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渋幕大台に!市川、東邦…千葉はオール偏差値UP


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・渋幕は志願者増で「70」に
・市川、東邦、秀英軒並みアップ
・「シバカシ」「センマツ」も上昇

・ 偏差値上昇著しい3校

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渋幕は志願者増で「70」に

埼玉入試に続いて、1月20日解禁の千葉の中学入試は、21,22年度入試ともコロナの影響で東京、神奈川の受験生が減少し、難易度も横ばいで推移しました。23年度はコロナに対しての心理的負荷が和らぎ、人気校を中心に軒並み志願者増の入試になりました。

みくに出版の中学受験雑誌「進学レーダー」5月号に、日能研の23年度入試の「結果R4偏差値」(合格可能性80%偏差値)の変動のようすが掲載されていますが、千葉は志願者増に伴い、ほとんどの人気中学で偏差値が上昇しています。

23年度に東大合格者数74人を数え、全国の共学の中で1位の渋谷教育学園幕張の1次入試(1月22日)は偏差値が男女とも「69→70」と「大台」に到達しました。

志願者は前年比60人以上増、東京、神奈川の進学熱望組が復活したことが1つの要因ですが、合格者数が男子を中心に前年より50人程度多いことを考慮すると、合格者全体のレベルが確実に上がっていることが分かります。

渋幕は2月2日にも2次試験がありますが、ここは「69」のまま。ただ、この回の入試は昔から偏差値通りの結果通りにはならず「気持ちの強い子が合格する」といわれます。ハイレベル同志の勝負で、最後に明暗を分けるのは「メンタル」ということを象徴する入試です。

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市川、東邦、秀英軒並みアップ

20日から3連戦となる市川、東邦大付属東邦、昭和学院秀英の千葉の難関・上位校も総じて志願者増、難易度上昇となりました。

20日の幕張メッセ入試が中学受験の「風物詩」になっている市川の1回目入試は「64→66」と2ポイントもアップしました。男子の志願者数が200人以上増える人気ぶりで、同時に合格のボーダーラインも上がったとみられます。

背景には東大合格者数で2年連続20人突破(21年22人、22年23人)のインパクトの強さがあります。千葉県内にとどまらず東京からの進学組も増えていますが、偏差値65の壁を破ったことで24年度入試はもう「前受け」のレベルでは完全になくなりました

21日入試の東邦大東邦前期は「60→62」とこちらも2ポイント上昇。市川と対照的に女子の志願者が30人以上増えました。

卒業後に東邦大に進む生徒は、医学部へ10人以上いるものの、他学部へはほとんど進みませんが「理系に強い」というイメージで人気は衰えず、しかも難易度が上がったとなると24年度入試の受験生はより慎重になるかもしれません。

22日入試の昭和学院秀英も「59→60」に。すぐ隣の渋谷幕張も同日入試ですが、受験している層が違うので特に影響は受けませんが、秀英も進学実績が良く、千葉県内を中心に人気です。

すっかり定着した20日の国算2科による午後特別入試は「63」のまま。JR海浜幕張駅を挟んで、徒歩20分弱で移動できることから、午前中の幕張メッセでの市川の入試と「ダブルヘッダー」として組む家庭が多い傾向です。

当初は人気校が1日で受験できるとあって目を引きましたが、さすがに受験生の負担を考えると…という流れも出てきて、最近は志願者数も落ち着きをみせており、23年度も前年比男女合計で77人減でした。

「シバカシ」「センマツ」も上昇

大学付属校の2校も難易度は確実に上昇しています。

1月に2回の入試機会がある「シバカシ」こと芝浦工大柏は23日の1回目が「55→55」でしたが、27日の2回目は「55→57」と2ポイントアップしました。

もともと選抜クラス扱いの「GS」は同じ入試の中でも偏差値が2ポイント程度高めでしたが、一般クラスも上昇したことに東京同様「芝浦人気」の一端が垣間見えます。同時に20~22日の入試で市川や東邦などが残念だった組が、23日1回目のを受けることで4連戦になることを避け、27日に受験、合格者レベルが上がったとも考えられます。

千葉では「センマツ」とよばれる専修大松戸の1回目入試は市川と同じ20日ですが、偏差値は「54→55」に。2回目の26日も「54→55」となりました。

専大への進学は10%程度で、国公立をはじめ有名私大への進学が前提で安定した実績を出しているのが人気の背景にあります。加えて入試問題に強いクセがなく、取り組みやすいのも特徴。出題がオーソドックスというのは受験しやすく、24年度入試も人気は続き、難易度も維持されると考えられます。

専修大松戸中学

偏差値上昇著しい3校

千葉の中堅校・一派校も相次いで難易度が上がっています。伸びが著しいのが麗澤、千葉日大一、昭和学院の3校です。

英語教育に力を入れている麗澤は21日の1回目が「51→52」と1ポイントアップでしたが、25日の2回目が「47→51」、28日午後の3回目が「46→49」と大きく伸びました。

系列の日本大学へ約6割が進む千葉日大一は、21日の1回目入試で「43→47」と4ポイントアップ。逆に26日の2回目は「51→47」と4ポイントダウンになりました。1回目勝負の受験生が増え、今まで合格圏にいた生徒で不合格になった可能性がある入試になったようです。

バスケットや新体操など、スポーツで全国に知られてきた昭和学院は中学入試でも難易度上昇となりました。進学を見据えた25日の「アドバンストチャレンジ」が「46→50」に、20日の算数一科入試が「42→50」と一気に8ポイントアップとなったのは驚きです。大幅な伸びの要因に、23年度から理系教育に特化した「サイエンスアカデミー」を開始が挙げられます。

23年度開校の流通経済大柏中は22日に1回目の入試が行われ、結果偏差値は「43」。流経大進学よりも難関大が目標、高校入学の生徒とは別の完全中高一貫校となるなど、人気が上がる要素は多く、24年度は難易度が上がると推測できます。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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