中学受験 偏差値&成績

学校説明会 聞き逃してはならない「出題予告」


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わずかでも可能性ありなら説明会へ
「出題予告」の濃度はピンキリ
採点基準、出題変更の重要情報
 中学が「出題予告」をする背景

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少しでも可能性ありなら説明会へ

学校説明会は校長先生や教頭先生の話を聞いて「なるほど」と感心しているだけでは、どの学校も素晴らしく見えてしまい「第1志望だらけ」になってしまいます。

学校にとっては「大いなる宣伝の機会」ですから、耳ざわりのいいことしか話しません。

話は「半分」くらいのつもりで聞き、その学校を受験、進学する際のポイントとなる「おみやげ」を持ち帰るのが大切です。

受験の結果次第でどの中学校にご縁があるかは分かりません。志望校、受験校確定後でも、受験する可能性がわずかでもあれば、学校説明会には出席しておきます。

一度も訪れたことのない中学を土壇場で受験することになるというのは最悪です。どんな学校かも知らない受験を避けるためにも、できるだけ多くの学校説明会への参加が親御さんの任務になります。

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「出題予告」の濃度はピンキリ

多くの中学校の説明会で、親御さんが一番気にしている「入学試験の出題内容」です。

中には「入試研究会」なる回を別に設けて、受験生に過去問を実際に解かせ、その後に中学の先生が解答解説をしてくれるところもあります。

「出題予告」の濃度はピンからキリです

例えば社会なら「例年通り、地理、歴史、公民から大問1題ずつと、最後に時事問題を出題します」という大雑把なヒントの出し方の学校もあれば、「地理は日本の半島と港について出題します。歴史は明治時代以降の政治の流れの問題です」などと、かなり具体的に踏み込んだヒントをくれる中学校もあります。

一方で最難関、難関校の説明会では、入試についてほとんどタッチしないケースも珍しくなく、肩透かしを食らうこともあります。

それでも多くの学校では「出題予告」があるので、これが学校説明会の一番の「おみやげ」になります。

採点基準、出題変更の重要情報

採点基準を説明してくれる中学校もあります

国語で言えば、漢字の「とめ」や「はね」などを厳密にみるのか、記述問題で言えばどの程度まで書けば部分点がもらえるのか、記述の解答の中での誤字は減点の対象になるのかなどです。

算数なら解答だけを答案用紙に書くのか、途中式も書くのかも大切なポイントになります。

学校によっては途中式の過程に問題がなければ、解答が間違っていても「限りなく満点に近い得点」を与えるといった学校もあります。

過去の出題傾向からの「変更」も説明してくれるケースがあります

「今年から国語は記述問題を出題します」とか「算数は例年図形問題は1題でしたが、今年度は平面図形と立体図形の2問を出します」などです。

入試本番で子どもが傾向の変更を知らずに、パニックになって合格間違いなしの中学に落ちた、という話も聞きます。

説明会参加の意味がわかるエピソードです。

中学が「出題予告」をする背景

説明会での出題予告は主にその学校の第1回目の試験のものが大半で、第2回、3回となると丁寧な説明がない場合もあります。

個々で学校側に質問しても、個人にだけ情報を出すわけにはいかないので「例年通りです」といった答えでかわされることが多いです。

学校としては1回目の試験、つまりその学校を第1志望にしている子どもが比較的多く集まる回への「サービス」的要素が強いのです。

2回目、3回目は1回目に残念だった生徒も再チャレンジする一方で、滑り止めだったり、他校の残念組だけど偏差値的には自校より高い子が受験する傾向が見られることから、そこまでしなくても受験生は集まると読んでいるようです。

1回目の入試情報を「濃厚」にすることで、志望順位で迷っている親御さんの気持ちを動かす意味もあります。

黙っていても受験生が集まる、ごく一部の「超人気校」を除いて、多くの中高一貫校が出題傾向を詳しく説明する背景には、「生徒集め」という要素もあるようです。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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