。

そうなると、学校主催の「入試問題説明会」は生命線です。志望順位にかかわらず、受験を考えている学校は、できればすべての入試説明会に参加します。そのあとも中学の先生と話をすることで、有益な情報も得られるかもしれませんし、その学校でなくても他校の受験のヒントになる話も聞くことができます。

コロナ禍以来、動画での配信も充実しています。都合がつかない場合は、その視聴だけでもします。当日配布の資料や教材が必要な場合は、学校へ連絡し出席できない理由を説明し、入手できるように手配しましす。

中学受験は「ここぞ」という時に親御さんが一歩踏み込むかどうかで「流れ」が変わったり、引き寄せたりできます


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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