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24年中学受験は志願者減!?それでも難易度は…


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24年度は受験者増加傾向に陰り?
・受験生減も大勢に影響なしの理由
・急きょ参戦で意外と合格の理由
・気を付けたい「人気上昇校」

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24年度は受験者増加傾向に陰り?

中学受験の過去問集を発売している「声の教育社」のYouTube「声教チャンネル」が最近アップした「速報!4模試受験者総数は?」という動画で、24年度の中学受験者数の動向を伝えています。

首都圏の4大模試(サピックス、四谷大塚、日能研、首都圏模試)の受験者数が、前年比で「男子で2%減、女子が0.1%増、トータルで1%の微減」ということです。人数にすると全体で500人程度の減少になります。

まだ夏の「途中経過」で、今後の推移を見守らないと断言はできませんが、コロナ禍の中で一種「ブーム」のようになり、8年連続受験者増だった「傾向」からすると中学受験も若干陰りが…という分析もできます。

首都圏模試と日能研の模試日程が重なった、という影響かもしれませんし、この程度の増減だと「誤差の範囲」とも言えます。

理由は別としてねこの流れが続けば、24年度入試の首都圏各中学校個別の志願状況はどうなるのか、難易度は?というのが親御さんの関心の的になります。

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受験生減でも大勢に影響なしの理由

結論から言う「全く影響なし」です。

理由は至極簡単で、減ったのは「思いつき」「成績最下層」組が大半だからです。

正直なところ、中学受験の「ボリュームゾーン」でもなければ、「ガチで難関校を狙い、しかも合格の可能性が高い」レベルでもないんらです。

「思いつき」組は、6年生になって「公立中学が荒れているっていうし…」「周りも私立に行くって感じだし、うちも中学受験した方がいいかしら」とばかり、5年生後半あたりから「参戦」した層です。

とりあえず入れる塾に通ったり、個別指導塾へ行ったり、四谷大塚の「予習シリーズ」をテキストに「親塾」をやってみたものの、あまりにもやることが多く、難しいため、成績がなかなか上がらず、親子ともども「気持ちが萎えてしまった」というのが主な理由です。

本格的に参戦すれば、夏期講習だけでも10万円を超えるなど金銭的にもかなりの負担になり、それだけ投入しても思い通りの受験にはならない確率が高い、いわば「コスパが悪い」のが中学受験です。「撤退」という選択も仕方ないかもしれません。

同じく「成績下位層」の撤退もやむを得ないところです。

6年生になって「分からない」が積み重なっている状態だと、何とかしようにも「限度」があります。特に理系科目は、入試までの残り時間を考えると、かなり「しんどい」です。

「身の丈」=「偏差値」に合った中学にフォーカスしての受験ならやり方は何通りもあります

しかし、「ある一定レベル」まで、という基準が親御さんの中にあるのなら、公立中へ進み、3年後に「捲土重来」という方向転換も致し方ありません

急きょ参戦が意外と「合格」の理由

撤退組もいる一方で、若干ですが遅ればせながら夏休みの6年生「急きょ参戦」組もいます。

急きょ参戦組は毎年一定数おり、大手進学塾での受験はほとんどなく、家庭教師や「親塾」での受験となります。この層が受験生増に「貢献」します。

公立中学進学から一転して中学受験へという層は、公立中への進学に何かしらの本人にとっては大きな「問題」を抱えているケースが多いです。

ストレートに言ってしまえば、いじめや仲間外れなど、同じ中学へ行く予定の子とうまくやっていけない「事情」があるようです。

このタイプの場合は、難関校とか有名校とかより「入れる中学」という方針です。

急きょ参戦組は「身の丈」受験を最初から考えているため、実力相応の学校の過去問の徹底対策をやれば割と合格できます

親御さんがうまく伴走するか、「腕利き」の家庭教師に当たれば、かけた時間にもよりますが、レベルとして一段上の「奇跡の合格」もあり得ます。

気を付けたい「人気上昇校」

小学3年生の2月から大手進学塾に入塾して、難関・上位校を目指す「ガチ受験」の生徒にとって、全体の受験生が多少増えようが減ろうが「ほとんど影響なし」です。

毎年多少の志願者増減はありますが、増えた分も減った分も「合否の線上に乗っていない受験生」ばかりだからです。

前年、実質倍率が下がったから「受けてみようか」とか、上がったから「やめておこう」というレベルの受験生が出入りするだけです。

ガチ受験、合格の可能性五分五分や「もうひと踏ん張り」の子など「勝負になる子」は間違っても撤退しません。なので毎年ほぼ同レベルの入試が展開され、合格者数も大きく変わらないのです。

気を付けたいのは「人気上昇校」です。

校名変更や新コース設置、共学化、大学合格実績上昇中(特に早慶)、東大合格者輩出…目に見える「変化」から、個別相談の対応が丁寧、実際に学校へ行ってみたら印象がすごく良くなった…など「好印象」で評判が高くなった学校は、難易度が上がる可能性があります。

こういう状態の時に受験者数が増えると「合格のボーダーライン」が上がる傾向です。「去年は10人中8人が合格できた偏差値帯が、今年は10人中4人しか…」という現象が起きることがあります。

もう1つ、親御さんがチェックすべきは前年の「合格者数」と「入学者数」です。

募集定員に対して、入学者数が2割以上多い場合は「合格者数を絞る」可能性があります。

1割、2割程度の定員オーバーは問題ないのですが、2割以上とかクラスを3つ以上増やさないと入学者を収容しきれない状態になると、関係各所から学校が「お叱りを受ける」ことになります。

2年連続そういう状態になるわけにはならないので、二の舞を避けるためにどうしても合格者を「絞る」ことになります。

「合格者が多い」「倍率が低い」と志願者増になる傾向が中堅校、一般校にはありますが、もう一歩踏み込んで親御さんは「分析」する必要があります。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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