中学受験 偏差値&成績

中学受験 12歳12月の「カンニング」


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・わかっちゃいるけどやめられない
カンニングは「証拠」を残す
12歳がとても気にしていること
・今からでも「その気にさせる」

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わかっちゃいるけどやめられない

塾のテキストに出ている練習問の出来は良くないのに、家で取り組む受験校の過去問は「合格者平均超え」という「現象」が11月ごろから12月にかけて一部で見られます。

子どもが見せてくれる過去問の解答用紙を見て「この学校の問題とウチの子は相性がいい!」と親御さんも1月、2月の合格を確信し、気持ちが軽くなるのですが、この「現象」、中学受験「あるある」の1つです。

入試本番が接近してくる11,12月、点数、偏差値の数字として結果が出ていない6年生がついやってしまうのが「過去問の解答カンニング」です。1回のつもりが2回に、もうやめようといつも思うのですが、「わかっちゃいるけどやめられない」のが「12歳12月のカンニング」です。

カンニングは「証拠」を残す

「カンニング」、そんなことをしても意味がない、合格につながるはずがない、ということは本人が一番よく分かっています。それでも「その場だけでも」嫌な雰囲気をつくりたくないという幼い気持ちの方が勝ってしまいます。

前もって解答を暗記し、家でやる過去問の解答用紙に書き込み、結果は「合格点」。親御さんに見せて「すごーい!頑張ったね」の言葉に微妙な笑みを浮かべながらもホッとする受験生がそこにいます。

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子どもの差し出した解答用紙を見て単純に大喜びをする親御さんは、おそらく普段「塾丸投げ」「模試の偏差値と点数が記された成績表しか見ていない」という姿勢の場合が大半です。

逆に普段から子どもの学習状況を把握している親御さんなら、〇が並ぶ解答用紙を見て「ピン」ときます

「カンニング」には「証拠」が残ります。まともに解いていれば、解答用紙だけでなく、問題用紙に試行錯誤の跡が必ず残ります

計算の跡、国語の選択肢も検討した跡が残ります、理科や社会もグラフに書き込みがあったり、消去法で正解から除外された記号に×印が付いていたりします。カンニングにはその「挑んだ跡」がほとんどありません。

申し訳程度にいろいろ書いてある場合もありますが、それが「真剣勝負」なのかそうでないのかは、中学受験に向き合っている親御さんなら一目稜線です。

12歳がとても気にしていること

まともにやってもできない…絶望的な現実と焦り。カンニングをしてしまう12歳の気持ちは分かります。

3年間塾に通って今さら「できない」とは言えません。言ったら、親御さんに何を言われるか、何をされるか、考えただけでも恐ろしくなる子もいるでしょう。がっかりする親の顔を見たくない、嘘でもいいから喜ぶ顔が見たい…子どもは大人が思っている以上に親の顔色をうかがっています。

追い詰められている子どもの気持ちを察すると、なんとも切ないです大人から見れば「そんなことでカンニング?」かもしれませんが、それがまだ12歳の子の実際です。

今からでも「その気にさせる」

カンニングが発覚すれば、親御さんなら激しく「糾弾」したくもなります。「受験なんかやめちまえ!」「お前なんか、うかるもんか!」――厳しい口調で「言ってはならないひと言」をつい口に出してしまいます。

しかし、感情に任せてマシンガンのようにののしってもいいことは一つもありませんうまく「方位修正」します

対策の1つとして現状「自力でできる過去問を解く」ことで自信をつけてもらい、受験勉強が前向きにできるようアシストします。

親御さん自身がひと肌脱ぐが、塾の先生に協力をしてもらうかして、現状で解ける問題を多く出題する中学校を選び、過去問演習をします。子どものプライドが傷つかないように「志望校の対策になるから」とひと言付け加えることが大切です。

おそらく合格点最低点は超えます。口では「こんな中学楽勝」と言って喜びを表現することはないでしょう。しかし、心の中は涙が出るほど嬉しいはずです。合格最低点を超えたことに喜んでいるのではなく、「自力で入試問題を解き切った」ことに対する喜びです。

親御さん、先生いずれも「頑張っているんだからできるだよ」という言葉を丸付けの後に添えます。「自力解答で合格点」と「頑張りを認める言葉」は、過去問で苦しんでいる子の「学力」と「やる気」を一気に引き上げます

勉強は「できる」と楽しくなります。その先へ行ってみたいという気になります。しかも「自力でできた」経験は、教えられてできるようになるより、何倍もの力になります。

6年の11月、12月では遅すぎる、と言う人も多いでしょう。でも、「その気になった」12歳の子の学力は入試当日まで、いや入試問題と格闘している試験時間中にも伸びます

本番まで100日を切った今こそ、子どもを「その気にさせる」ことが肝。入試で絶大な威力を発揮することにつながります。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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