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千葉入試志願者増はこの4校と気になる1校


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豊洲の影響を受ける「シバカシ」
VERITASは男子志願者増の流れ
・麗澤は厳しくても集まる!?

・流経大柏もブレークする!?

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豊洲の影響を受ける「シバカシ」

埼玉入試に続いて、1月20日に解禁される千葉入試。ここ2年、コロナの影響を受け、例年より5~10%程度の志願者減の中で入試が行われてきました。

コロナの波が再度押し寄せる可能性もあり、ギリギリまで「様子見」の気配が今年も漂っていますが、現時点で志願者増が見込まれる中学が4校あります。

1つは芝浦工大柏。「シバカシ」と呼ばれる男女共学校は、毎年コンスタントに志願者を集めていますが、東京・豊洲にある姉妹校、芝浦工大附属の人気に影響される形で志願者増の流れができつつあります。

各模試の動向を見ていると、芝浦工大附属志望の受験生の一定数が柏の併願も考えているようです。かつて柏の方が偏差値が高く、両校の併願は考えにくかったのですが、23年度の四谷大塚Aライン偏差値(合格可能性80%)は、ともに1回目入試で男子が「53」、女子が「55」と並んでいます

どちらが「押さえ」というわけでなく、将来の芝浦工大進学も視野に入れた男女が「どちらか合格できれば」という狙いで志願します。「シバカシ」は21年度は全体で前年比4%減、22年度は6%増と隔年現象を見せていますが、1月23日の1回目入試は男子が連続して志願者増、女子はここ3年安定して356~358人で変わりません。

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2月1日入試の約1週間前の1月23日の柏1回目入試に附属受験の生徒が相当数集まると考えられます。

VERITASは男子志願者増の流れ

校名変更、共学化から3年目を迎える光英VERITAS(松戸市)も安定した人気で、志願者増が見込まれます。

もともと女子校だったことから、この2年とも女子の志願者、入学者の方が多かったのですが、模試動向や学校説明会の状況を分析すると、男子の方が伸び率が高くなっています。12月1日の第一志望入試でも志願者数は男子が前年比4%増なのに対し、女子は同20%減。合格者数も1年目は女子が男子の3倍、2年目が約2倍だったのに対し、今年は男子19人女子22人と差がなくなってきています。

四谷大塚のAライン偏差値は特待で「46」。22年度入試ではすべての入試機会で志願者数が前年を大きく上回り、前年比で71%増(615人)となりました。23年度はこれほどの伸びはないと見られますが、志願者増の流れにはなっています。先にも述べたように女子よりも男子の方が勢いがある気配です。

創立以来、同行の教育の柱としてきた思いやりの心と日本文化を学ぶ「小笠原流礼法」を残しつつも、一転してかなり自由度を増した校風は、親御さんより受験生に支持されている傾向にあります。「改革」まもないため、大学の合格実績を問うのはまだ早いかもしれませんが、英語だけでなく、理数教育にも力を入れており、「期待値」は高く、そのあたりが評価されれば、23年度入試も活気づきそうです。

麗澤は厳しくても集まる!?

大学、幼稚園を含め東京ドーム約9個分の敷地面積を誇る麗澤(れいたく)は22年度入試で前年比9%増(188人増)の志願者を集めました。独自の英語教育が支持され、AE(アドバンスト叡智コース)を中心に偏差値も上昇傾向。四谷Aラインは男子「52」、女子「54」で、23年度も人気は続きそうです。

ただ、麗澤は実質倍率が高く、「辛い」入試になりる傾向が強いです。22年度は1回目のAEコースが男子6.8倍(合格者26人)、女子5.0倍(同30人)、一般クラスにあたるEEコース(エッセンシャル叡智コース)でも男子3.7倍(66人)、女子4.0倍(65人)と、その数字が厳しさを物語っています。

教育内容や学校の立地環境は魅力的ですが、「どうしても」という受験生以外の併願候補なら受験「見送り」という選択肢もありそうです。先に行われる埼玉入試の結果や他校とのスケジュール調整で敬遠背れる可能性もあり、志願者数は読みづらいです。

22年度は早慶で19人、MARCHで計170人合格と大学合格実績が好調の八千代松陰も志願者増の傾向にあります。四谷Aライン偏差値は「38」ですがも合格実績の良さから、22年度入試は4回の入試機会で前年比18%増(102人増)が志願しました。

12月の自己推薦入試で定員の約半数を確保してしまう松陰を狙うなら、実質倍率2倍程度の1月20日と21日実施の1回目入試が断然有利です。こちらも出願直前まで動向は流動的ですが、増加傾向の流れです。

麗澤中学・高校

流経大柏もブレークする!?

最後に気になる1校を。23年度開校の流通経済大付属柏中学は、12月1日に行われた第一志望入試では定員50人のところ、141人が志願し140人が受験。合格者は男女合わせて95人、実質倍率1.5倍という入試となりました。千葉の他の第一志望入試と比べても、滑り出しとしては、まずまずの人数が集まったといえます。

1月入試の1回目は22日。同じ試験日は昭和学院の適性検査型入試はあるものの、あとは渋谷教育学園幕張、昭和学院秀英など、現時点で受験層としては「かぶらない」ところばかりです。2回目、3回目入試は、26日午前と午後。午前は専大松戸の2回目とバッティングします。

入試日程を見る限り、割と出願しやすい環境にあります。首都模試の80%合格予想偏差値は48~49。先に挙げた光英VERITASや八千代松陰とコースによってはほぼ同じ偏差値帯で、併願校としても考えられます。芝浦工大柏や麗澤の「押さえ」として組み込む可能性もあります。

模試動向を見てもブレーク、とまでは行っていませんが、その「予感」ぐらいには来ています。第一志望入試は定員に対し、倍近くの合格者を出していますが、入学者が何人になるか=「歩留まり」によって、1月の入試の合格者数にも影響が出ると思われます。読めない1年目入試ですが、12月の模試結果などによって、なかなか「盛況」な入試になる可能性も十分あります。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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