合格判定80%、20%…12月模試結果はこう見る

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「最終回」だけで判断しない
合格可能性80%は「鉄板
「20%」の後ろに続く意味
逆転合格を呼ぶ前提条件と勉強法

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「最終回」だけで判断しない

12月11日に四谷大塚の合不合判定テストが終わり、中学受験の四大模試は、24日の日能研の合格判定を除いて終了。いよいよ1月の入試前半戦に突入します。

最終回の模試結果を受けて、安堵した親御さんより、成績が伸びきれなかったモヤモヤ感、成績急落で居ても立っても居られない焦燥感を覚える親御さんが多いはずです。それもこれも偏差値と志望校に対する合格判定の数字がそうさせるのです。

「50%ってどうなの?微妙な数字」「20%って、ほぼ可能性がないってこと?」――示された数字を目の前にさまざまな「憶測」「想像」が頭の中を駆け巡ります。気を付けてほしいのは最終回の模試の結果のみで、これからを考えるのではなく、9月以降の毎月のように行われた「総合模試」4回分の偏差値のアベレージや合格判定の%をトータルでみたものをベースとして考えます

合格可能性80%は「鉄板

主催する大手進学塾あるいは首都圏模試によって、判定の基準はまちまちですが、いわゆる「A判定」というのは数値でいうと80%(以上)の可能性で合格しますよ、という意味、事実上「鉄板」といわれるグループです。

よほど当日に体調が悪かったとか、最初に苦手にしている問題が出題されて、手間取ってしまいその後焦ってしまった、などアクシデントがない限り、普通にやれば合格するというレベルです。この層は全合格者のうち、上位2割程度に当たるとみられます。

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ただ、「1回だけ80%が出た」というぐらいでは信頼性は薄く、コンスタントにA、B判定(75~60%)を出している受験生でないと「合格確実圏」とは言えません

「20%」の後ろに続く意味

逆に「E判定、合格可能性20%」はどう見るべきでしょうか。とても言いにくいのですが、平たく言うと「ほぼ合格しません」「十中八九ムリ」というレベルです。

中学受験でも20%は後ろに「未満」という2文字が隠されており、確率は0ではないが、限りなく低いとうのが合格判定20%の意味するところです。

1度や2度、この数字が出たからといってそれが実力ではなく気にせずとも良いのですが、たて続けにとか毎回、という場合は覚悟が必要です。

もちろん完全に絶望ではないので、憧れの学校に向かってここまで頑張ってきたことの意味を考えれば、第1志望なら受験すべきです。ただ、それ以外の学校は必ず複数校「勝てる」学校を受験するという条件付きになります。

家庭で「この偏差値以下は譲れない」などの基準を作ってしまい、20%の学校ばかりを受けてもまず奇跡は起こりません。中学受験は「理想」に向かいつつも「現実」を見なければ、子どもに惨めな思いをさせるだけの経験になってしまいます。

逆転合格を呼ぶ前提条件と勉強法

1つだけ希望のある話をすれば、模試の判定は「その模試を受けた時点でのもの」ということです。12月中に終了する模試から、入試本番までには千葉県の場合でも1カ月前後、東京・神奈川なら40、50日程度あります。「最後のひと押し、ふた押し」に残された時間は「まだある」と考えれば打つ手はあります

前提として夏あたりから、遅くても9月くらいから地道に頑張ってきた子に限られますが、残された期間で戦略的に「点が稼げる」勉強と復習に徹することができれば、チャンスはあります。なぜ、この前提条件かといえば、勉強して力がついて問題を自力で解いて確実に得点にするまでに早くて3カ月、通常半年前後かかるからです。「中学受験は最後の最後まで伸びる」とはよく言われますが、そこには「但し書き」があるのです。

「点が稼げる」とは、具体的に①ケアレスミス、とされるものを徹底的になくす②もう少しで自力解答ができるもの、理解が甘いものをきっちり整理して得点につなげる可能性が高いものに集中して取り組む③得意科目2つで得点率85%以上を目指す、の3点です。

E判定の子がAやB判定になるのは至難ですが、合格可能性40~50%のC判定には近づける可能性は十分あります。いわゆる合否線上の「ボーダーライン」です。ここまで上がってくると、逆転の可能性が出てきます。五分五分の戦いに持ち込めるレベルになるからです。合格可能性50%まで持ってくると、中堅校なら7割方合格に滑り込みます。上位、難関校でも3割程度合格を勝ち取ります。

あきらめの早い子は中学受験では力は半分くらいしか出せずに入試が終わります。最後まで「粘る」子は、しぶとく勝つのが中学受験です。

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