中学受験の「潤滑油」偏差値を上げる「道順」

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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・偏差値の高さは「自学」の潤滑油
・得意でトップに ゲーム感覚体感
・「できる」がリンクする瞬間
・「親の受験」といわれる理由
偏差値の高さは「自学」の陣滑油
中学入試を突破するには程度の差こそあれ、小学校の学習では考えられないような勉強量と段違いにレベルの高い学習内容を次々と消化しなければなりません。
身に付いた知識、理解を活用して、親御さんが付きっきりで勉強の面倒を見るシーンを最終的には少なくして、「自学」(「自走」)できるところまで到達するのが理想です。
その「自学」の潤滑油が「偏差値の高さ」です。子ども達が好きなゲームは、スコア、ポイントが積み重ならないと面白くありません。勉強も同じ。点数をとり、順位、偏差値が高くならないと中学受験のモチベーションは上がってきません。
点数、順位、偏差値が上がると、勉強が面白くなります。自力で集中して勉強できる時間が長くなります。勉強の進み具合もスムーズになり、つまずきが徐々に減って「プラスワン」の勉強ができます。
つまつづきからも新しい発見を見つけだし、学ぶことがさらに楽しくなります。楽しければ、また成績も上がります。まさに受験勉強を進めるうえで「好循環」になります。
得意でトップに ゲーム感覚体感
偏差値は楽をして上がるものではありません。効率の良い勉強も一時的には上がるかもしれませんが、地力がつかない限り長続きしません。
ただ、比較的早く勉強が「波に乗る」「軌道に乗る」順番というのはあります。まずは「得意科目を鉄板にする」という手です。
中学受験の勉強を始めたものの、何か軌道に乗らない、という時は4科目のうち「一番得意な科目、好きな科目」を徹底的に勉強して「トップ(層)」を狙います。偏差値でいうと70前後を目指します。
「トップ」に立てば、どんな子でも自信になります。自信がつくと余裕ができます。余裕ができると、他の科目にも目を向けだします。
どんな科目でもトップに立つには、それなりのその子なりの「メソッド」(方法)が確立されていなければたどり着きません。そのやり方、考え方をベースに、アレンジを加えながら他の科目の勉強法も確立していきます。
1つでも「できる」があると、学ぶことに対して「気づき」が芽生えます。「気づき」の場面が多くなると、できるようになる「数」が増え、「スピード」が加速します、
親御さんはつい苦手科目に目が行きがちですが、まずは「勉強を面白くすること」が先決です。ゲームと同じようにスコアが上がれば黙っていても勉強をするようになります。「ゲーム感覚」になるからです。「ゲーム感覚」をいち早く体感するには、得意科目から始めるのが「道順」としては最適です。

「できる」がリンクする瞬間
ただ、子ども任せではこの作戦もなかなか成功しません。親御さんが勉強の進み具合を観察しつつ、苦手に目が向く機会を常にうかがっていなければなりません。
得意科目の出来を褒めて認めつつ、他科目の中でもう少しで正解しそうなもの、注意すればできるところを指摘しながら、少しずつ「できる」に変えていきます。子どもにとってハードルが低いため、割と素直に受け入れます。
得意科目以外の教科の「基礎体力」を徐々にアップしていくと、今まで手も足も出なかった問題も解答への糸口が見つかるようになったり、突然「ひらめき」が起きるようになります。
少しずつ「できる」を貯めているうちに、知識と知識がつながったり、問題を解くのに必要な道具の組み合わせが分かるように「成長」するからです。地道に積み重ねてきたことがリンクする瞬間です。こうなると飛躍的に成績は上がります。
子どもの日々の様子を観察、伴走するのが親御さんのアシストです。すぐに結果は出ません。結構忍耐が必要です。
しかし、子ども任せで放置しても、成績は絶対に上がりません。また、子どもがやる気になっても、成績が伴わないうちは一人で戦うにも限度があります。手を差し伸べてあげられるのは親御さんだけです。

「親の受験」といわれる理由
中学受験が「親の受験」といわれるのは、親御さんの作戦立案と、子どもをどう軌道に乗せるかということが受験の成否のカギを握るからです。「塾にお任せ」でうまくいく子は数えるほどです。塾は教材、情報の提供の場であって、それをどう「料理」し「味付け」するかは、子どもと親御さん次第です。
親御さんも「中学受験を勉強する」。それが中学受験です。

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