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ネットの時代に…中学受験 写真とお守りの話


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出願、合格発表風景は一変した
・「勝負の1枚」入試当日の効果
徳川家康と東郷平八郎
・「独りじゃない」 で頑張れる

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出願、合格発表風景は一変した

中学受験を経験した親御さんの時代と大きく違うのが「出願と合格発表」です。今は出願も合格発表もインターネットが主流です。

必要事項を入力してクリックするだけで出願完了、即時受験番号が交付される時代です。

写真も1度登録してしまえばOK。学校ごとに サイズの違う写真を何枚も用意する必要がなくなりました。

全国の小中高校で1000校以上が採用している、イベント予約・インターネット出願システム「ミライコンパス」を通じてほぼどの学校にも出願できるようになり、かつて子どものために親御さんが願書を持参して夜明け前から志望校に並んだ風景は「絶滅」しました。

合格発表もワンクリックで結果が瞬時に表示されます。あっけないと言えばあっけないのですが、合格しても残念でもネットの合格発表後は第1志望合格以外、「次」を考えなければなりません

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午後9時、10時の発表も珍しくない中で、結果を受けて短時間で翌日以降の入試日程を決める必要があります。あらかじめ受験校をエントリーしている家庭もありますが、受験校が流動的で結果次第の出願というケースもかなりの数に上ります。

「勝負の1枚」入試当日の効果

受験校に出願する写真ですが、駅などにあるインスタント撮影でも、背景さえ注意すればスマホで自撮りでも構いません。

サイズさえ間違わなければ、学校側から注文を付けられることはありませんし、「写真店で撮った方が合格率が高い」とか、「写真の良し悪しが合否に影響する」などということもありませんので安心してください。 

ただ「その日のために」精進を重ねてきた中学入試だけに、写真店へ行ってしっかり「勝負の1枚を撮影するというのも気持ちがより引き締まるかもしれません。 

衣服を整え、男子なら髪を切ってさっぱりし、女子なら髪型をセットしお気に入りの洋服を着て、撮影してもらうと、子どもにとっても気分が高まります。親御さんにとっても「忘れられない1枚」になることでしょう。

通塾日でない平日が撮影日としておすすめ。土日は同じように考えている受験生家庭も多く、1枚の写真を撮るために時間がかかりすぎるからです。

「入試当日、机の上の受験票を見たら、目力のある自分の姿がいた。それを見ていたら勉強を頑張ってきた、この3年間のことを思い出した。そしたら“やれる”という気持ちになり、緊張せず落ち着いて試験を受けられた」

第1志望に合格した男子が入試後、「勝負の1枚がもたらした試験当日の効果」をこう話していました。なんでも良さそうな「写真」ですが、実はそうでもないのかもしれません。

徳川家康と東郷平八郎

受験生のかばんには必ずと言っていいほど「お守り」が付いています。

通塾のための交通安全のお守りもあるかもしれませんが、多くは「学業成就」や「勝守」。受験の必勝を願い、親御さんや祖父母、あるいは本人が買って付けています。中には何個付けているんだ、というくらい数多くのお守りをぶら下げている子もいます。

「どこのお守りが一番効き目がありますか」と聞かれることも多いです。

藁をもつかむ思い、というのは分かりますが、正直、お守りなしでも合格するときはするし、何十個持っていても実力がなければそれまでです。

それでも受験は気持ち次第で左右される側面もあるので、縁起の良さそうなお守りを2つご紹介します。

まずは神田明神(東京都千代田区)の「勝守」。1600年、徳川家康の東軍が石田三成率いる西軍を破った関ケ原の戦いの際に、家康がここで戦勝の祈祷をし、お守りを授かったことから縁起物とされているお守りです

12歳の少年少女にとって、最初の「天下分け目の戦い」です。家康のように天下を取る気概で入試に臨みます。

東郷神社(東京都渋谷区)には「百発百中守」(心願成就守=心の奥に秘めた願いがかなうお守り)というのがあります。

明治時代の日露戦争で日本海海戦を大勝利に導いた、連合艦隊司令長官・東郷平八郎の言葉百発百中の砲一門は百発一中の砲百門に勝る」を由来とするお守りです。

これを中学受験に当てはめれば、試験問題1つ1つに集中して取り組めば、命中=正解すると解釈できます。今までやってきた勉強を信じて試験に臨めば、どんな問題でも解けると前向きに考えることは入試で大切な心構えです。

「独りじゃない」 で頑張れる

「お守り」は受験生それぞれで違います。一生懸命勉強してきたノートやテキストがお守りだったり、お世話になった先生の励ましの言葉の人もいるでしょう。こだわりのある文房具やマスコット人形という子もいます。

「自分は独りじゃない」と思えること。期待してくれる、応援してくれる人がいると思うことで、子どもは頑張れるものです。「お守り」はその象徴的なもの。試験会場で力を与えてくれます。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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