合格の第一歩 親御さんの大事な「ミッション」

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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・無駄でも「想定外」を想定する
・もし電車が遅れたら…
・自家用車使用が招いた入試の悲劇
・座席確保を前提に移動する
・「トイレ」はピンチを救う
無駄でも「想定外」を想定する
何もないことに越したことはありませんが、試験会場へ付き添う親御さんは、万が一の場合に機敏に動けることが最大の「ミッション」です。「その時」になって右往左往しないように「最悪」を想定して、さまざまなシナリオを考えておきます。
12歳の受験は「想定外」の連続です。考えたシナリオは「無駄」になるかもしれませんが、それは事が順調に運んでいるということ。二度とない中学受験です。「悔いを残さない」という思いで「想定外」を想定して備えるのが、親としてできる最大限の「受験対策」かもしれません。
もし電車が遅れたら…
まず想定しておかなければならないのは「交通手段の遅延」です。電車で会場へ行く場合、必ず第2、第3のルートを頭に入れて、どれくらいの時間で到着するかを知っておくことが大事です。
会場へ到着するまでに通る駅のうち、他の路線も停車する駅は、ここで乗り換えた場合、どういうルートを通って学校へたどり着けるかをシミュレーションしておきます。
その時になってスマホでも調べられますが、慌てて調べるのとあらかじめ「想定」していたのとでは「動き」が違います。できれば実際にサブルートで試験会場まで行ってみると完璧です。
もし、電車がストップし、試験開始時間ギリギリになるか、どう考えても間に合わない時は入試要項に沿って、必要な行動をとります。
電車の遅れは、学校側が試験時間を繰り下げたり必ず配慮してくれます。ただ、連絡しなければならないルールなのに、していないと、最悪受験ができないかもしれません。緊急連絡は満員電車でもすぐできるよう、スマホの電話帳に登録しておきます。

自家用車使用が招いた入試の悲劇
電車が動かなくなり、復旧の見通しが立たない中でも、できれば使ってほしくないのが車です。
タクシーを拾い、試験会場へ急ごうという気持ちは分かりますが、電車が動くまで待つ方が得策です。最初から自家用車で、と計画している場合もあるかもしれませんが、これも危険です。公共交通機関の遅れ以外は遅刻を認めず、最悪入試を受けさせてくれない学校も少なくありません。
車と中学受験の悲劇は思い当たるだけでも2つ、3つあります。1つ例を挙げましょう。
自宅からそれほど遠くないけれど、電車に乗ると1度乗り換えなければならない、という試験会場でお父さんが送迎役を買って出てくれたのは良かったものの、会場まで行く途中に事故発生。身動きが取れなくなってしまいました。
電車の駅は離れているし、残り5キロの道のりを歩いても確実に遅刻。仕方なく車内で待つしかなく、ようやく着いたころには試験開始から20分経過。別室で試験は受けさせてもらったものの、最初の試験の国語は半分手つかずのままになり、動揺して算数もミス続発で不合格となりました。
座席確保を前提に移動する
受験生だけでも確実に座れる電車を使って試験会場へ向かうことも合格へのステップです。
通勤電車に慣れている受験生はほとんどいません。試験前から「忍耐」が必要となる状況は避けたいところ。多少自宅を出る時間が早まったとしても、各駅停車の方が急行より座ることができる可能性が高いのならば、そうするのが得策です。
座ってノートやテキストを開いて最後の確認をするのもよし、少しでも眠るのもよし、好きな音楽を聴くもよしです。
要は緊張で張りつめている状態から「少しでもリラックスできる時間を確保する」のと、「体調の急な変化を避ける」のが目的です。グリーン車などがある場合は、その日に限っては用意してあげるのも「あり」です。

「トイレ」はピンチを救う
「トイレ」も確認しておきます。主要駅や乗換駅、到着駅でものを言います。
子どもが途中で気分が悪くなったりした場合、動揺しなくても済むように、あるいは余裕のあるうちに用をたしておくなどの目的があります。入試会場の最寄り駅のトイレは混む傾向にあります。できれば、そこで「つまづかない」ように早めに済ましておきます。
朝の駅のトイレは場所によっては混みます。特に男性の「大」の方は「争奪戦」になりがちです。笑い事ではなく、腹痛などを起こした場合は「最大のピンチ」です。
あらかじめ駅員に「取材」して穴場を教えてもらうとか、開いていれば駅ビルの比較的清掃が行き届いたトイレを使うなど、いざというときに「使えるトイレ」は把握しておくと身を助けます。
言うまでもありませんが、もし有料トイレがあれば迷わず使ってください。背に腹は代えられません。

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