偏差値40,50台 GWに「5P」上げるには

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プランの半分達成で「上等」
GW特訓で土産を持って帰る意味
「間違いの傾向を意識する」 GW
・何が足りない、何がズレている

・親御さんの伴走で分析・改善を

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プランの半分達成で「上等」

ゴールデンウイーク(GW)が近づいてきました。コロナ禍でここ3年は、楽しめなった大型連休も今年は状況が改善されて、旅行需要も高まっています。

ただ、冬に中学受験を控えている6年生にとっては「遊びは二の次」といったところ。一度ペースを崩すと、建て直すのには倍以上の時間がかかります。「全てを受験に」とは言いませんが「ほどほど」が肝要です。

連休期間中の学習プランについて、親御さんはあれこれ思案しているかもしれません。しかし、親御さんが思い描いたことの「3割」できれば合格点です。半分なら「素晴らしい」です。

12歳の子どもは、大人が練った構想の半分もやってくれれば「上等」なのです。

GW特訓で土産を持って帰る意味

塾によっては「GW特訓」が用意されているところもあります。成績アップを図るというよりは、秋以降本格化する「志望校別特訓」のデモンストレーションの意味があります。

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学校名の付いた「冠講座」に参加するのは、同じ学校を目指す仲間の「顔ぶれ」を意識することになり、学習以上に「モチベーションアップ」の効果が期待できます。普段、大手進学塾の中小規模の校舎に通塾している生徒は、良い「刺激」になります。

逆に「お山の大将」だった子が、周囲のレベルに圧倒され、ビビッてしまう場合もあります。いずれにしろ「アウェー」を経験するのは悪くありません。秋以降の模試、最終的には入試本場で、それほど緊張せずに済みます。勉強面での収穫よりも「メンタル面で糧」になると思って参加するのもありです。

一方で「難関校特訓」など、学校名が付かず、ひと括りにされている場合は、GW特訓に参加しても、それほど有効ではないかもしれません

成績順にクラス編成がなされるところが多く、中下位クラスになると、中学受験に対してまだどこか真剣になり切れていない、といった子が集まる傾向にあります。

多くの12歳は「前にならえ」「右にならえ」です。自分と同じ「のんびりさん」を見て「まだ大丈夫」と安心してしまい、その調子で夏休みへとなると、秋以降の成績の伸びが期待できません。もしGW特訓に参加するならば、「みんなもそうだよ」「みんなもできてないよ」から「自分だけは脱出する」という気持ちが必要です。

ただ、そんな自覚をもって参加する子は皆無。そこで親御さんは我が子に「1回の授業で何か1つ、“初めて知った”とか“なるほど”と思ったことを、お土産にして持って帰ってきて。家に帰ったら、それをお父さん、お母さんに分かるように教えてちょうだい」とテーマを与えて送り出します

成績が中下位の子が90分なり、120分なりずっと授業に集中していることはまず無理です。「ちゃんと授業を聞いてきなさい」では、「はーい」と生返事をしておしまいです。ここは少し具体的な指示を出してみます。いつもよりは集中して授業に参加するはずです。

欲張らず「1つでいい」です。字義通り、1つだけの子もいますすが、集中している分、2,3個はお土産にしてくる子が多いです。「2つ教えてくれたらボーナスポイント」などと、ゲーム感覚でやっても面白いかもしれません。子どもは、ちょっとしたことで勉強の「きっかけ」をつかみます

GW「間違いの傾向を意識する」

ゴールデンウィークに「苦手科目克服」を掲げている家庭もあるでしょう。ただ、苦手科目の根は深いので、GWの短期間で何とかなるレベルではないことがほとんどです。それよりも「間違いの傾向を意識する」をテーマにGWを過ごすというのも、夏以降の伸びが期待できます。

例えば算数。計算のケアレスミスが多い場合は、これまで解いた問題の間違ったものを洗い出し、どこで計算ミスしたのかを分析します。

繰上りなのか、足し算引き算なのか、掛け算なのか、解答欄への移し間違いなのか、字が汚くて自分で誤読してとちんかんな計算をしているのか、雑に計算してケタがずれているのか…。子どもそれぞれで「間違いの傾向」はあるものです。

「間違いの傾向」をしっかり「自覚」し、「修正」を徹底することで、偏差値は「5」ぐらいすぐ上がります

いつも「気を付けなさい」と言うだけで終わらせている親御さんが多いので、具体的な対策をしない子どもは自覚することなくミスを忘れてしまい、間違いを繰り返すのです。GW期間中、自分の「ミスのクセ」を意識しながら、計算練習を「しっかり」します。「自覚」するだけで、劇的に変わります。

何が足りない、何がズレている

国語は読解問題の記述に焦点を当てるのも良いです。これまで塾で解いた問題の自分の解答を、模範解答と照らし合わせて「分析」します。

主語がない、理由を説明する時の言葉が足りない、逆に語彙力がないから説明が長くなる、いつも書くポイントがズレている、素材文に書いてあることではなく、自分の思いついたことを勝手に書いている、そもそも何も書いておらず空欄のまま…。「症状」は人それぞれですが、塾で扱った問題の自身の解答を振り返ってみると「できない傾向」が浮かび上がってきます

これを「自覚」しつつ、何が足りないのか、逆に何が余分なのか、少しずつでいいので粘り強く何度も書き直して模範解答に「自力」で近づけます。進歩の過程を目で見て分かるように、自分で書いた解答は消しゴムを使わず「必ず残す」のがポイントです。

親御さんの伴走で分析・改善を

算数にしても、国語にしても子だもだけでは「分析」は難しく、「自覚」まで至りません。親御さんの「伴走」が肝になります。

できないことをとがめるのではなく「分析」そして「改善」がミッションです。子どもと「対話」をしながら、壁を突き破り、一段高いステージへ上ります。

成績、偏差値がアップするのは、難しいものができるようになったからではなく、第一段階としては「足下を見つめ直したから」というのが正確なところです。足下がしっかりすると、成績は改善します。偏差値5ポイントアップくらいは可能です。

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