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国語攻略 記述は「パズル」選択肢は「ゲーム」


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目立つ解答欄が「真っ白」
記述はパズルを埋めるように
選択肢はアタリ、ハズレの世界?
・正解には「理由あり」を実感する

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目立つ解答欄が「真っ白」

「国語が苦手」という子どもたちの一番の悩みは「記述問題」でしょう。記述問題を「得意!」と胸を張る子は、そういません。

本文からの「抜き書き」ならまだしも「問いの要求に沿った解答を100字前後で書かなければならない」というのは小学生には(大人でも)ハードルが高いです。

記述問題が苦手な子の多くは、書くことすらままならない、解答欄は「真っ白」のまま、というケースが目立ちます。

記述はパズルを埋めるように

記述問題苦手の克服にはある程度の時間がかかります。

いきなり満点ではなく、まずは「部分点をとる」ことを目標に、解答の精度を上げていきます。

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「どう書いたら良いのか見当もつかない」という場合は、その子が書きやすいところから始めます

例えば、理由を問う問題で文末を「~だから。」で締めるという「基本」が分かっているのなら、「~」の部分を考えます。「知られたくなかったから」というのがその子の答えだったら、それをまず書いておきます。

次に「どうして知られたくなかっ

たのかな」、さらに「誰が」「何を」「知られたくなかったのか」と、「パズル」を完成させていくように隙間を埋めていきます

最初は親御さんが解答の「骨格」を用意し、一部を空欄にし、一部の解答をあらかじめ書いておいて穴埋め形式で慣れていくのも手です。

要は「間違えることを恐れずに自分の解答を書くこと」と「筋道を立てて考えること」の習慣付けです。

最初のころは思うようにいかないかもしれません。それでも粘り強く地道に積み重ねていけば、「真っ白の解答欄」問題は解消されます。「ピントのズレ」も丁寧に修正を重ねることで、「焦点の合った解答」が書けるようになります。

部分点を2点、3点、半分、10点満点で7点くらいとれるようになると、苦手意識は消え、逆に果敢に記述にトライするようになります。

記述は国語だけでなく、他の教科でも必要なスキルです。入試全体の命運を握っているといっても過言ではありません。

ここを避けて通ろうとすると、入試ではかなり不利になります。合格は遠くなります。覚悟を決めて取り組みます。

選択肢はアタリ、ハズレの世界?

選択肢問題は「どれも正解に見える」というのが、子どもたちからよく聞く「悩み」です。

4つの選択肢の中から1つの正解を選ぶ場合、明確な根拠をもって答えを導き出している子は実は少ないです。

選択肢を2つくらいまでには絞れても最後は「勘」で、「エイ、ヤー」で解答を出していることが多いのです。

子どもたちは、選択肢問題に正解すると「当たった!」、間違えると「ハズれた…」という表現をするのがその証拠の1つです。

国語の成績を安定させるためにも、選択肢問題に取り組む際、「正解の根拠となるもの」を見つけることを意識することを習慣化します。

正解には「理由あり」を実感する

通常授業の練習問題、模試や塾内テストだと、素材文が長く「読むので手一杯」という子も多いです。

なので、比較的文章が短い、塾のサブ教材の問題集などを使って練習するのも「あり」です。難易度も基礎・標準のものが大半で、取り組みやすいです。

長時間やるより、短い時間(少ない問題数)で毎日やるのがポイント。解答の正誤を気にするより、素材文と照らし合わせて「解答の根拠を見つける」という姿勢に徹します

「こういう理由でこの選択肢は✕」「これがあるから○だと思う」という根拠が指摘できるようにします。

最初のうちは、1つの選択肢を3つから4つの「パーツ」に分けて分析します。

「ここが素材文と違う」「ここが同じ」「使っている言葉は違うけど、同じことを言っている」「同じ言葉だけど、内容は違う」などと、「○」や「×」「△(素材文の内容からは判断できない)」などの記号をつけながら検討します。

最初はやや時間がかかっても構いません。素材文をきちんと読み(音読はなお良し)、正解には必ず「理由がある」という前提で「理由探しのゲーム」感覚で取り組めるようになると、読解が面白くなります。

勉強が「ゲーム感覚」になると、スピードは上がり、やる量も増えます

国語の成績は劇的に変わってきます。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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