今からでもできる!算数合格点到達への入試戦術

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・ (1)(2)全力投球作戦
・「時間配分」と「演習量」が肝
・一気に「行ける」ならやっつける
・入試は「持ち駒」勝負
(1)(2)全力投球作戦
入試を突破するという目的達成には「いかにして合格点をとるか」という戦い方=具体的な「戦略」が必要です。
中学校によって出題形式に違いがあるので一概には言えませんが、算数は大問1の計算、大問2の小問集合を終えると大問3から数の性質や図形、速さなどさまざまな分野の問題が並びます。四則計算や一行問題で取りこぼしなく進めば、事実上の「勝負」は大問3からです。
余裕のない試験時間の中で、いかに1点でも多く得点するか…。1つの戦術として「(1)(2)全力投球作戦」という選択肢があります。
大問は概ね小問4、5問構成になっていることが多く、最初の(1)(2)は平易な問題です。算数が苦手な子でも割と取り組みやすいです。少々時間をかけても構いません。スピードより正確さ重視で丁寧に解き、見直しの時間も最後に残します。
入試直前対策としては、志望校の過去問、あるいは志望校と同レベルの学校の問題、塾のテキストなどから、核問題の(1)(2)が確実に正解になるよう演習を積み重ねます。
極端な話、大問3以降の(1)(2)の問題だけ正解して、大問1、2を完璧にしていれば合格者平均にかなり接近します。無理に(3)以降をやらなくてもよい、という話になります。(1)でも(3)でも配点は同じ5点とか6点のことが多いので、どこが正解でも得点は同じだからです。
「時間配分」と「演習量」が肝
算数は「時間配分」も命運を分けます。難しい問題に時間をかけ過ぎて、それが墓穴を掘ることもあります。特に大問の(3)以降にハマってしまい、残りの問題をやる時間がほとんどなくなってしまって…という失敗は、毎年数えきれません。
難しい問題を力づくで答えるより、入試で徹しなければならないのは「合格」です。しばらく考えて、すらすら解けないものは「撤退」。確実に得点を積み重ねられる問題を探します。残り時間、状況に応じての「シフトチェンジ」ができれば、ボーダーラインやそれよりも厳しい位置からでも合格が見えてきます。
当たり前のようですが、12歳の受験生に入試中の「シフトチェンジ」は至難です。それを本番で可能にするのが「演習量」です。さまざまな問題に接し、解き切れるか、この先は厳しいかの「見極め」を普段の学習から時間を決めて意識します。
経験を積み、ミスをして痛い目に遭いながら「見極め」はできてきます。大切な入試本番でやらかさずに済む確率が高くなります。入試での「かけひき」というやつです。「効率の良い勉強」よりも最後は一定レベルの「演習量」がものをいうのは、本番でやらかさないためなのです。

一気に「行ける」ならやっつける
もちろん(1)(2)を難なくクリアして、(3)へという流れで解くのが理想です。問題に触れて「行ける」となれば、一気にやっつけます。
出題者側(学校)がどうしてこの問題を解かせるのかの意図をくみ取れれば、何を答えさせたいかが分かってきます。できる子が「答えが浮かび上がってくる」という表現で、その状態を説明しますが、芋づる式に全問正解する子はそのような「ゾーン」に入ってます。
「 (1)(2)全力投球作戦」 は、あくまでも短時間で解決への糸口がつかめないものや問題を読んだ瞬間からどう攻略するか頭に浮かばないものを「敬遠」するのであって、できる問題をわざわざ飛ばす必要はありません。
入試は1点でも多く、どん欲に得点を獲りに行きます。まして一気に5、6点獲得できる算数です。流れを大切にして、自ら切らず得点を積み重ねます。

入試は「持ち駒」勝負
難しい問題で頭をひねるより、解答を出した問題の見直しを入念にするのが入試本番の算数の「鉄則」です。
見直しがしやすいように最初に解くときから余白にする計算は十分スペースをとり、丁寧に。雑だと後で見直すのに苦労して、ついには面倒になり、最後の「詰め」が甘くなります。
算数は今から苦手克服に取り組むというのは時間的にみて「タイムオーバー」です。できるもの=「持ち駒」でどれだけ得点できるかの戦いです。
気持ちは熱く、頭はクールに。自分で手に負える問題を見極めて、確実に得点を重ねれば、少なくとも算数で「置いて行かれる」ことはありません。他の3科目勝負に持ち込めます。

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